ゆめ咲線は舞洲に寄る必要がない
こんばんナマステ💙Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️
今まで絵に描いた餅のような存在だった大阪・夢洲(ゆめしま)のIR(統合型リゾート)が現実味を帯びてきた。2029年の開業を目指すという。
そこで、夢洲への鉄道建設計画が日の目を浴びることになる。
まず、大阪Metro中央線に関しては咲洲(コスモスクエア)から夢洲まで元々トンネルが掘ってあったこともあり、2025年の大阪万博に間に合わせて開業する見込み。
中央線は近鉄けいはんな線と直通運転をしているけれど、けいはんな線の生駒から近鉄奈良線に直通する特急を走らせることを近鉄が発表している。
中央線やけいはんな線は地下鉄に多い線路の横にあるサードレールから集電するシステムで、奈良線をはじめ近鉄の大半の路線は一般的な電車のシステムである頭上の架線から集電するシステムなので、その双方を走れる車両を開発している。
本当は万博に間に合わせる予定だったけど、間に合わずIRの開業を目指している。
多分これ技術的な問題じゃなくて、IRが不透明ななかで半年で終わる万博だけでは開発コストが見合わなかったからだと思う。
サードレールと架線の間を乗り入れられる車両なんて欧州にいくらでもあるんだから。
政府がだらだらIRの選定に時間かけなきゃ、近鉄特急の万博乗り入れはありえたんじゃないかな。
ともあれ近鉄特急が乗り入れられるようになれば、奈良だけでなく京都、名古屋、伊勢志摩などからの直通運転もありうる。
中央線関連ではもうひとつ、森之宮検車場の機能を夢洲に移し、支線というかたちで森之宮検車場内に新駅を設置する計画がある。
現在、コスモスクエアー生駒間7.5分、生駒ー学研奈良登美ヶ丘間15分の運転間隔だけど、夢洲ー森之宮間5分、森之宮ー学研奈良登美ヶ丘/森之宮検車場間10分になるかなぁ。
学研奈良登美ヶ丘からリニア奈良県駅への延長も取り沙汰されていて、こうなってくると近鉄特急以外でも急行電車が走るかもしれない。
これ以外にJRと京阪の乗り入れ計画がある。
JRは現在桜島まで走っているゆめ咲線を舞洲(まいしま)経由で夢洲まで伸ばすというもの。
これができればIRと梅田や新大阪と直結できるし、何よりもゆめ咲線沿線にあるUSJをIRと一体的に活用できる。
京阪は当初中之島から西九条を経由して新桜島まで延ばし、現在は大阪Metro中央線となっているOTS(大阪港トランスポートシステム)を夢洲から舞洲経由で新桜島まで延ばすかたちで接続する計画があった。
USJの南側を経由して桜島に至るJRゆめ咲線とは違い、京阪は北側を経由して新桜島駅は桜島駅とは結構離れた位置にできる感じ。
京阪のルートは建設距離が長いし、JRと並行するので事業性も疑問が出て、現在は中之島から九条に延ばして大阪Metro中央線に乗り換えられるようにしようとしている。
さて、IR開業後すぐは万博期間同様に中央線プラス桜島駅からのシャトルバスになると思われる。
だけどもやっぱりJRの夢洲延長は望まれるはず。
そこで思うのは一体何のために一度舞洲に寄らなきゃいけないのだろうということ。
舞洲に寄れば、桜島ー舞洲、舞洲ー夢洲で海底トンネルを2本掘ることになる。
桜島から夢洲までダイレクトなら、掘削距離自体は長くなってもトンネルは1本で済むし全体の建設距離も短い。
また、梅田などからの夢洲への到達時間も短縮して建設効果が大きくなる。
建設距離が短くなればそれだけ工期も短縮できる。
したがって舞洲経由にすることに大きなメリットを見出せない。
舞洲スポーツアイランドはBリーグの大阪エヴェッサの本拠地かつオリックスバファローズ2軍の本拠地でもあり、舞洲シーサイドパークは今の時期はネモフィラが美しいらしい。
昨日、一昨日神戸にいたわけだから、もう1日関西にいたかったなぁ😅
なかなかのんびり花を愛でる機会もないよ😵
逆に言っちゃえば、それくらいにしか活用されておらず、あとは基本的にごみの処理工場と倉庫。
どうしてもそこを通さないといけないのなら駅を置く価値はあるかもだけど、あえてわざわざ鉄道を通す意義がよくわからない。
そもそもJRやOTSが舞洲経由で計画されたのは2008年大阪オリンピックの開催が前提。舞洲スポーツアイランドはそのために計画整備されたもの。
現状では舞洲は上記のような活用はされているけれど、夢洲はほとんど使われていないという状況。そこで万博は夢洲を会場にして、かつそのレガシーを使ってIRを誘致するということになった。
つまり、ゆめ咲線の舞洲経由ルートというのは大阪オリンピックの亡霊に過ぎない。
大阪万博の開催が決まり、IRの誘致にも成功したんだから、いい加減大阪オリンピックの亡霊は成仏させようよ。
一般的に鉄道新線の建設には6〜7年かかるといい、今からゆめ咲線の桜島ー夢洲ダイレクトルートを整備すれば2030年頃になる。
折角なら桜島の先に大阪北港とダイレクトに繋がる貨物ターミナルも整備したい。
また、大阪駅のうめきたホームから西九条までは現在単線なので地下化のうえ複線にしたい。
それも込みで2030年代前半に開業できたらいい。
そーなってくると京阪電車も九条ではなく西九条に繋げたほうがパフォーマンスが良くなる。
なお、これが実現するならばなにわ筋線の建設意義はほとんどなくなる。
うめきたから西九条までの運転本数に制約がなくなるし、西九条から環状線経由にしたってうめきたー新今宮間の所要時間は3分しか変わらない。
京阪は中之島になにわ筋線が来ることを強く望んでおり、京阪を西九条へ延ばすことはなにわ筋線を取りやめるための代替案でもある。
西九条に延びることで、九条でのIR、中之島での関空へのアクセスの両方を兼ねさせるということ。
さらに阪神なんば線とも乗り換えられるので、神戸方面から中之島や宇治など京阪沿線へのアクセスも改善される。
舞洲にさえ寄らなければ、結構バラ色の未来が待ってる気がするんだけど。
何なら舞洲のスポーツ施設は明らかに土地が空いている咲洲に持ってきたら、特にオリックスバファローズは1・2軍の距離が近くなるじゃん。
その代わり舞洲には大阪のバックヤードとして倉庫をもっと集めればいい。
東京でいえばお台場や有明にあたる咲洲の寂れっぷりはヤバい。
新宿や丸の内と梅田・難波を比較したってそんなに差があるように見えないけど、臨海地域に行けば大阪が明らかに東京に負けてるのがよくわかる。
夢洲はIR、舞洲は大阪のバックヤード、咲洲はお台場やロンドンのドックランズのような新都心というヴィジョンで開発を進めていくのがいいんじゃないかと思う。
それじゃあバイバイナマステ💙暑寒煮切でしたっ✨
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