山口さん家のインバウンド事情
こんばんナマステ🩵Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ✨
山口県のインバウンド宿泊率が日本全体の0.1%という割と深刻な話。
それに対してこの話がだいぶズレているのは、山口県のインバウンド誘客数を増やす話しかしてないんだけども、深刻なのは宿泊率なのよ。
時期はズレるけれど、山口県におけるインバウンド誘客率は0.6%でこれも低い。
けれど、宿泊率との間には大きな差がある。
これが何をするかというと、山口県に来た外国人旅行者の6人に1人しか山口県に泊ってくれない。
裏返せば山口県に来た外国人旅行者の6人に5人はどこか他の都道府県で泊ってしまうか、訪日自体が日帰り。
このギャップは絶対にゼロにはできない。
とくに海に囲まれた山口県の場合、クルーズ船の寄港も大きな売り上げになるからね。
だけど、できる限り小さくしていくのが理想。
なぜなら宿泊客は客単価が高いので、それだけ収益が地域に還流されるのよ。
それを観光インフラの投資に回すことによって、より稼げる観光産業になっていく。
日帰り客が多ければ多いほどオーヴァートゥーリズムの話と繋がっていく。典型的なのが京都と鎌倉。
山口県にとっては次元の違う悩みだけれど、結局泊まる人が少なければ稼ぎも少ない。
山口県の場合は来てもらう努力と泊まってもらう努力の両方が必要になる。
ではどーして山口県に泊まる外国人旅行者は少ないんだろう。
まず端的に泊まりたい宿がない。
政府が国立公園に高級ホテルを誘致することを謡っているけれど、
山口県には瀬戸内海国立公園がある。
瀬戸内海に面した高級ホテル誘致を本気で計画してみてはどうだろうか。
山口県の温泉地といえば川棚温泉や長門湯本温泉、湯田温泉だけど、こうしたところのブラッシュアップも考えてほしい。
次に泊まる必要があるようなコンテンツを売り出せていない、ということがある。
山口県の著名な観光地でいうと下関と岩国については福岡県、広島県のおまけとして扱われてしまっているし、
山口市や秋吉台なども新幹線ですぐに福岡、広島、さらには京阪神へ移動できてしまう。
こうした山陽コリドーにおいても、もっと長時間滞在できるコンテンツ開発は必要だけども、
県外へ簡単に移動できないところをもっと売り出していくことも必要。
世界遺産でもある萩をはじめとした日本海側もそうだけど、山口県は離島の宝庫でもあるのに香川や広島、長崎あたりと比べると日本人相手も含めて全然売り出せていない。
とくに瀬戸内側は先述した国立公園の高級ホテルの話も含めて、戦略を練るべきではないかと思う。
自分が着目しているのは柳井の沖に浮かぶ周防大島方面。
周防大島こと屋代島自体は秋津洲と橋で結ばれているけれど、その周りにはいくつか有人島がある。
そのなかでも東に浮かぶ情島(なさけじま)は、山口県最東端の集落だけれど、そのさらに北東には愛媛県松山市の津和地島(つわじじま)があるのにその間に公共交通機関がない。
松山市の沖合にはいくつもの有人島が連なり、島々を伝って松山まで行くことができる。
情島と津和地島の間に船があれば、無茶苦茶ディープな旅ができるのよ。
屋代島の伊保田(いほた)港から松山に船は出てるけど、松山市の島々は素通りだからね。
今あるこの船自体がもっと知られていたら、しまなみ海道を走ってきたチャリダー達に新たな回遊ルートを提供できるわけで、
そういう売り方もほしいかな。
日帰り客すらそんなに来ない県だからこそ、この段階で泊まってもらえる努力を始めることは、
もう手遅れといえる京都や鎌倉よりはるかに楽だし、
観光収入による正のスパイラルが起きる勝ち組の地域づくりができるポテンシャルがあると思う。
だから努力の方向を間違えないようにしてほしいな。
関門海峡のジップラインについてはノーコメントで😅
それじゃあバイバイナマステ🩵暑寒煮切でしたっ✨