見出し画像

『観光を活用した持続可能な地域経営の手引き』を読もう③取り掛かる準備

はじめに


こんばんナマステ🧡Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️

昨日はIRのBIGBOSS、いやBIG NEWSが飛び出したのでお休みしたけれども、

今日は再び #UNWTO ( #国連世界観光機関 )と #運輸総合研究所 が作成した『 #観光を活用した持続可能な地域経営の手引き 』(以下、「手引き」)のインプットをやっていくよ🎶

https://www.jttri.or.jp/research/tourism/220322kanko_tebiki.pdf

#観光を活用した持続可能な地域経営 をめぐり初回ではその意義と重要性、

2回目は取り組み方のポイントを追ってみた。

3回目の今回は、「Ⅳ.観光を活用した持続可能な地域経営に取り掛かる準備」を見ていくよ。

そんじゃいってみよう💥

3つの準備

観光を活用した持続可能な地域経営を成功に導くためには、実現ステップに進む前にしっかりとした3つの準備が必要。

一つ目は、なぜ観光を活用した持続可能な地域経営に取り組むのか、取組の目的を明らかにする整理、

二つ目は、現時点で、観光や関連分野でどのようなことが意識され、どのような施策・取組が行われているのか、既存の関連計画・施策・課題/指標・データの整理、

三つ目は、誰と観光を活用した持続可能な地域経営に取り組むのか、取組に参画を得る内外の利害関係者の整理。

自治体の場合、総合計画や観光振興計画の策定、更新のタイミングで取り掛かることがよく、関係部署の参画や取組に係る経費の算段もスムーズに進む可能性がある。

全部整理なのがお役所っぽい😅

準備その1〜取り組む目的をはっきりさせる

最初に、何のために、言い換えれば現在の状況の何を改善したいために観光を活用した持続可能な地域経営に取り組むのか、目的をはっきりさせる。

これまで実現できなかった観光振興と住民生活との調和、観光の自然環境や文化財等への悪影響の解消、また、観光を通じてSDGsに貢献すること、国内外の観光客に評価され選ばれる観光地域になること、予算執行の透明性を高めること、などが取組の目的になる。

どのような目的であっても、観光を活用した持続可能な地域経営に関わる多様な利害関係者の納得を得られるものであることが重要。

取組の目的は、このあとの2つの準備を通じて情報 が増え、さらに、住民を含む利害関係者と議論することでより明確になる。

準備その2〜関連分野における現時点での課題認識や取組を整理する

現時点で取りまとめられている観光分野のビジョンや計画、また、環境や文化、取組の連携が必要となりそうなその他(農林水産、交通、教育、公共施設整備、移住等)の関連分野 の計画を収集し、整理する。

推進リーダー・チームが中心となり、関係する計画・施策を収集し、分野ごとの「なりたい姿」「施策(取組)」「課題」「指標/データ」を抽出、整理する。総合計画として統合されたものが存在する場合も、あえて個別の分野計画を参照することで、より具体的 に、地域を多面的に見た整理ができる。地域にDMOがある場合はDMOの実施計画も観光の計画のひとつとして同様に整理する。

計画やデータなどを関連部署やDMOから収集する際に、推進リーダーは、なぜ収集するのか、どのように活用するのか、更にはなぜ協力しなければならないのか、といった問い合わせに対応することになるだろうから、推進リーダーは、こうした問いに回答して他部署を説得あるいは参画を促進する情熱が必要❤️‍🔥この手引きを十分に活用すべき。

また、作業を通じて、観光客を理解できていないこと、あるいはデータが不十分であることがわかった場合は、地域経営と合わせてマーケティングに取り組むことも考える必要がある。

これ言っちゃ悪いけど、一番できてないの観光庁じゃん。各省庁が好き勝手にツーリズムや地域づくりに邁進して、全然統合が図れてないわけで😨

準備その3~他部署や関連事業者の参画を図る

ここまでの準備その2までで、庁内各部署とDMOには、観光を活用した持続可能な地域経営に取り組むことの周知と理解が図られているはず。

次に、関連団体や事業者、住民団体、住民代表などの観光を活用した持続可能な地域経営への参画を準備する。関連分野の計画策定において、協力をしてもらった主体のリスト を作成し、個別の施策や日常的な意見交換等を実施している主体も加える。これまでの付き合いがあれば、実現ステップで指標やデータの取扱いにご協力してもらう大学等の研究機関や研究者についてもリスト化しておく。

観光を活用した持続可能な地域経営ではこうした多様な主体によるワーキンググループが重要な役割を果たすので、メンバー選定の際、形式だけのワーキンググループへの参画ではなく、積極的に議論ができる、また、取組を分担して実施してくれる主体かどうかがポイントとなる。準備その3において、上述の幅広いリストアップと共に、観光を活用した持続可能な地域経営への関心度合・参画意向を整理しておくと良い。

利害関係者の取組への理解促進と参画、また観光以外の関連部署の取組への理解促進と参画はこの取組の中で最初にぶつかる最初の大きな壁となり得るため、工夫をこらしながら伝える。

また、取り掛かる準備の段階でJSTS-Dを活用した観光分野における取組状況のベンチマーク、いわば「健康診断」としてのチェックを行うことが有用な場合が多いので試すべき。チェック結果を利害関係者に示し、取組の欠けている箇所を一緒になくすことを訴求していく。

ご丁寧に訴求するためのメリット例と説明・対応の進め方を図示してくれてるので、スクショドン💥

【メリット例】

【説明・対応の進め方】

事例コラム1

ここで唐突にコラムが開始される。

取り掛かる準備 【関連分野における取り掛かる時点での課題認識や取組の整理】岐阜県

岐阜県では、観光部署の推進リーダーが、関連部署を回って持続可能な観光に取り組む目的や「国際競争力の強化」等について説明し、関連の計画を収集・分析することで、観光を活用した持続可能な地域経営で活用可能な指標の候補を数多く集めることができたとのこと。

本章自体が岐阜県のやり方をそのまま書き写してみた、という感じなのかもね。

おわりに

前回よりは多少なりともイメージがつく話だったかなぁ。結局、プロジェクトって人なんだよね。誰を巻き込むのか。

次回はいよいよ実現するためのステップに移っていく。話に具体性が出てくると読むのも面白くなってきそうだね。

それじゃあバイバイナマステ🧡暑寒煮切でしたっ✨


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?