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いよいよインバウンドが帰ってくる❗️どうなるインド人訪日旅行⁉️中篇~インド人訪日旅行は今までどんな感じだったのか

はじめに

こんばんナマステ💙💙💙Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️

今日も一昨日の #Clubhouse#インドの衝撃 ( #インド大学 )』で話した日本政府の #インバウンド 受け入れ再開と今後のインド人 #訪日旅行 がどーなっていくのかという話をしていくことにするよ‼

音声版はこちら(約35分)

昨日は日本政府がインバウンドの受け入れ再開を正式表明した件を書いたけど、屈辱的なことにインドは黄区分国になってしまい、インバウンドもアウトバウンドも本格再開への道のりは遅れてしまうという悲しい結果になった。

今日はコロナ禍直前までのインド人訪日旅行がどんな感じだったのか、ということを振り返ってみようと思う。

日本は案外不人気❓

インドからの訪日数はコロナ禍直前の2019年に175,900人で17位、2018年からの伸び率は14.2%と高い。

どうしても中国・韓国・東南アジアといった近隣諸国が上位を占めるから、それを除けば17位というのはそれなりに高い順位ではある。

ただし、昨日も書いたけど観光目的の訪日はおよそ20%と諸外国と比較して異様にビジネスに偏っている。

また、同年のインド人のアウトバウンド数は2690万人であ、日本には0.65%しか来ていない。

日印線に乗っていたインド人の多くは成田(羽田に乗り入れるようになったのは2020年3月)で降りていかず、そのまま米国に向かっていた。ジャパン=パッシングってやつ。

また、ビジネスへの偏りを示すかのように、訪日男女比は8:2、男性は30代が31.3%(男女合わせて)と圧倒的で40代がそれに次ぐ。

一方で女性の訪日は20代がやや多い。ビジネス目的の女性もいるだろうけど、保守的な価値観を持たない層が日本に観光に来ているとみることもできる。

観光目的だけで見たらインドは30位とか40位とかになると思う。

日本に旅行へ行くインド人があんまり多くない理由は、東南アジアや中東と比較して遠いこと、英語が通じないこと、日本に住んでいる友人や親族が少ないこと、そもそも日本のことをよく知らないことがある。

遠くに行くなら欧州へ行った方が英語は通じるし、歴史的な繋がりも深いから友人や親族もいるし、情報も入ってくるんだよね。

インド人訪日旅行の特徴

インド人の訪日ピークは5月で2月が最も少ない。3月に急上昇して5月まで上がっていく。4~5月の酷暑期に学校の夏休みがあるので、暑い国内に行くより外国へ行こうって思うんだよね。

秋も多少増えるのは企業のインセンティヴ旅行が入るのと、ダシェラからディワリにかけて休みを取る人が多いから。

冬の訪日は少ない。インドの観光シーズンなので、わざわざ外国に行きたいと思わないし、日本の寒さを敬遠する。

だから日本のインドレストランは春から秋にかけては訪日インド人で混むと言われる。モティやマハラジャなど昔からある大箱のお店ね。

インド人の訪日では圧倒的に東京~大阪間の旅行業界では #ゴールデンルート と呼ばれるものに、インド人に知名度の高い広島を組み合わせたものが多い。

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インド人が知ってる日本の地名って東京、広島、長崎だったりする。日本に観光に来るような所得層なら第二次世界大戦の歴史は当然知ってるからね。でも、長崎については新幹線が通ってないので敬遠されてしまう。

これ以外では立山黒部アルペンルートも人気があって、インドの旅行会社が雪の大谷を日本のPR写真に使っていることも多い。

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インド人の訪日旅行でよく言われることとして、

★新幹線には絶対乗りたい

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★できる限り毎食インド料理がいい

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★温泉や旅館はNG(人前で裸になったり、床で寝るというのがありえない)

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というものがある。

このようなことからどうしても宿泊は都市部になり、かつゴールデン=ルート以外の地域に誘致しづらい。

また、家族旅行が多いこともあり、部屋の広さを気にする。

日本の大抵のホテルはインドでいえば4スタークラス以上のホスピタリティだと思うけれど、部屋の広さは2スター未満といったものが多く、泊まれるホテルが限られてくる。

インドのホテルは等級によって部屋の広さが決まってるのね。

これはインドに限らずインバウンド全体の課題だけど、日本ってそういうの厳密に決まってないから、結構困ってしまう。こればかりは自分もよくわかんなからインバウンドやりなれてる人に聞くけどね。

草食イメージに気をつけろ

食事については配慮が面倒なのでインド人は全員ベジタリアンだと思え、という愚かな言説が旅行業界に蔓延して彼らの不評を買った

ノンベジのヒンドゥーやムスリムは日本人より遥かに肉好きだよ。肉初めてたかだか150年の日本人が何言ってんだってくらい。

ただし、ノンベジのヒンドゥーって多くが特定の曜日に肉を食べない。うちのボスの場合は火曜日。自分もボスと仕事をするときはランチに肉食べないようにしてる。すっかり忘れてかつ丼食べたりもしたけど笑

そうでなくても気まぐれでノンベジの人がベジを食べる時があり、こういうことにも対応できなければいけない。ベジ15名、ノンベジ15名で用意しておけ、みたいなオーダーは危ない。

また、日本のスウィーツが甘さ控えめなのも結構不評だったりする。インド人は超甘党な人が多いから。

インド人訪日旅行のミスマッチ

インド人は桜と紅葉を非常に観たがるけど、いや別にインド人に限らないけどね。

彼らが日本に来たがる4月中旬~5月、それにダシェラ~ディワリの10月あたりと東京~広島の桜と紅葉の時期は合わないよね。しかも温暖化でますますズレてきている。

というわけで、富士五湖の芝桜を桜としてインドの旅行会社が売っているのを見たことがあるけど、それはとんでもない詐欺。

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さっきも書いたように、英語圏でないことも心理的な壁があるようで、日本人の英語がアメリカ英語であるのも彼らには厳しい。標識も全部アメリカ英語だからね。

あとはインド人に限らず無料wifiの少なさもずっと日本のインバウンド政策の問題として言われているよね。

また、インド人は時差と関係なく極めて遅寝遅起きが多いけれど、果たしてそれを理解したコンテンツを提供しているだろうか。

眠い中起こされて、逆に夜は暇を持て余してしまうような日程を組んでいないだろうか。

おわりに

以上、いくつかインド人訪日客の特性を挙げてみたけれど、こうしたことの改善を真剣に考えないままインバウンドが中断されたように思えるなぁ。

黄区分国になってしまったので来年になると思うけれど、インド人の訪日旅行は復活したとして、このような状況なら本質的に増えていかない。

あるいは訪日がリピートされにくく、インド人が日本にお金と心の交流をもたらすことは難しくなる。

日本人の訪印は既にそうなっているじゃん。大手が実質3日間でデリーとアーグラーとジャイプールを詰め込むようなことをするからみんなイヤになって二度とインドに来なくなっちゃう。

これらをどう改善していくかってことを明日は書いていきたい。

それじゃあバイバイナマステ💙💙💙暑寒煮切でしたっ✨



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