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開業169年の鉄道一流国インド🇮🇳から見た開業150年の鉄道三流国日本🇯🇵②印日の格差は先人の見識の差

こんばんナマステ💚💚🧡💙💙❤️Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️

鉄道150周年で浮かれている日本🇯🇵の鉄道ファンをインド🇮🇳目線で徹底的にぶん殴ってやるシリーズ第2弾‼️

昨日はインドの鉄道が一流なのに対して日本の鉄道が三流だって話の導入編を書いたけれど、

なぜ三流なのかという3つの理由のうちひとつ目の答えを。

それは、線路のスペックが低く、そしてそれをそれをほぼ放置しているから。

ゆえに日本はインドよりずっと経済力も鉄道技術も上なのに、在来線の最高速度は同じ160km/hだしもうじきインドに追い抜かれてしまう。

また日本の線路はJR西日本やJR北海道のように少し気を抜くとものすごく揺れるのに、インドは日本ほど緻密にメンテナンスしなくても日本より揺れない。

日本とインドの線路は一体何が違うんだろうか。インドの線路はダイヤモンドででもできているのか。

いーや、細部に違いはあるかもだけど基本的には鉄だよ。だから鉄道って言うの😜

大前提なんだけど、一般的な鉄道は2本1組のレールの上を車輪が滑走する。

王貞治の一本足打法じゃないけど、レールが1本だけの鉄道もある。

って聞いて何のことかわからない人はこれを見てほしい。

そう、モノレールね。これはインド唯一のモノレールでマハラーシュトラ州ムンバイにある。ムンバイはインドにおける鉄道発祥の地だけでなく、モノレール発祥の地でもある。

モノレールは兎も角、通常の鉄道は2本のレールの上を走る。

2本のレールがあるということは、当然その間には幅というものが存在する。専門的にはゲージ、軌間というんだけど、

例えばこれ。秋田新幹線と奥羽線が並走しているんだけど、幅が違うのがなんとなくわかるだろうか。

これは幅の違う線路が併走するという珍しい事例だけども、線路の幅は全世界で統一されていないということがいえる。

統一はされていないけれど、標準というものは存在する。

1830年にイギリス🇬🇧のリヴァプールとマンチェスターの間で世界初の鉄道が開通した時の線路の幅が1,435㎜。

これがデファクト=スタンダードになり、ヨーロッパ大陸でも大半がこれを採用。今では全世界の鉄道総延長の6割を占め、スタンダード=ゲージ、日本語では標準軌と呼ばれている。

過半数なんだから多数派なのかというとそうもいえない。鉄道総延長世界一のアメリカ🇺🇸と2位の中国🇨🇳で採用されていることが大きいからで、世界の線路の幅はもっと多様。

本稿の主役であるインドと日本もスタンダード=ゲージはあるけれど多数派ではない国。

鉄道は同時期に複数の国でバラバラに生まれたものではなく、イギリスから世界に広まっていったもの。それならばすべてスタンダード=ゲージで造ればよかったのにそうはいかなったのは何故か。

それはレールの幅は広ければ広いほど安定するので、高速運転や大量輸送が可能で転倒もしにくい。

しかし、建設費や建設期間が嵩むことと急カーブを設けにくいことから急峻な地形や貧しい国に向かない。

イギリス自体が当時の植民地に対して主に地形の観点から複数の幅を使い分けた経緯があり、国が変わればそれは尚更。こうやってバベルの塔は壊れていくんだ。

スタンダード=ゲージよりも幅の広い線路をブロード=ゲージ、日本語では広軌と呼ぶ。

対して幅の狭い線路はナロー=ゲージということになるんだけど、1,000㎜以上1,435㎜未満であれば速度や輸送力においてスタンダード=ゲージに準ずるパフォーマンスが出せる。したがってそれらは各国の幹線にも使われ、ミディアム=ゲージと呼ばれる。

ナロー=ゲージは通常1,000㎜未満の線路を指し、パフォーマンスは低いけれど敷設のしやすさから山岳路線に多い。

日本語ではミディアム=ゲージを狭軌、ナロー=ゲージを特殊狭軌と意訳している。

何となく話が読めてきたかもしれない。

そう、インドはブロード=ゲージ、日本はミディアム=ゲージなんだよ。

だから日本の線路はインドと比較するとスペックが低くなってしまう。

ブロード=ゲージもミディアム=ゲージもナロー=ゲージも多種多様で、インドは1,676㎜のインディア=ゲージ、日本は1,067㎜のケープ=ゲージが主流。ちなみにインディア=ゲージは現存する規格の中では世界一幅が広く、スペックも世界一ということになる。

この2つはどちらもイギリス植民地の規格。

よく日本が低スペックのケープ=ゲージを選んだことを植民地規格と揶揄する人がいるんだけど、高スペックのインディア=ゲージだって植民地規格だからね。

インドではインド総督を務めたダルハウジー卿の「幅が広い方がいい」という考えを受けてボンベイ(現ムンバイ)ーターネー間の鉄道にインディア=ゲージが採用された。

同時期にカナダ🇨🇦やアルゼンチン🇦🇷でも採用された規格だけど、カナダはアメリカとの直通を重視してスタンダード=ゲージに改めている。

幅が広い方がいいとされた理由はサイクロン対策とも。

実際にサンフランシスコの地下鉄兼近郊鉄道のBARTはベイエリアの海風に耐えるという理由でインディア=ゲージを採用しているし、

逆に日本の京葉線などはすぐ風で止まる。

2005年の羽越線脱線事故のあと、JR東日本の風規制が異様に厳しくなり、その後研究を重ねてだいぶ緩和されてきてるんだけど、そもそもレールの幅がもっと広ければ羽越線も踏み止まれたかもしれない。

日本でケープ=ゲージの導入を決めたのは大隈重信だと言われている。

同じケープゲージを採用していたインドの中古資材を購入して

とあるけど、これはインドでもミディアム=ゲージやナロー=ゲージはあったけれど、ケープ=ゲージってあったのかな。なんか違う気がする。

何にせよ大隈は「一生の不覚」と言ったわけだけど、その当時の日本の財政力を考えたら現実的な選択肢だったんじゃないかな。

自分は佐賀県出身者でも早稲田大学関係者でもないけど、大隈重信を責めるよりかは、どうしてその後も低スペックをほぼ放置し続けたのかこそ責められるべきだと思う。

次回はそのへんを考えていきたい。

それじゃあバイバイナマステ💚💚🧡💙💙❤️暑寒煮切でしたっ✨






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