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在来線にこだまの代役は務まるのか

こんばんナマステ💚🧡💙Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️

リニア中央新幹線の敷設にあたっての反対意見のなかで、時折見かけるのが「東海道新幹線の輸送力が逼迫しているのなら、東海道線に特急を走らせてこだまを代替すればいい」というご意見。

リニア中央新幹線の全通が一体いつになるのか見えてこない今、これが現実的に可能なのかを考えてみたい。

昨日書いたように現在のこだまは東京ー新大阪間を通常3時間54分で結ぶ。(のぞみ・ひかりに追い越されまくりの場合)

こだまを代替する特急は、東京ー新大阪間を品川・横浜・小田原・熱海・三島・富士・静岡・掛川・浜松・豊橋・三河安城(安城の方がいいかも)・名古屋・岐阜・米原・京都に停車して、これと同等の所要時間にしなければいけない。

東京ー新大阪間は552.6kmなので、3時間54分で結ぶと表定速度(途中駅の停車時間を含めた平均速度は141.7km/hになる。

東海道線の最高速度は最も速い米原ー新大阪間、要するにJR西日本区間で130km/h、戸塚ー小田原間と豊橋ー米原間が120km/h、残りは110km/hなので、最高速度ですら必要な表定速度に敵わない。

東海道新幹線開業直前、こだま、はと、つばめといった特急は東京ー大阪間を6時間30分で結んでいたので、これより停車駅が多いのに2時間30分以上短縮させなければいけない。

ちなみに現在はサンライズ瀬戸・出雲は大阪ー東京間を6時間35分で結んでいるので、ほぼ変わらずだけど、寝台特急だけに途中で時間調整をしているので本当はもっと速く走れる。

とはいえ、昔の特急もサンライズも停車駅が少ない。

こだまと同じだけ停まれば7時間はいっちゃうんじゃないかな。

サンライズは別に新幹線こだまを代替するために走っているわけじゃないから、そのための車両を投入して各区間で最高速度を出していけば5時間台にはできるとは思う。

でもそこまで。

4時間切りを実現するには東海道線の最高速度を200km/hとかにしなければ到底無理で、そのためには全線の高架化も必要。

新幹線計画を待っていたら30世紀になりそうなところ、あるいはそれすらもないところでは必要な施策。

例えば常磐線や日本海側の平野部、道東などでは効果を発揮するだろうけど、既に新幹線が並行する東海道線でそれをやる必要が本当にあるだろうか。

東海道新幹線のダイヤを複雑にさせ、増発の余地を無くさせている元凶って、こだまじゃなくてひかりなんだよね。

ひかりを無くせば、のぞみは1時間に16本にはできるはずだし、新幹線普通車の座席間隔は1,040㎜もあって航空機エコノミークラスの790㎜を大きく上回る。

したがって座席間隔を狭めて詰め込みにすればもっと座席を増やせる。

今ののぞみはひかりが邪魔で本来2時間21分で走れるのを通常2時間25分以上になっているので、その所要時間で静岡などプラスひと駅に分散して停まることは可能。(こだまを追い越さない場合に限る)

これによってひかり停車駅を救済できるし、博多行きを静岡停車便と浜松停車便に振り向けることで、静岡ー福岡間の航空便に対する競争力を持てる。

リニアが頓挫し、かつこのダイヤと詰め込み座席にしてもそれでも輸送力が足りなくなったときは、在来線の高速化を考えないといけないかもだけど、そこまでになるだろうか。

逆にいま言われているのは、東海道新幹線の目覚ましいほどの増発努力の結果、リニアを建設する理由のひとつである輸送力の逼迫は解決されてしまったんじゃないか、って。

在来線に新幹線の代わりをさせるのは難しい。

だけど、新幹線にない価値の提供は可能。

踊り子、しらさぎ、サンダーバードなどは一部新幹線と並行して走っているでしょ。

湘南新宿ライン経由で池袋ー豊橋間の特急があってもいいんじゃないかと思っている。

この場合、新宿・渋谷・熱海・沼津・静岡・浜松のみの停車とし、こだまより停車駅を少なくして棲み分けを図る。

できれば最高速度を高架化の必要ない範囲で140km/hには引き上げたい。

これとは別に藤枝とか磐田とかにも停まる浜松行きの特急もほしい。こちらはこだまでは拾いきれない途中駅に光を当てる。熱海まで踊り子と連結かな。

こーやって在来線には在来線にしかできない仕事をすればいい。

整備新幹線における並行在来線の場合、少ない牌の取り合いを防ぐためにこーゆーことをさせないようにしていて、福井県なんかは涙を飲んだけれど、

東海道は人口密度に恵まれているのでもっと積極的な共存共栄策に出るべきでしょ。

そーやってみんなが幸せになればいいじゃん。

それじゃあバイバイナマステ💚🧡💙暑寒煮切でしたっ✨


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