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盗塁は頭で走るもの

こんばんナマステ💙Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ✨

残り試合数をみたら、いけるとは思うものの壁はあるのかな、とハラハラしていた大谷翔平選手の50-50。

今日いきなり51-51になってて目の玉が飛び出るかと思ったよ🫢

ついでに松井秀喜氏の116打点も超えてしまった😱

51-51というのはホームランと盗塁の数のこと。

一般的には長打力のある選手は脚が遅かったり、そうでなくても積極的に走らないことが多いし、逆に俊足巧打といわれる選手はあまりホームランを打てないことが多い。

前者は松井秀喜氏、後者はイチロー氏が代表格。

もっともイチロー氏の場合、足を活かすためにホームランをあえて狙わなかったといわれており、通算何百安打とかのメモリアルヒットの多くがホームランだったりもする。

要するに天は二物を与えずってことで、40-40あるいは生涯で300-300ができる選手すらほとんどいない。

40-40は大谷選手を含めてMLBでたったの6人、NPBではゼロ。

300-300はMLBで500-500のバリー=ボンズ氏を含めた8人、NPBでは張本勲氏と秋山幸二氏のみ。

シーズン前、大谷選手は40-40を掲げてたらあっさりクリアしてしまったので、急遽50-50という目標が本人以外のところで勝手にできたという感じ。

流石に60-60は無理ゲーなので、どれだけこの数字を伸ばせるのか、というのとともにイチロー氏の56盗塁超えが野次馬にとっての今後の見どころ。

本人は目標だった40-40が達成された以降はワールドシリーズ制覇に向けてどうしたら貢献できるのか、しか考えてないと思うけど、

一方で期待に応えるプロフェッショナリズムも持ち合わせてはいるはずなので、残り試合も手を緩めるつもりはないだろう。

んで、大谷選手って別に走るイメージこれまでなかったじゃん。

2021年は26盗塁、昨年も20盗塁してるから少ないわけじゃないけれども。

あまり考えずに走り、簡単な牽制球に刺されることすらあって、盗塁をあまり重要視しないMLBでは大谷選手でなければむしろ評価を下げる行動。

1つ進塁することの貢献度より、1死与えるリスクの方が大きいということがセイバーメトリクスという近年の野球統計学から導き出された結果、盗塁に対して消極的になってきていた。

ではどーして大谷選手は今までそんなに走っている選手でもなかったのに、急に40-40なんて掲げだしたのか。

それは手術して今シーズンは投手として登板しないに他ならない。

大谷選手の価値はひとりで先発15勝とホームラン40本を両立するところにあるので、投げないと価値は半減してしまう。

肘を手術しているから野手として守ることもできず、打者だけで「二刀流」を達成するには盗塁だってことになったわけだね。

それを達成してしまう理由としては今までと違って、頭を使って走っているということに他ならない。

今年から塁間が少し短くなったことが多少有利に働いている可能性はあるけど、他のプレイヤーを見ていても著しく盗塁数が伸びていることはなく、大谷選手がすごいってことに間違いはない。

今までの塁間なら50-50は無理だったとしても40-40はクリアできたでしょ。

盗塁は頭脳プレイだってことが不思議と知られていない。

頭脳で走っていた典型的な選手はなんといってもイチロー氏。

確かに俊足ではあったけれど、卓越した状況判断力がなければMLB盗塁王、通算509盗塁(NPBと合算で708盗塁)はできていない。

イチロー氏が引退会見でMLBを批判した「頭を使わない野球」というのは盗塁のことだけじゃないだろうけど、先程書いたように失敗のリスクを考えたら盗塁するなという風潮が大きなウエイトを占めていると思われる。

イチロー氏から言わせれば、状況を判断して走れるときに走らなきゃ、でしょ。

もう一人思い出すのは井口資仁氏。

パンチ力も守備もすごくて何でもできたイメージあるけど、別に足は速くなくてそれでも2度盗塁王になった。

井口氏の走塁の師匠である島田誠氏(盗塁王になったことはないけど1979年は55盗塁、通算352盗塁)も俊足だったにしても恐らくは頭で走ってた人なのだろう。

左足から走り出す練習しろ、という島田氏の言葉はすごく印象に残ってる。

逆に昔、陸上選手の飯島秀雄氏が代走専門でロッテオリオンズに入ったけど、結局活躍できなかったわけで、彼の場合は野球経験値という壁もあったにしても、やっぱり俊足ってだけじゃ走れないんだよ。

プロ野球における俊足の基準は打席から1塁への到達が3秒台を指すと考えていいと思う。井口氏は4秒を超えている。

この差は当然ながら状況判断の際の確率に大きな影響を与える。

大谷選手やイチロー氏なら走れるけど、井口氏なら走り出せない状況が多々あるだろう。

井口氏は盗塁王になれたといっても44盗塁と42盗塁なので、俊足でなければ試合数の少ないNPBで50盗塁超えは無理なのだろうとは思う。

でもさ、極端に成功率が低くない限り、30盗塁すれば一流、20盗塁でも貢献度高いといわれるんだから、40盗塁って相当すごいよ。

そう考えたら、俊足でないという理由で盗塁に消極的になるのって違うと思うんだな。

大谷選手は次元が違う。

それはそうかもしれないけど、どんなに足が遅くても20盗塁は目指していいんじゃないの。

大谷選手のおかげで頭で走るということがプロ野球にもアマチュア野球にも広まればいいと思うけどね。

そーしたらバッテリーの盗塁阻止技術も上がって、切磋琢磨できるだろうし。

大谷選手は来年、投手に復帰してからも盗塁をやめないとは言っているけれど、今年は試合開始直前まで相手を分析する時間があるからこそここまで盗塁できているわけで、

それができなくなる登板日は怪我防止も含めて盗塁しないといった取捨選択も必要になってくる。

投手としては復帰直後になるシーズン序盤は登板日に打席に立たないこともありうるし。

今後は寄る年波との戦いにもなってくるので、20盗塁できれば上出来、30盗塁でも快挙。

昨年まで通算137盗塁、今年で190盗塁前後に落ち着くので、300盗塁到達は2028〜29年と予測する。

ホームランの方は昨年までで222本だから、来年の300本達成も夢じゃない。

来年は先発10勝、ホームラン40本、20盗塁をマストにしつつ、この記録に日本は沸くことになるんじゃないかな。

それじゃあバイバイナマステ💙暑寒煮切でしたっ✨

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