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10年前の悪夢「関越道ツアーバス事故」を振り返る①繰り返される災いの連鎖

こんばんナマステ❤️Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️

2012年4月29日未明に起きた #関越道高速ツアーバス事故 から一昨々日で10年が経った。

今のところ旅行屋として一番記憶に残っている出来事はこれで、その次が2016年1月の軽井沢スキーバス事故。

旅行屋としては本当に悔しい想いしかない。

せめて自分ができるのは同じ悲劇を繰り返させないための啓発だと思い、軽井沢スキーバス事故についてはこういう記事を書いた。

今回もスタンスとしては同じだけど、分量は今回の方が多くなると思うので、何日かに分けて書こうと思う。

上記の記事にこんなことを書いた。

兎にも角にも関越道事故をきっかけに、安全重視で様々な規制を行い、特に安売りをさせないよう徹底したはずだった。この規制の結果、色々と歪みが生じてツアーバスが来なくなり衰退してしまった観光地が出てきたし、予約が取れず盆暮れの帰省を諦めた人もたくさん出たことだろう。

それでもこれまでがあまりにもバス会社を苛めすぎたんだから、フェアトレードと安全を確立するためにみんなで我慢して新しい常識を打ち立てようとしていたはず。しかしながらそれを守らなかった輩がいたことに唖然とした。

軽井沢の事故は関越道を受けて様々な方策が行われたのにそれを無視した輩がいた、ということで一言でいえばコンプライアンス違反。ルールが確立されているなかで、それが守られているのかどうかを考える、というのが今後同じ悲劇を繰り返させないための手段ということになる。

しかし、関越道はそのルールをつくるきっかけになった事故。当事者をはじめとした業界も行政も対策が後手に回った結果。そこで、それを引き起こした構造というのをもう一度見つめ直してみたいと思う。

まず関越道ツアーバス事故の簡単な概要を書いておく必要があるよね。

2012年4月28日夜に金沢発新宿・東京経由東京ディズニーリゾート行きの夜行 #高速ツアーバス が本来経由しないはずの関越道を経由した挙句、居眠り運転により群馬県藤岡市で防音壁にぶつかり乗客7名の命が失われた。

このツアーバスを催行していた旅行会社は大阪府の #ハーヴェストホールディングス 、実際に運行していたバス会社は千葉県の #陸援隊 だった。

催行と運行ってどういうこと❓という疑問については後日対応する。

ひとまず今日は序論としてこの点にだけ触れておく。

ハーヴェストホールディングスは前年の東日本大震災により債務超過に陥っていたということ。

そのためやぶれかぶれになり、判断を見誤った。

この構図は今問題になっている知床観光船でもそうで、パンデミックにより経営が苦しくなったことでやぶれかぶれになっている。

ある意味で関越道の犠牲者は東日本大震災の被害者だし、知床の犠牲者はパンデミックの被害者といえる。

安全運行のためには経営状態が健全でないと。

安全投資→安全運行→信頼度向上→収益増→さらなる安全投資

こういう好循環が巻き起こればいいのだけど、その逆をいく会社が事故を起こしやすい傾向にあるのは間違いない。

官民ともにこうした観点からの交通事業者の診断と支援が必要じゃないのかな。

人の命を預かる事業だからこそ、経営状態の良くない交通事業者を早期に見つけ出し、経営を改善させるか市場から撤退させることが求められるはず。

知床観光船はたまたま膿が早く出たに過ぎない。パンデミックにより疲弊した全国の交通事業者には同様のリスクが潜んでいると思った方がいい。

既にその兆候は出ている。有料記事はホント意味がないけど、タイトルだけでも充分その恐ろしさは伝わってくる。

特に自然災害や今回のパンデミックのようなことが起きた際は負の連鎖を止めるための策を講じてほしい。

健全な運行は健全な経営に宿る。

それじゃあバイバイナマステ❤️暑寒煮切でしたっ✨




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