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漫画は職人幻想から解放されなきゃいけない

こんばんなまらステ💙Kyoskéこと厚沢部煮切(あっさぶにるぎり)だべさっ✨

大好きな『キャプテン翼』の「連載終了」、最初は金槌で殴られたようなショックを受けたけど、いやむしろこれでよかったんじゃないかと。

1人の漫画家がストーリーを考えて、絵も描いて、これを毎週続けるというのはある程度アシスタントを使うにしてもどーしても無理がある。

ツアープランニング、現地のホテルなどの仕入れ、予約手配、添乗、その他諸々を一人で全部やる旅行屋ってのもいるけど、何十年間も毎週ツアー出すのは国内であっても難しいと思う。

『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦氏は作中に登場する天才漫画家岸辺露伴同様、描き出すと止まらなくなり2〜3日で描けてしまい、プライヴェイトも充実しているようだけど、これはごく特殊な人。

逆にいえば『ジョジョ』をティーム制で製作すると言われたら、正直ィャだ。

これはもう荒木氏の属人的なもの以外は認め難いし、ある日突然スパっとやめるか、殉死をもって完結以外に考えられない。

でも『キャプ翼』はまだ高橋陽一氏の頭のなかに続きがあって、制作が続けられるなら是非そうしてほしいと思う。

まあ最終回は日本のワールドカップ優勝なのはわかりきってるんだけど、それにしても。

『ジョジョ』が絶対荒木氏のプロダクトでなければダメで、『キャプ翼』がティーム制でいい理由ってなにか。

それはキャラクターの不思議な立ち方やファッションや擬音など、荒木氏でなければ成立しない世界観があるから、としか言いようがない。

絵自体はそっくり描ける人いるだろーけど、新キャラクターの不思議なアクセサリィを絶対に他人には描けない。

その点『キャプ翼』はストーリィは高橋氏にしか描けないけど、作画は他の人やAIでも構わないと思う。

冨樫義博氏はどーだろーか…

アメコミはティーム制だし、『ゴルゴ13』のさいとうたかを氏もいつ自分が死んでも構わないティームを遺して世を去った。

日本の漫画もこれからはそーゆー風になっていくんじゃないのかな。

料理人はそれが普通なんだけどね。寿司でも懐石でもフレンチでもシェフ、大将にあたる人はだんだん自分の手を動かさなくなるでしょ。

最たる人はミシュランの星を世界中で何十個も持っていると言われたジョエル=ロビュション。

そーいえば、アシスタントに描かせたものを横取りする漫画家というのが、よく色んな話に出てきて、恐らく業界内に実在することなんだろーけども。

横取りは良くないけれど、このような話が描かれて漫画家を悪者とすること自体、漫画は漫画家が大半を描くものだ、という思想が蔓延していると思う。

でもそれは違う、って高橋氏くらいネイムヴァリュウがある人が言ってくれたのは大きな価値がある。

高橋氏の功績として、サッカーの普及、地元葛飾区の活性化、副産物だけどボーイズラヴの創出(よく知らないけど、そーらしい…)といったものがあるけれど、これらに匹敵する功績だと思うし、後進の漫画家達からも拍手喝采じゃないかな。

ところで高橋氏について非常に不思議に思っていることがある。

それは集英社専属の人なのかと思ったら、一時期『チャンピオン』でサッカーの漫画やってたよね。

主人公は自分と同じキョースケだから親近感は湧くけども、あれは一体どーゆー経緯なのだろう。

『ジャンプ』と決別したのかと思ったけど、その後は全然戻ってきてるし。

『キャプテン翼』をU-23世代まで粛々と押し進めつつ、意外とそれ以外の作品も頻繁に描いているのが高橋氏の魅力ともいえ、

『キャプテン翼』はティーム制にするにしても、短編はこれからも自らの手で出しそうな気もしているので、それはそれで楽しみかもしれない。

高橋氏の負担が減ることで、翼くんはいよいよ夢のワールドカップに駒を進めるのだろうか。

その前にバイエルン移籍を決断した若林くんと翼くんのバルサのチャンピオンズリーグにおける直接対決も待ち遠しいしさ。

ということで自分は高橋氏の決断を支持するし、オリンピック編の進行の遅さを鑑みれば10年遅い決断もいう気もする。

それじゃあバイバイなまらステ💙厚沢部煮切でしたっ✨




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