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夜行バスが置き去りにしたものはなにか(前編)

こんばんナマステ💙🤍Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️

今日は京都駅で起きた「夜行バス置き去り事件」について解説していくよ❗️

事件の概要についてはとりあえずここを読めばわかると思う。

旅行屋としてもうちょい付け足していくね。(一般的にはいらない情報多数)

運行会社は埼玉県久喜市、といっても2010年に合併した旧菖蒲町にあるさくら観光バス株式会社で2001年の設立。

グループの旅行会社で越谷市のせんげん台にある旅クラブジャパンは設立が1998年とバスより古い。

要するに旅行会社が先にできて、その事業拡大としてバスに手を出し始めたということになる。

ここの記述を見る限り2007年頃に高速ツアーバスを始めたっぽい。

当時バスを5台しか所有していなかったのを一気に17台に増やして、楽天トラベルに高速ツアーバスを売り出したと。

高速ツアーバスのブランド名はミルキーウェイエクスプレスとなった。

夜行バスに相応しい名称といえば確かにそうで、1980〜90年代に東急バスがミルキーウェイという名称で走らせており東急が撤退してからはその名を使うところはなかったというのがひとつ、

福島県の桜交通がさくら観光のブランドで既に高速ツアーバスを走らせていたことがもうひとつの理由だけど(画像は既に新高速乗合バス化してからのもの)、

ネーミングセンスとしては、さくら観光バスと旅クラブジャパンの社長がそのサイトに記載のある通り天野さんだから💦

バスの台数を一気に3.4倍に増やしたのは大英断だったけど、高速ツアーバスに必要な企画する旅行会社と運行する貸切バスの両方を持っているのは大きい。

楽天トラベルの販売手数料は結構エゲツないと言われるけど、販売網を構築して維持管理するコストを考えれば全部やってくれるんだから、結構儲かったんじゃないかな。

高速ツアーバスの多くは横4列❌縦12列の観光バス配置。補助席を含めて60席あることからバス業界や旅行業界ではロクマルと呼ばれている。

これに対してミルキーウェイエクスプレスは縦10列にして足元を広々とさせたのにもかかわらず、料金(あくまでツアーなので運賃じゃない)は他社の縦12列と遜色ないものにした。

旅行会社とバス会社の間にかかる取引コストがないから浮いた分をユーザーに還元したことで、CSを上げた。リピーターが多いようで、結構早くに席売れちゃうんだよね。

もちろん他社同様、横3列のやや高価なバスも走らせているけれど、ミルキーウェイエクスプレスの特色のひとつは4❌10シートだと思う。

これは2013年には高速ツアーバスが高速乗合バスと統合されて新高速乗合バスに移行しても基本的には変わっていない。

その制度移行に伴い、それまで新宿駅や東京駅周辺の路上から出発していたミルキーウェイエクスプレスもバス停が必要になった。

新宿駅と東京駅では旧高速ツアーバス組の多過ぎる使用希望に難儀して、21時以降は西新宿と東京駅南側にある鍛冶橋駐車場のどちらか片方しか発着できないというルールが課されて、大手はある程度両方に振り分けたもののそんなに便数のない中小の大半は西新宿を選んだ。

そんななかでミルキーウェイエクスプレスは裏をかいて鍛冶橋を選んだんだけど、新宿に行かないというのは大きな痛手。

この枠組みとは無関係にブルーライナーを企画していたOK商事(現ブルーストーク)と運行していた広栄交通が独自で新宿駅新南口の近くに設置した新宿南側バス駐車場に乗り入れて失地回復した。

それも今はバスタ新宿だけどねー。

ミルキーウェイエクスプレスはさくら観光バスのリソース以上に路線を広げたりしようとはしなかったのと、同業他社とあまり群れたりはせず独自路線をいく傾向がある。

だからこそ今まで結構上手くやってこれたんだけど、ここにきてそれが裏目に出た感がある。

今回事件を起こしたCJ110便は横3列❌縦10列かつトイレ付き、9/4は日曜日かつ大学生の夏休みということで関西ー関東間は8,000円台となかなか高値だった。

横3列と横4列では客層が全然違い、前者であるCJ110便はいわゆる貧乏旅行者ではなく、比較的身なりの整っている乗客が多かったと思われる。

JRがサンライズ以外の夜行列車を廃止した今、新幹線の時間では間に合わないために乗る会社員や経営者といった人も結構横3列のバスには乗っている。

ところで旧高速ツアーバスからの移行組はたぶんかつての高速ツアーバス連絡協議会で決めたことなんだろうけど、アルファベット2文字➕数字3桁のまるで航空会社のような便名を揃って付けている。

CJは旅クラブジャパンから取ってるんだと思う。

さて、22:10に大阪難波のOCATを出発したCJ110便は京都駅八条口でも乗客をピックアップして23:15に出発する予定だった。

この間は渋滞がなければ50分程度なので、23時頃に京都駅に着いて23:15に出発するということだろうと思う。

ところが空調、インド風にいえばA/Cが効かず、あまりに暑苦しいので点検のため第二京阪道路の京田辺パーキングエリアで緊急停車。大型バスがパーキングエリアに入ることは稀。

京田辺に入ったのは22:40〜50あたりかな。

結局A/Cは直らず、バス会社からの運行指示で京都駅へ。この後の時系列から逆算すれば23:10〜20あたりに京田辺を出発しているので約30分の停車と運行指示待ちか。

「空調設備の調子が悪いため停車する」という運転手さんのアナウンスを受けて、PAで外に出た際はまるでサウナから出たときのような爽快感があり、“整い”ました。
 

これ自分も経験あるんだよね。

その時は次の停留所で代車が来てくれて救われたけど、本当に暑過ぎて死ぬかと思った🥵

そして代車の手配で運行が遅れたために都内では通勤渋滞に巻き込まれ、危うく翌朝の仕事に遅れかけた😓

23:35頃に京都駅で乗客をピックするも、20分間ドライバーと運行指示者による協議のうえ、23:55に運行を打ち切り、返金分を含めた新幹線代の補償をアナウンス。

10名を除いてその場からすぐに離れたとのことで流石3列シートの客層なわけだけど、その後一部の乗客が宿泊代が出ないことに激昂してドライバーに詰め寄り、警察が呼ばれた挙句0:50頃にバスは去ってしまったと。

これもねー、近い経験を自分はしている。乗客側ではなく仕事としてね。

都内でバスが故障し、大阪のバス会社だったので代車を用意できず、宿泊代(5,000円以内だったかな❓)と翌朝の新幹線代を後日補償するという内容だったのだけど、

それを説明しに行った自分はやはり数名に詰め寄られた。

宿代出るんだから今回より遥かにいい内容だし、もし今回ミルキーウェイエクスプレスがそうしていたらここまで話が大きくはならなかったのだけど、

あの時は4列シートだったので話を大きくこじらせることになる。

無一文で大阪に帰るので、約2万円を立て替えられないという。

だからお金貸してよって。

それほどまで客層が違うんだよね💦

結局2時頃までそんな感じの攻防が続いて、その時の指示者が後は引き取るのでタクシーで自分のところまで向かわせろ、と。

それで彼らをタクシーに乗せて、自分も自宅へのタクシーに乗りその場は終わった。

結局、その後指示者と乗客で1時間くらいやり合った挙句お金をその場で立て替えたらしい。

宿泊代出すって言ってもあんなにこじらせたんだから、出さないって言ったら警察沙汰になったかもなぁ😱

サウナバスも運行打ち切りも経験した自分は日本で一番この事件について語れると思って今日は書いてきたんだけど、

話が長くなってきたので続きは次回にするね❣️

それじゃあバイバイナマステ💙🤍暑寒煮切でしたっ✨



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