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世界遺産から仰天計画まで🚞インドの山岳鉄道🇮🇳⑥世界の屋根に挑む仰天計画

はじめに

こんばんナマステ💛Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)です🌙

ここまで5回にわたって書いてきた #インド山岳鉄道 シリーズ、いよいよ最終回❗️

まず #山岳鉄道 そのものの説明を書き、

続いてインドの山岳鉄道について概説を書き書きしてみた。

#世界遺産 #ダージリンヒマラヤ鉄道

世界遺産 #ニルギリ山岳鉄道

#マテラン丘陵鉄道

世界遺産 #カールカーシムラー鉄道

#カングラ渓谷鉄道

そしていよいよ今日はインド山岳鉄道の今後の展開を書いていくことにする。

音声版もあるよ。約49分。

んじゃ最終回いっくよ〜、出発進行💨💨💨

6番目の山岳鉄道が動き出す

インドの5つの山岳鉄道はいずれも英領インドが造ったもの。このうちの世界遺産になっている3路線はいわば英領インドの功績を讃えたものってことになる。

カングラ渓谷鉄道を最後に山岳鉄道が造られることはなく、独立したインド政府は山岳鉄道の新規整備をしてこなかったということになる。

ところが近年になって力を入れ出すことになる。その皮切りが1994年に計画が発表された #ジャンムーバラムラ線

長らくインド国鉄の北西端だったジャンムー=カシミール連邦直轄領(当時特別自治州)の #ジャンムー (標高344m)からカシミールの中心であるシュリーナガルを経て #バラムラ (1,583m)まで、現在はバラムラを超えてさらに北西でパキスタン国境に近いクプワラまでの計画となっていて、

2005年にジャンムーからウダンプールまでが開通、2022年2月現在はジャンムーからカトラまでの78kmとバニハルからシュリーナガルを経てバラムラまでの130kmで運行している。

って書いてもピンと来ないけど、一部区間が開通していなくて飛び地のようなかたちでその先が開通しているというところ。造りやすいところから先行して既成事実にするという九州新幹線みたいなやり方。

ジャンムー=バラムラ線は既存山岳鉄道の失敗を活かして❓平地の鉄道と同じく1,676㎜のインディアン=ゲージで造られ、現在はデリーからカトラまでを直通する最新超特急ヴァンデ=バラト=エクスプレスが投入される気合いの入れよう。

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さて、建設中のカトラ(814m)とバニハル(1,702m)の間130kmは極めて急峻な地形で、チナーブ川には高さ359mの世界一高い鉄橋が架けられる。ちなみに今の世界一は中国の貴州省にあるらしい。

関係ないけど、中華のなかで貴州料理が圧倒的に一番好きっ💕

地形のみならず地質、気候、政治的要素が絡む難工事で遅れに遅れているけれど、今年末には開通できる見込み。

デリーからカシミールの中心シュリーナガルやスキーリゾートのグルマルグの最寄駅バラムラまでひと晩で結ばれることになる。

こっちのポッドキャストでグルマルグの話してるよん。明日note化するけど。

山岳鉄道から天空鉄道へ

インド国鉄はカシミールの次はラダックにレールを通そうとしている。

この計画が本当にブッ飛んでて、ヒマーチャル=プラーデシュ州のビラスプールからマナリを経てラダック連邦直轄領のレーまで500km近い山岳路線になる。

ビラスプールって街、チャッティースガル州にもあって結構紛らわしいというのはさておき、この路線の目玉はなんといっても標高5,359mの標高世界一の駅であるタグラン=ラ駅ができること。

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これは現在の標高世界一5,068mの青蔵鉄道唐古拉(タングラ)駅を持つ中国への対抗心でもある。

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同じチベット圏だけありよく似た地名。「ラ」はチベット語で峠を指す。一説によると箱根の登山電車の終点強羅もそうだという。

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張り合うのも結構だけど、一日も早くインドと中国の間に自由に旅人が行き交うことができる国境ができて、タグラン=ラ駅と唐古拉駅をハシゴするような旅行を手配したいなあ。

旅行屋は平和の使者だからさ。夢を持たなきゃ旅行屋なんてやってらんないよ。そうじゃない人達がGOTOや雇用調整金の不正とかするんだけども😅

さて、ビラスプールからレーまで開通しても他と接続しない孤立路線になる。しかしそれを解消する構想もある。

まずはビラスプールからハリヤナ州カールカーまで。ここでデリー=カールカー線と繋がることでデリーやインド全土とレーの間の直通運転が可能になる。

また、この路線は世界遺産カールカー=シムラー鉄道とある程度並行することになる。デリーからシムラーへの輸送はこちらにシフトしてカールカー=シムラー鉄道はより観光に特化することになるだろうか。

カールカーとは別にパラスプールからパンジャーブ州バノプリに下る路線案もある。

ビラスプールの少し北に行ったマンディからジョギンダーナガールに分岐、カングラ渓谷鉄道をインディア=ゲージに改めてパタンコートまでの案もある。この時廃線になっているシャナン発電所からジョギンダーナガールまでの区間が流用されるか。

レーからパキスタン国境スレスレを通ってシュリーナガルまでの路線案もあり、マンディ〜レー〜シュリーナガル〜パタンコート〜マンディという循環ルートができあがることになる。

インド山岳鉄道の未来〜ヒマラヤが鉄道だらけになる日

さらにガンゴドリなどウッタラカンド州の奥地やシッキム州への路線も計画や着工がされており、ヒマラヤに次々と山岳鉄道というより天空鉄道と言ってもいいものができていくことになる。

仰天計画というのはビックリという意味だけでなく本当に天に近づく計画ってことなんだよ。3,776m以上の世界が存在しない日本からすると唖然しかない。

これまでアクセスが悪かったところに行きやすくなるのは楽しみだし、途中にはいくつもの目を奪われるような絶景が待っているだろうね。

ただし、今のような秘境感が薄れていくことに対して寂しさはあるし、国境を接する中国を軍事的に刺激することへの懸念もある。というか中国もヒマラヤにガンガン線路敷いてるけどね。

ネパールを巡って両国が競い合うように乗り入れるのも確実だし。

スイスは山岳鉄道に次から次へと投資をしているし、日本では富士登山鉄道の議論が続いている。

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粘着式で走る新幹線では絶対にありえない40‰を505km/hで駆け抜けるリニアも山岳鉄道の一種と見做せなくもない。

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リニアやめて同じルートに新幹線を通せって言ってる人はそのことが何にもわかってないよね。

山岳鉄道の歴史は長く「動く遺跡」となっている路線が多いけれど、現在進行形で技術へ挑む過程であることも忘れてはいけない。

インドもまたそのプレイヤーのひとりということになる。

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おわりに

山岳鉄道について今回色々インプットしたので、スピンオフ企画も実はやるつもりだけど、本番はこれでおしまい❗️

明日はインドのスキー場について書いていくよ⛷🏂

北京オリンピック便乗企画なので、北京オリンピックが開催されている間に書かなきゃね🐼🐼🐼

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それではバイバイナマステ💙暑寒煮切でした💫





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