見出し画像

JATA経営フォーラム2022インプット⑦サステナブルツーリズムの旗手⁉️農泊は広まっていくのか

はじめに

こんばんナマステ💚Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️

昨夜の #Clubhouse#インドの衝撃 ( #インド大学 )』はまさかのアクシデントで放送延期に😅

4月1日、ラマダーン開始予定当日の夜20:00〜、再度やる予定なのでよろしくお願いします。

しかしながら、これまでインド部屋といいながら全然来てくれなかったムスリムのパキスタン人がタイトル見て来てくれたりして、またひとつ世界が広がった。ヒンドゥーとムスリムが英語混じりの日本語で交流するのは実に面白い。

それに伴って、パキスタンの方が月曜日に話すのが都合がいいということだったので、4月4日に予定していた話もずらすことになった。

4月7日、国立西洋美術館リニューアルオープン2日前の20:00〜、ル=コルビュジエ、こちらもよろぴく❣️

ということなので、本当はラマダーン講義のテキスト化をラマダーン始まる前にやりたかった面はあるのだけど、それはまあインシャラー。

こちらではひとまず残すところあと2回となった #JATA経営フォーラム2022 のインプットをやっていくよ‼️

基調討論:旅行業「再生」へ向けて

分科会A:コロナ禍での海外旅行の顧客維持に必要なことを考える

分科会B:デジタル×リアル融合による新しい旅行会社のビジネスモデルのあり方

分科会C:ウイズ・ポストコロナの訪日旅行に向けて

分科会 D :コロナ禍に立ち向かう中小旅行会社の取組み

分科会E:観光庁観光戦略課長に「観光の現状と今後の取組み」を聞いてみた

今日で7回目なので山岳鉄道を超えて過去最長シリーズに‼️

今日は、分科会F:SDGs持続可能な観光をカタチに「農泊」からサステナブルツーリズムを考えるをインプットしていくよ。

インバウンド回が事実上のサステナ回だったので、重複感はあるけどそれはインバウンドの方が悪い❗️

今回は自分自身まだまだ知らないことが多い分野なので楽しみ。では見ていくよ‼️

分科会Eの概要

まずは恒例のメンバー発表⭐️

プレゼンター

元国連世界観光機関(UNWTO)アジア太平洋部シニアオフィサー、株式会社JTB総合研究所 主席研究員兼グローバルマーケティング室長 熊田順一氏

農林水産省農村振興局農村政策部 都市農村交流課 農泊推進室長 米田太一氏

農泊事業者マッチング連携促進事務局長、株式会社JTB 霞ヶ関事業部 パブリックアカウントチーム マネージャー 影山葉子氏

こういうジャンルまで手を広げられるところはJさんしかいないってことなのかな。

この分野こそ農家を相手にしてきたあの旅行会社が出てきてもいいと思うんだけど、そんな余裕はなさそう💦

このセッションは全員がプレゼンターってことからもわかるように討論ではなく、1本のPVのようになっている。

ノリ的には国内線で流れてそうな、日経新聞好きな人が見そうなやつ。ウェビナーとしてやるべきものかどうかは置いといて、このノリは好き。

では早速中身を覗いていこう。

サステナブルツーリズムの潮流

ナレーター「観光立国を目指してきた日本はコロナ禍で大きく躓いたが、新しい生活様式に対応するかたちでマイクロツーリズムやオンラインツアーといった新しい観光のあり方を模索している。消費者の間ではヴァーチャルではなく実際に地域を訪れ実際の地域に向き合い、あたたかな交流をしたいというニーズが強まっており、大量消費型の観光から新しい観光へシフトしつつある。観光と地域の関係を見直す時期が来ている。

#サステナブルツーリズム はUNWTO(国連世界観光機関の定義によると「訪問客、業界、環境および訪問客を受け入れるコミュニティーのニーズに対応しつつ、現在および将来の経済、社会、環境への影響を十分に考慮する観光」で、現在国連が定めている #SDGs との関連も深い。」

JTB総研熊田「現在の大人たちがつくってきた地球1.5個分を消費するライフスタイルでは立ち行かない、

SDGsに取り組むことは未来をつくっていくこと、観光・旅行業界も例外ではない。大手旅行会社と大手交通機関がつくってきた観光機会の創出はこれからも基本だが、誰ひとり取り残さないというSDGsの指針をツーリズムにも取り入れていかなければいけない。今の事業の枠組みからSDGsを考えていくことと、新しい枠組みを創っていくこと。

前者は例えば連泊プランでリネンの交換を省く、地産地消の取り組み、後者は本物志向の体験。旅を通じて日常とは違う地域での体験を通して生活をイノヴェーションしていくこと。機械に頼らない生活、伝統的なライフスタイル、行事、文化といったものに思いを馳せてみること。旅・観光を通じてこうしたものを感じられる取り組みを行うことがサステナブルな社会に繋がる。循環型の経済、環境保全を目指すべく着地型の商品、民泊の商品、エコツーリズム、文化・歴史の専門家と回るツアー、アウトドアの身体を動かすアクティビティが挙げられる。企業や学校も今、サステナビリティの商品を選ぶ傾向にある。」

特に異論はない。グレタさんみたいな極論じゃないしね。

農泊は新たな旅のルネサンスになるのか

ナレーター「こうしたサステナブルツーリズムの一例として今回は #農泊 に注目。」

農水省米田「コロナ終息後に向けて与えられたこの準備時間を大切にしたい。岸田総理も農泊について発言。これまで農水省は #グリーンツーリズム を推進してきたが、平成29(2017)年からは農泊を掲げ、目標を超える554地域で実施ができた。コロナ禍で現在は農泊も停滞気味だが、特に若い世代からの期待が大きいという調査結果が出ている」

ナレーター「JTBの調査でも農泊に対する期待の高さが伺える。さらにUNWTOの"ベスト=ツーリズム=ヴィレッジ"に農泊推進地域のひとつである京都府南丹市美山町が選ばれた。」

JTB影山「2022年1月に行った #JATA ( #日本旅行業協会 )会員企業に向けた調査で旅行業界の農泊の理解度は4割弱。農泊のイメージはまだまだ農家への宿泊や農業体験に偏っており、リノヴェーションされた古民家宿泊や自然体験の認知度は低い。一方で旅行会社社員の農泊販売意欲は高い。

栃木県大田原市では教育旅行(修学旅行のこと)の受け入れに積極的で、100名を超える団体の受け入れが可能。農業体験だけでなく、自然アクティビティや伝統文化・産業の体験もできる。農山漁村には日本の伝統的な文化が残っている。国の重要文化財の神社を教育旅行で訪れた小学生が清掃することで、地域貢献もできた。

気仙沼では震災前から海中に地酒を沈めて熟成しているがこれをツアーにしようと考え、法人旅行に取り入れた。海に酒を沈めた1年後に再度訪れて牡蠣を肴にその酒を呑みに行く。当初震災復興としてはじめたけれど、復興需要がなくなっても続いており、エースJTB(JTBの国内旅行ブランド)として一般向けのツアーコースにも加えた。農山漁村は企業研修やワーカーションともマッチする。

富裕層向けの個人旅行として南木曽のリノベーション古民家を紹介したい。1日1組限定で、和食やイタリアからシェフを招聘し、地域の食材を使ったガストロノミーを提供。オリンピック選手とスノーリゾートは行ったり、神域に入るなど自然体験も充実。2泊3日で22万円だが富裕層に人気が出ている。

インバウンドでは佐久の酒蔵。杜氏が滞在する宿を改装。神事に始まり本格的な酒造りなど蔵人体験ができる。2泊で6万円。コロナ禍の現在は日本在住の外国人が集まる。旅行会社出身の代表が智慧を絞っている。伝統的な暮らしや文化、産業を守るために農山漁村と旅行会社が組めばいい。」

JTB総研熊田「農泊の現状は魅力発信が不十分。これをどう情報発信していくか。都市部の人が帰る場所、学びの場所。暮らす人々の整備ができるような支援。奇をてらわず普段着のものを。先人からの文化を引き継いでいく支援。これらを担う人手をどう確保していくのかが課題。農泊の受け入れの中心になっているのは高齢者。感染対策を考えると機動力が落ちる。家のなかはお母さまが仕切っている。その方達の所得を上げていく。さらに旅行会社などの現役世代の地域派遣を。

地域の人々の求める利便性向上と旅行者が求める神聖性のギャップ。観光事業者や国・自治体が地域資源の保全コストを支援しなければならない。関係人口を包摂性をもってつくる。旅行会社が代売から地域に寄り添う事業へ変革しなければならない。」

そうそうこれなんだよね。地域の人は利便性を欲しがるのに対して、観光客は田舎は田舎らしくあってほしいと願う。

観光とは差異を食うものであるけれど、その差異は移ろいゆくもの。観光客のエゴを押し付けないかたちで、差異を遺していく方法を考えなくてはいけない。

インドでいえばカシミールに間もなく鉄道が通り、ラダック、シッキム、ガンゴトリ(ガンジス川源流)などにも通す予定。その時にこのようなジレンマは必ず起きるはず。

農水省米田「省内にJATAなどの有識者を加えた農泊推進研究会を設置。SDGsとのリンクもできる。新たな時代に求められる旅のひとつ。農泊地域と旅行会社のマッチングを行っていく。WIN-WINの関係を築いていきたい。」

縦割り農泊が問題

総じて異論はないし、農水省の人がここまでツーリズム大好きだっていうのも恐れ入る。

しかし考えてみればこれ、観光庁が推進してる「第2のふるさと」とかとすごい被る。

ましてRMOとか絡んできて、総務省や環境庁とも色々重なってくるわけ。

これに一番翻弄されるのは地域と旅行者ということになる。

本来なら観光庁が横串を刺す役目なのに、現実的にそれができていない。各省庁の観光政策に対してガヴァナンスが取れていない。

この隙間に入っていけるのは旅行会社と地域活性コンサルタントってことになるのだろう。

単に航空券とホテルを売るような仕事はとっととOTA(オンライン旅行会社)に任せ、こういうところに入っていくのが旅行会社の今後の役目ということになる。

おわりに

考えてみたら子どもの頃は、子どもだけのツアーで農村行ってたな。

農業だけでなく自然体験や文化体験もやったし、先取りできてたと思う。

自分を含めてバックパッカーから旅行屋になった人って、パックツアーに対して根本的に懐疑的なんだけども、自分にはパックツアーの可能性に触れる原体験もあったんだって今気がついた。

そういう意味で今回のセッションというかPVは視聴してよかった。

そしてインドでもこんなことやりたいな、って。

タージ=マハールの見える農村があるくらいだから、

画像1

主要コースの大半は農泊にできるんじゃないのかと。

アーグラー近くの農家に泊まりながら、農業や伝統文化、生身のインド人に触れ、一応タージもアーグラー城も観ておく。

ホテルに泊まるよりずっと面白いと思うんだ。危ないから出歩くな、的なツアー多いし。デリー以外はそんなことないってばよ。

アーグラー、ジャイプール、ヴァラナシ、アウランガーバード(アジャンタ、エローラの拠点)あたりから農泊探してみようかな。

4〜5つ星ホテルに泊まって、毎晩三角形のナーンとバタチキ食べた、世界遺産しか行かないようなツアーをしてたらこの先は生き残れないでしょ。

農泊についてはこの先も折に触れて取り上げたり、自分でも体験してみたいと思うのでよろしくね❣️

それじゃあバイバイナマステ💚暑寒煮切でしたっ✨




いいなと思ったら応援しよう!