見出し画像

OMD100%超えはおかしいよ

こんばんナマステ❤️Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ✨

約1ヶ月間新宿歌舞伎町の大久保公園で開催されていた大つけ麺博が昨夜幕を閉じた。

ブルースモービルというTV番組制作から始まった会社が2000年代にブームになったつけ麺に目をつけて2009年から始めたイヴェントで、全国各地のつけ麺を食べ比べできるというものだった。

初期は再開発で一時的に空いていたようなところを転々としていたけれど、2010年代前半に新大久保で盛んに行なわれていた在日コリアン排斥デモの集合場所が新大久保に近い大久保公園だったこともあり、地域や行政の要請と思惑が一致するかたちで2013年以降大久保公園に落ち着くことになる。

また、できるだけ長い間大久保公園を占有してデモを阻止するという目的もあり、プレハブを使い回すかたちで激辛フェスなど様々なイヴェントをブルースモービルが手掛けるように手掛けるようなった。

同時期に駒沢オリンピック公園で始まった東京ラーメンショーとは初期は協力関係にあり、大つけ麺博チームとしてラーメンショーにブースを設けたり、大つけ麺博で生まれたアイドルグループがラーメンショーにも出張したりしていた。

しかし開催時期が重なり始めた頃から両者の関係は険悪になっていく。

ラーメンに対してジャンルの知名度的に劣勢の大つけ麺博は1杯500円だとか、つけ麺🆚ラーメンだとか様々な対抗策を講じていくことになるけれど、そのなかのひとつにグランプリ形式があった。

グランプリ形式といえばB-1グランプリや神田カレーグランプリなどでも採られる手法だけれども、それらは原則として投票数で決まる。

その場合何が起きるかというと組織票が動員されやすくなる。

B-1グランプリでいえば厚木での甲府鳥もつ煮、姫路でのひるぜん焼きそばなど開催地の近隣が勝ちやすくなっていたし、神田カレーグランプリは資本系が優勝することが多い。

それに対して大つけ麺博はそのような安直な方法を取らず、美味しさ満足度略してOMDで決めることにした。

どーゆーことかというと、食券1枚につき1回投票ができるけれど、その得票数をつけ麺の販売枚数で割る。

例えばつけ麺を1000杯売ったのに対して、800票を得たとしたらOMDは80.0%ということになり、この率で競うようにした。

つまり売れてるだけじゃダメで、そのつけ麺を食べた人が満足したかどうかで競うことにした。

近年はパンデミックの影響もあるにしても単なるラーメン祭りと化していたけれど、今年は久しぶりに原点回帰としてグランプリ形式が採られ、OMDも復活した。

厳密にいうと昨年から行われているご当地ラーメン総選挙ではOMDが用いられていて、これはなんと大つけ麺博と東京ラーメンショーのコラボ企画となっている。

犬猿の仲がどうして手を組んだのかというと、理由はどうやら以下のふたつ。

ひとつは東京ラーメンショーを運営する一般社団法人日本ラーメン協会の会員店は大つけ麺博には出ないという不文律を知らずに、理事に着任した「つけめんTETSU」創業者(現在はバイアウトして「伊蔵八」など別の店を経営)の小宮氏が大つけ麺博に出場しようとしてブルースモービルに連絡したこと、

もうひとつは2022年以降駒沢オリンピック公園で行われている東京ラーメンフェスタは東京ラーメンショーの後継イヴェントではあるものの日本ラーメン協会が携わっていないということ。

後者は闇が深いのでこれ以上は触れないでおくけど、現在東京ラーメンショーは東京での興行をしていない。地方での派生イヴェントはやっているけれど。

ご当地ラーメン総選挙は日本ラーメン協会が定めたご当地ラーメンの日本一を決めるイヴェントを大つけ麺博の前座として大久保公園で行なうというもので、実際の運営はブルースモービルがやっているのでOMDが採用されているわけ。

この橋渡しをしたのが小宮氏ということになる。

んで今年の大つけ麺博の結果はというと、

1位になった「YOKOKURA STOREHOUSE」という店はOMDが100%を超えてしまった。

趣旨を鑑みたとき、そんなことある❓

いや、それが起こり得るんだよ。

何故ならその人がどの店で食べて投票コインを得たか峻別できないから。

投票はイヴェントの盛り上げのためであるのと同時にゴミ対策でもある。

買ったつけ麺を会場の外に出されて、ゴミを捨てられると地域の目は一気に大つけ麺博への敵意に変わる。

また、衛生管理の意味からも重要。家に持って帰ったつけ麺でお腹壊されたら困るのよ。

そこで食べ終わったゴミをグリーンステーションで回収するのと引き換えで投票コインを渡す。

このときにどこで食べたかなんて峻別していないんだよ。

だから他の店で食べてもらったコインを他の店に投票することは可能。

そのため「YOKOKURA」には販売数以上のコインが集まったことになる。

これにはいくつか問題がある。

まずは組織票の効果が上がってしまうこと。

ある店に動員されたサクラが他店のつけ麺を買って、雇われた店に投票することは充分考えられる。

次に絶対評価から相対評価に変わることで4期間に分けて開催するイヴェントにおける公平性が失われてしまうということ。その期間に有力店がいれば票を奪われてしまう。また寒暖差の激しい秋は時期によってつけ麺の売れ行きもまるで違う。

そして美味しさ満足度という本来の趣旨とかけ離れた数値の差になってしまうこと。

「YOKOKURA」って店は名前も結構聞くし、本当に美味しい店なんだと思うし、本当に満足した人も多かったはず。彼らが不正をしてるなんてことはないと思う。

でも彼らが必要以上の数値を叩き出してしまったことは、今後の不正の温床を露呈することになった。

実のことをいえばパンデミック前の2018年にも日本一有名なつけ麺屋といえる「とみ田」がOMD100%超えをやらかしている。

そのときにブルースモービルはどーも思わなかったのか。

別に問題だとは思ってないんだろーけどね。

だとすればこのまま続いていき、時折100%超えが出るんだろーけども。

例えばだけど、半券に店舗ごとの色のマジックで色をつける➡️クリーンステーションでその色に応じたコインを渡す、というオペレーションは組めると思うんだけどさ。

その店で食べた人しか評価をしないのがOMDの原則だと思うんだけど、そーゆー声はりっけ…いやなんでもない、みたいな屁理屈にしか聞こえないのかなあ。

それじゃあバイバイナマステ❤️暑寒煮切でしたっ✨




いいなと思ったら応援しよう!