プロ野球は大都市の娯楽
こんばんなまらステ⚾️Kyoskéこと厚沢部煮切(あっさぶにるぎり)だべさっ✨
X(twitter)でこのpost(tweet)を見てさ。
まずもってデンバー自体が孤高の大都市だってことを思ったのだけど。
折角なのでMLB⚾️、NFL🏈、NBA🏀のチームが成立する都市の規模というのを調べてみた。
ここで大切なのはニューヨークとかロサンジェルスとか、そーゆーいち自治体で見ても意味がないということ。
ニューヨーク市ではなく、ニューアークなどを含めた都市圏で比較をしなきゃ意味がないし、アメリカ🇺🇸の場合は都市圏という単位が合衆国行政予算管理局できちんと決められている。
アイスホッケーを入れなかったのはキャナダ🇨🇦のチームが多く地域的にも偏りがあることや、人気、つまりビジネスの規模的にも野球、アメフト、バスケとは同列に並べづらいため。
ちなみにMLBとNBAは30球団、NFLは32球団がひしめく。
まず、世界的にメガシティと呼ばれる1,000万人以上の都市圏がアメリカには2つある。
東西の両雄ニューヨークとロサンジェルスはともに3競技それぞれ2チームずつ存在する。
ニューヨークの野球チームといえばもちろん松井秀喜選手や田中将大投手(元東北楽天ゴールデンイーグルス)のいた名門ヤンキース、千賀滉大投手に加えて今季から藤浪晋太郎投手が所属するメッツ。
ロサンジェルスのMLB2球団はもう書くまでもないよね。NBAでは八村塁選手の所属するレイカーズがあり季節によっては大谷翔平投手、山本由伸投手と八村選手の両方を観に行けるかもしれない。
続いて400万人超、インドでいうところのティア1都市。
このなかでシカゴは約950万人いて準メガシティと呼んでよく、MLB2球団、NFLと NBAが1球団ずつ。
NBAはもちろんマイケル=ジョーダン選手のいたブルズ、MLBは鈴木誠也選手に加えて今季から今永昇太投手がプレイするカブス、井口資仁選手が日本人初のワールドシリーズ制覇に貢献したホワイトソックスがある。
以下、ダラス、ヒューストン、ワシントンD.C.、フィラデルフィア、マイアミ、アトランタ、フェニックス、デトロイト、シアトルは3競技1チームずつ揃えており、大都市のステータスといっていい。
ボストンにNFLがないのは、イギリス人気質でアメフトに興味がない❓
特筆すべきはサンフランシスコで、ジャイアンツに衛星都市オークランドのアスレチックスとMLBが2チームある。
ただしアスレチックスは集客が伸び悩んでおりラスベガスに移転を予定している。ファンが熱狂的で日本によく似た応援団が有名だけど、ネヴァダまで追いかけてくるのかどうか。
何にせよこの都市規模では同一競技2球団の存立は厳しいということ。
この規模の都市圏のなかで3競技とも存在しないのはインランドエンパイアと呼ばれるカリフォルニア州の小都市が集まる一帯。核となる大都市がないためかプロスポーツのメジャーは存在しない。マイナーはたくさんあるだけどね。
それとキャナダ領だけどトロントがMLBと NBAに参加しており、都市規模もここに相当する。NFLがないのは、キャナダ人はアメフトではなくキャナディアンフットボールが好きだから。一方でイングリッシュスポーツとしてサッカーやラグビーユニオンのチームもある。アメリカンスポーツに熱狂する部分とそーでない部分が混在するのが、この街の面白いところ。
ここからはインドでいうティア2、100〜399万都市圏ということになるけど、細かく見ていきたい。
まず300万都市圏ということになるけど、それには微妙に足りないデンバーまで入れておきたい。
というのはこのクラスの都市圏でデンバーとミネアポリスだけが3競技のメジャーチームを持つ。
デンバーがそうであるのは冒頭で触れたように他地域と隔絶しており、郷土意識がとくに高いのだろう。
ここが分水嶺になるという感じで、タンパとサンディエゴはともに NBAのチームを持たない。
サンディエゴはMLBのみ。ここまで来ちゃうとラテン気質で野球以外のアメリカンスポーツに興味ないのか。
200万都市圏ではボルティモア、シャーロット、ピッツバーグ、シンシナティ、カンザスシティ、インディアナポリスが2競技。ちなまにピッツバーグのバーグとインディアナポリスのポリスはジャイプルのプルで、サンスクリット語の城塞都市を表す言葉。アメリカにもインドの影響はあるんだな。
セントルイス、オーランド、サンアントニオ、ポートランド、サクラメント、ラスベガス、ナッシュヴィルが1競技。ただしラスベガスが前述の通りMLBのアスレチックスがやってくる予定なので2競技に。
オースティン、コロンバス、サンノゼは現在ひとつもない反面、クリーブランドは3競技が揃う。ちょっと無理がある気もするけど、地元民にとっては誇らしいだろうな。
このへんがメジャーチームをひとつは持ってて当たり前の都市圏という感じで、次の100万都市圏は無くて当たり前。無いところは紹介しない。
2競技あるのがMLBとNBAのミルウォーキー、NFLとNBAのニューオーリンズ。157万人のミルウォーキーがMLB最少かつ唯一の100万都市圏、100万人のニューオーリンズがNBA最少。
NFLはニューオーリンズのほかプロヴィデンス、ジャクソンヴィル、バッファロー、 NBAはミルウォーキーとニューオーリンズのほかオクラホマシティ、メンフィス、ソルトレイクシティにチームを構える。
アメフトよりバスケの方が小さな箱でいいので、やや人口規模は少なくても成立するということだとだけれど、そうはいってもアメフトの人気は野球やバスケを凌駕するから小さな街でも多少成り立つといえる。
反面、野球はほぼ200万都市でないと成立しない。試合数が違い過ぎるしボールは消耗品だし兎に角お金がかかる。
これが今日とくに言いたかったこと。
さてNFLにはとんでもないチームが存在する。
パッカーズの本拠地、ウィスコンシン州グリーンベイは都市圏人口33万人でありながらチームが成り立っていて、市民が経営している。
アメフト自体が産業というか、静岡県藤枝市のサッカーや秋田県能代市のバスケがある程度日本で近い感じの街になるのかな。
藤枝MYFCは現在J2でありながらJ1ライセンスを持ち市民の関心はとても高いけれど、能代はB1秋田ノーザンハピネッツの試合は定期的にやってるにしてもチームそのものは秋田市中心でありグリーンベイモデルにはほど遠い。
パッカーズは弱小チームなのかというとまったく逆の常勝軍団。
強さ故に全米からファンを惹きつけており、昔は州内最大都市のミルウォーキーまで出稼ぎに行っていた時期もあったけれど今はそれすらしておらず小さな街にファンを呼び寄せ続けている。
日本ではJ1の鹿島アントラーズがある程度これに近く、一度も降格したことがない強さで鹿嶋地域の外からも人を惹きつけている。
パッカーズは例外中の例外であって、基本的には100万都市圏でも負担は大きい。
JリーグやBリーグの話を出した直後に恐縮だけど、ヨーロッパをモデルにしているJリーグやアメリカンスポーツながらJリーグが関与しておりヨーロッパ型のリーグになっているBリーグはここまで書いてきた都市圏人口の話とはあまり繋がらない。
日本でこの話が通用するのはNPBのみで、野球のリーグで同じ話ができるのも日本以外では韓国のKBOと台湾のCPBLだけだろうと。
先に韓国と台湾を見ていこう。
KBOは半数のチームがメガシティソウル都市圏に集中しており、これは韓国の人口構成とも一緒。ちなみにソウルもサンスクリット語のプル由来。
インドでいうティア1の釜山、ティア2の大邱、光州、大田、昌原から1チームずつとなっている。釜山と大邱以外は100万人台で結構運営厳しそうだけど、そんなこと言い出すとほぼソウル近郊だけになってしまう。この国の人口偏在は危機的。
CPBLは6チームのみで、意外にも首都台北市内にチームがない。しかしながら都市圏には3チームあり、パリーグみたいな感じ。そもそも台北市より郊外の新北市の方が人口が多いのよ。山手線の内側と外側みたいなイメージ。
インド基準のティア1の台北に3チーム、ティア2の台中、台南、高雄に1チームずつ。ティア2もすべて200万人台でマーケット自体は無理がない。
ここでいよいよNPBを見ていこうと。アジェンダは今季、ファームのエクスパンションで加わった新潟と静岡は将来正規のチームになれるのか、ってこと。
日本の都市圏については行政区画で考えられた国の定義もあるけれど、マーケットで考える場合はアメリカの定義を真似た都市雇用圏が有用。
メガシティである東京が5、大阪が2、ティア1の名古屋が1、ティア2の福岡、札幌、仙台、広島から1ずつ。北広島に移転したべさ、とか言うのやめてね。都市雇用圏的には札幌だから❗️
仙台と広島は都市雇用圏的には100万人台としんどいけれど、近隣県も含めた広域のマーケティングを行っているし、広島は市民の意識的にはパッカーズに親近感を覚えるほど熱狂的なファンに支えられている。
とはいえ仙台に新球団ができた時疑問視する声が結構出たのも頷ける数字ではある。
これ以外にどんな都市雇用圏が日本に存在するかというと、200万人台では京都と神戸がある。
神戸は大阪と一体に思えるけど、2004年までは球団があったし合併後も2010年代前半頃までは神戸の試合の方が人が入ると言われた。しかし今からの新規参入は難しいだろうね。保護地域云々以前に大阪と神戸の都市圏人口を足しても2球団が適正だし。2球団の神戸開催をファームも含めてもっと積極的に呼びかけるべき。
京都は神戸と比較しても大阪と隔絶しているし、里崎智也のエクスパンション案には挙がっていた。面白いとは思うけど、わかさスタジアムの改修になるのなら京都市が財政難過ぎて。押し寄せる観光客から適正な利潤を取り、健全財政になってからの課題だね。京都都市圏に含まれる滋賀県側にスタジアムを造る選択肢もあるけど、西武グループが認めるかなあ。
100万人台は割とゴロゴロしていて、岡山、北九州、前橋、浜松、熊本、宇都宮、富山、新潟がある。静岡はギリ足りない。
既存球団とある程度隔絶しているのが日本海側の富山と新潟くらい、というのが微妙ではある。これ以外の都市圏は既存球団の圏域に接しているため広域的なファン獲得は難しい。
ただ、岡山と高松、前橋と宇都宮、浜松と静岡が組めば200万以上にはなるし、富山と金沢はやや足りないにしても周りと隔絶しているのでなくはないし福井を巻き込んでもいい。
京都➕このコラボのいずれかが現実的かもしれない。コラボチームは中間地にスタジアムを整備するか、オリックスバファローズの合併当初のように試合数を平等に割り振るか。
新潟は周りに組めるところがなく、だいぶ厳しいように思える。
ただ、J1のアルビレックス新潟は2万人の平均観客数を誇り、NPBの集客下位チームと遜色がない。
越後と佐渡という昔からの単位がそのまま県になっていることもあって県民意識というのも非常に高く、田中角栄からNegiccoに至るまで県民みんなで応援するという意識がものすごく強い。
秋元康がなぜ福岡の次に札幌でなく新潟を選んだのか多くの人は首を傾げたけど、新潟のムードを知ってる人は頷いたはず。あのスキャンダルがなければ、高齢者までがNGT48を応援する空気があった。
新潟県という単位で見ればマーケットは200万人を超えるわけで、やってやれないことはないのかなと。
ということでオイシックス新潟アルビレックスは頑張ればNPBの正式加盟を目指せるけど、くふうハヤテ静岡ベンチャーズの方は庵原球場では浜松とは組めないずら、と言っておく。
エコパスタジアムか島田駅からほど近い島田球場の改修が現実的なのかな。
NPBのエクスパンション論のなかでは那覇案も根強いのだけど、那覇と沖縄の都市圏を足しても120万人程度だし、夏は台風のリスクが高過ぎる。
気候の安定した冬に台湾と組んで今のアジアウィンターリーグを拡充、メジャーリーガーにも来てもらえるようなリーグを整備した方がいいのではないかと。
ということで京都、岡山➕高松、高崎➕宇都宮、静岡➕浜松、富山➕金沢、新潟の6球団を加えて18球団でどうかな。
6球団3リーグ➕ワイルドカードで日本シリーズ、ないし9球団2リーグで常に交流戦やるとか。
NPB自体をヨーロッパ型のオープンドリーグ(下のリーグと入れ替え制)化してしまう、という別案もあるけれど、MLBがデファクトスタンダードになっている以上ある程度合わせていかないとレヴェルが低下してしまうし。
まあ、とりあえず新潟と静岡、試合もそーだし、経営もそーだし、NPBへの選手送り出しもそーだし、どこまでやってくれるのか目が離せないよね。
陽岱鋼選手の新潟入りもすごく楽しみだし。
それじゃあバイバイなまらステ⚾️厚沢部煮切でしたっ✨
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