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花祭り記念卍インド仏跡巡り2.0⑤仏跡巡りはもっと盛り上げられる

はじめに

こんばんナマステ❤️Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️

今日でnote始めて100日目らしい。御百度参りならぬ御百度投稿というところで、 #仏跡巡り も100回行く人いるのかなぁ。

年2回を半世紀ということになるよね。インドに住んでない限り遅くとも40歳までには始めないと厳しいと思う。

さて、スリランカ🇱🇰が大変なことになってしまった。これによって観光への投資が遅れれば、他国がこれから観光を大きく回復させていくなかで出遅れることになってしまう。

スリランカの話はまた別途書きたいけれど、釈尊の歯が納められた寺や釈尊の足跡のある山などの仏跡が存在する。スリランカとのリンクも仏跡巡りの今後を考えていくためには重要かもしれない。

さて、100回目に相応しいかどうかは知らないけど、今日は5日にわたって書いてきた仏跡巡りシリーズ最終回‼️

昨年11月2日に #Clubhouse#インドの衝撃 ( #インド大学 )』で喋った話を再構成してのテキスト化💫💫💫

ポッドキャストにして58分❗️喋るのも書くのもしんどい分量やで💦

これまでの記事では仏跡巡りを活性化させる新たなるインフラ〜 #四大聖地#八大聖地 〜仏跡巡りの沿革と現状、ということを書いてきた。

最後は仏跡巡り2.0のタイトルに相応しく、仏跡巡りの未来形を考えていくことにするよ。

それではいってみよう、梵ヴォヤージュ🎈

日本の足元が揺らいでいる

これまで仏跡巡りの最大のお得意様は確実に日本だったし、仏跡には日系のホテルもあったりする。

しかし統計としてはわからないけれど、自分の実感としても現地の声としても日本人の仏跡巡りは減っている。代わりにタイ🇹🇭とスリランカ🇱🇰から増えているというのだけど、何故日本からの仏跡巡りが減っているのか。

答えは簡単。仏教徒の数が減っているから。平成の30年間の統計で8,700万人から4,700万人と4,000万人減少しておりほぼ半減している。

記事にあるように現実には創価学会が日蓮正宗から破門されて文化庁『宗教年鑑』の統計に出てこなくなったため、創価学会を除いた7,000万人から4,700万人へ2,300万人減ったというのが正しい。つまり3分の1が30年間で減ったということになる。

宗教年鑑の統計の取り方は仏教の場合は檀家で数えるのが一般的なので、それが減ってしまっていることになる。

親の代が檀家であっても、跡継ぎなり核家族化で独立した子に聞いても「うち関係ないよ」って言われたらもう檀家では無くなってしまう。

葬式や墓の広告を見る度に思うのは、これだけ檀家制度が発達してるのに何故それを利用しないのだろう❓ということ。それだけそれまでの菩提寺と縁を切ってしまってる人が多いということになる。日本人の6人に1人という規模でね。近年は檀家が減少して廃寺にするような話も聞くしさ。

もちろん仏縁を求めてインドにまで来るコアな層の減少はそれより大幅に少ないだろうけど、分母は確実に小さくなっていく。

コアな層自体も減ってるのかどうかはわからない。ただ、仏跡巡り参加者の高齢化は進んでる実感はある。檀家でいたとしてもインドにまで行こうという人は減ってる可能性は大いにある。

そしてこれは他の仏教国でも経済発展の結果として今後信仰が薄れ、マーケットが縮小していくことが考えられる。

にわかファンの胎動

衰退市場を活性化させるにはどーしたらいいか。

ひとつはコアな層へのマーケティングを強化すること。

プロレスが一番わかりやすい。昔と違って国民的娯楽ではまったくないし、ものすごく限られたファンしかいない状況だけど、徹底的にファン=マーケティングを行ったことで、新日は売り上げをぐんぐん伸ばした。

一方でラグビー(=ユニオン)🏉は少し前までプロレスと似たような状況だったけれど、2019年のワールド=カップが大きくにわかファンを増やした。(その前に2015年の南アフリカ🇿🇦戦勝利があるけれど)

これを仏跡巡りに置き換えてみると、プロレスの事例は檀家を強化していくこと、ラグビーの事例は檀家以外の #仏教ファン と呼べるようなセグメントを増やしていくこと、といえる。

これは両方必要で、マーケティング用語ではコア&モア戦略というのだけど、

ここではモアの方を書いてみたいと思う。

檀家以外の仏教ファンって何やねん、と思うかもしれないけど、2010年以降の日本では #仏教ブーム という単語を聞くようになった。

ガッツリ檀信徒にならずとも仏教が好き💕という人が増えているということ。

仏像を観に行ったり、御朱印帳を持ち歩いたり、四国のお遍路に通ったり(一度に全部は巡らない)する人が増えたような気がしない❓

代表的な仏教ファンというとこの人。仏教への愛はすごいけど、決して得度したりはしないんだよね。

昨日、年間35万人の仏跡巡りインバウンドのうち4割は仏教に興味のある欧米人だと書いた。

ヒッピー、ニューエイジに連なる系譜を持つ欧米のそれと単純比較はできないけども、日本に増えている仏教ファンをインドに連れて行くマーケティングは必要になってくるのではないかな。 

はなもインド行ってるし。

それにしてもここに出てくる本物の北インド料理が美味そうで仕方ない。日本ではなかなか出逢えない🤤

「気軽に楽しむ」ことの重要性

にわかファンの入り口は「気軽さ」があること。言い換えれば敷居の低さだ。

ラグビーが何であんなににわかファンを増やしたのかといえば、SNSの活用もそうだし、試合を観に行くとルールを丁寧に解説してくれる姿勢もそう。野球やサッカー、相撲は解説してくれないよね。

そして何よりも「楽しめる」ことが大切。楽しくなきゃファンになんかならない。敷居を徹底的に下げて楽しめるようにしたのが、ラグビーのにわかファンマーケティング。

これを仏跡巡りに置き換えてみるとどうか。

敷居の高さというとパッと思いつくのはやはりインフラ。

そもそも仏跡までが遠い。一度デリーに寄らされ、しかもデリーで意味のない1泊をしなければならず金銭的なハードルも出てくる。デリーの空港から近いホテルは高いし。日本からヴァラナシやガヤーに定期直行便を出す需要はないけれど、バンコク経由の乗り継ぎがもっと良くなるといい。

それでも既存のヴァラナシ、ガヤーに加えて #クシナガラ#ルンビニ の国際空港が加わるのは非常に大きい。

例えばバンコク経由でルンビニに入り、ルンビニを巡礼してからインドへ入国、この時に陸路国境でもe-VISAが発給されたり、アライバル=ヴィザが取れたりできるようにする必要もある。

インドへ入国したら、 #ヴァイシャーリー 、#ナーランダ 、 #ラージャグリハ#ブッダガヤ#サールナート#クシナガラ 、#シュラヴァスティー 、 #サンカシャ の順に廻ってデリーからバンコク経由で帰国すれば、少なくても四大聖地においては降誕→成道→初法転輪→涅槃の順に釈尊のライフ=ヒストリーを追うことができて満足度はぐっと高まる。

このなかで片道4時間を超える移動がいくつある。そういう拠点同士はできれば昨日例に挙げた #BuddhistCircuitTouristTrain のように寝てる間に着けるようなシャトル夜行列車があるといい。

修行という捉え方をすれば長時間移動など何てことないけれど、楽しむ観光という捉え方をすればなるべく避けなければいけない。

Route 88に学ぶバラ売り巡礼

ところで、八大聖地を一度にまとめて廻る必要があるのだろうか。

例えばバンコク経由でルンビニIN、ガヤーOUTという行程を考えてみる。

ルンビニから国境は45分、国境からクシナガラは3h、クシナガラからヴァイシャーリーは3.5h、ヴァイシャーリーからパトナーは1.5h、パトナーからラージャグリハ&ナーランダは3h、そこからガヤーは2hで、4h超えの長距離移動が無くなる。5つの聖地については比較的近接しているんだ。

残り3箇所が離れているのだけど、サールナートはヴァラナシ、シュラヴァスティーはラクナウ、サンカシャはアーグラーとセットにするかたちで別の機会に来るというのはダメなんだろうか。

仏跡巡りが始まった頃と違い、海外旅行が一生に一度なんてことはまったく無くなったし、昔と違ってインドの5年間マルチプル=エントリー=ヴィザが取りやすくなった。

だったら行程を細かく分割して何度もインドに来たらどうだろうか。

四国八十八箇所のお遍路が今これだけ定着したひとつの理由は四国4県の空港や夜行バス、サンライズ瀬戸などを駆使して、行程を分割して何度も行くことが当たり前になりつつあるからだ。

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連休に有給休暇をくっつけるようなかたちで、1年かけて八大聖地を制覇するようなスタイルもいいんじゃないの。

一度に巡らなきゃ何かが結願しないとでも言うのかい❓

それをやらない理由はひとつだけだと思うよ。仏跡巡りを扱う旅行会社の発想がアップデートされてないってこと。

仏跡巡り2.0〜巡礼から観光へ

総論として、インフラをただ整備するのみではなく有効に活用する手立てを取り、修行・苦行的要素すらあった仏跡巡りを気軽で楽しいものに変えていくことで、日本では減っていく仏教徒に代わり欧米のような仏教ファンを仏跡巡りに誘致していくべきということになる。

この転換が成功すれば、アジア諸国で信徒減少の後追いが起きたとしても対応できる経験となり、巡礼産業から持続可能な観光産業へ脱皮することができる。

ツーリズムのはじまりは聖地巡礼であり、聖地巡礼のイノヴェーションはツーリズムそのもののイノヴェーションになるということ。

少なくとも仏跡巡りにはまだまだ革新できるチャンスがあるし、インフラ整備によってチャンス自体が拡大しているとすら思う。

仏教徒の減少を嘆いているだけなら、新しい市場には入ってこれないだろうね。インドに限らないけど、海外旅行ができないこの2年の間に自分達のツーリズムをどれだけ冷静に見つめてこれたかじゃないかな。

おわりに

仏跡巡りでGoogle検索すると自分の場合は結構上の方に自分の記事出てくるので、インド旅行業界のみなさんにも届くかもしれない。

その時に自分のアイディアをパクってくれるのは全然構わない、というか業界みんなで良くなればいいと思うし。

教えたくないことなんかここに書くわけないじゃん。これに限らず書いたことは自分でも努力したいけど、同業者にも読んでほしいと思って書いてる。

インド旅行をみんなでサステイナブルにしていこうぜ❗️

それじゃあバイバイナマステ❤️暑寒煮切でしたっ✨


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