ある1日

食べすぎた。
昼に我慢してクッキー2枚で昼食を終わらせたのがいけなかったのだと思う。
食べたい欲求が止まらなくなった結果、夜にドカ食いという昼の努力を台無しにして余りある所業である。

今日は雨が降っていない。まだ寝るには早い頃合いだ。
ならば、歩きにでも出よう。
少しでも自らの汚名を注ぐ為、この自己嫌悪を止めるためには、歩いてカロリーを消費するしかあるまい。

着替えて外に出た。春先にしてはかなり肌寒い夜だ。
もう少し着込んで出ればよかったと思ったが、歩いて身体を温めればいいし今更帰って着込むのが面倒くさくなった。

歩き始めると、さっきの自分の判断を後悔し始める。
寒い。あったまらない。
これはまずい。
無理して走ることにして、サンダルなのに走り出す。
ちょっとすると、横腹が痛くなってきた。
当たり前だ、先ほどドカ食いしたばかりである。
今日はとことん判断を間違える日だ。