ダメ研究者、編集を学ぶ
真っ白の紙を目の前にして
肘たてをして、大きなあくびをする。
私は研究職という職種にいながら「文章」を書くことが苦手である。
それが大きなコンプレックスだ。
特に「論文」となるとさらに苦手だ。
論理的かつ客観的に書きなさいと言わんとばかりに二段にわかれた白い紙を見つめていると、
私じゃない誰かが書いたほうがもっと良くなるはずのものを書いている気がして、申し訳なくなるのである。
強張った身体と一緒に生み出された文章は
書いたそばから、するするするするとこぼれ落ち、私から離れていく。
お願い、私を開放して。
パタンとパソコンを閉じて、またあくびをして頭を掻く。
そんな文書嫌いなダメ研究者の私が、
あるきっかけで、編集を学ぶ機会を得ることになった。
プロの作家さんに添削して頂き
「文体の自由」に触れた瞬間
人生で初めて文章書くことが少し好きかもしれないと思えるようになった。
そうか、感じたままに書いてもいい世界があったのか。
これは、そこで書いた作品を紹介する日記です。
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