ノースメイアへの旅を終えて(アイナナ4部を読了しました)
アニナナ3期を観終えて、このままでは終われなかったのでアプリで4部を見届けました。
ようやく明かされたナギの正体、桜春樹、ŹOOĻの決心、TRIGGERの這い上がり…などなどノースメイアを中心としつつ色々な話が同時進行していて3部以上に盛りだくさんでしたね…(アニメ3期が30話だったけど、アニメ4期が来た場合どれくらいになるんだろう)
~ノースメイア~
色々と匂わせてたナギの正体それ自体は「ホントにそれだったんかい!」という印象だったけど”何故”身分を隠していたのか、が複雑ですね。事情が複雑というよりはセトが複雑な感情を抱えていたのが元凶になっていましたね…
立場ゆえに失敗は許されないと、威厳は保たれねばならない、という重圧。優秀で自分以上に出来てしまう弟への劣等感。弱い者に手を差し伸べる気持ちはある一方で桜春樹の健康を盾にしてナギを思い通りにしようとしたり…ほんと仕えてる人は大変だったろうな…
事情を見るにセトに同情できるところはあるにしても、そのせいで悲しむナギの姿を見るのは辛かった…
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IDOLiSH7、ŹOOĻがノースメイアに集まったことを契機としてセトが変わるチャンスが生まれたわけだけど、(このあたりの話では「英国王のスピーチ」という映画を思い出した)助けを借りてもいい、失敗したとしてもいいから”セト自身”が最後まで取り組むのです、という流れはなんだか身につまされるような気持ちだった。
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桜春樹
楽曲という面で言えばIDOLiSH7の産みの親といっていい存在…
残念ながらその生涯は終えることになってしまったけど、最後にIDOLiSH7、ŹOOĻ(とりわけ棗巳波)に会ったことで彼らが受け取ったものは大きなものだったと思う。
それは何より、桜春樹が遺した楽曲を通して彼らの財産になるのだろうな、と。陸に問いかけた幸福の形についての話、たとえば学生時代に見たとしてどう感じてただろうか。
ŹOOĻ(と月雲了)
皮肉にも月雲了の嫌がらせがŹOOĻがきっかけになって、本当の意味でユニットとして仲間として”再出発”したのかな。
3部(アニメ3期)の彼らの行いについては、直接手を下してるわけではないにせよ、とても褒められたものではないと感じていたけど彼らは彼らなりにけじめをつけていたのでこれから見守っていこうと思う。楽や龍之介が過去やられたことについては「絶対許さない」と断じていたのは胸がすく思いがしたので「あんたらほどの男がそういうなら言うことはねえ…」の気持ち。(TRIGGERがアイドルというものに対してあまりに真摯)
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月雲了という存在はなんというか、劣等感だったり愛情への飢えだったり我々が日常で抱える拗らせた感情が生み出した哀れな魔物のような存在…のように感じてしまって最後の方は「せめて苦しみながら果てるが良い…(?)」という気持ちで退場を見守っていた(どこかで振り向いてもらえていたらこうはなっていなかったのかな)。
今後出てきて悪さをすることがあった場合は、ボブにしっかり対処してもらいたい(?)
TRIGGER
とくに彼ら自身に落ち度はなかったはずなのに理不尽にテレビから追われる形で環境が大きく変わった三人が、姉鷺と三人四脚で自分たちが活躍する場所を勝ち取っていくさまが泥臭くも気高いのでただただ圧倒されるばかり。ムビナナで耳に残ってた「三日月ほどの幸せで良い」ってこれだったのか…(´-`*)
TRIGGERには困難が降りかかったけど、それまでに培った確かなものがあったから決してゼロからのスタート、ではなかったのだなあ。
まとめ
全部言及すると終わらないので無理矢理まとめに入るけど、4部は色々な”再出発”や”新しい一歩”を描いていたように思う。
・六弥ナギを迎えに行った「7人でパーフェクト」なIDOLiSH7
・後ろ盾のない環境から新たな舞台を勝ち取ったTRIGGER
・月雲了やらゴシップやら色々大変だったRe:vale
・本気で勝負をしに行ったŹOOĻ
・新しい方向を見せるMEZZO
そんな中、何やら本格的に動き出しそうな九条鷹匠…
指摘されていた、陸の訴求力の危うさはどうなってしまうのか…
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