どうして公明党は一定の議席を確保できるのか
どうもこんにちは。
虚無僧です。
ここのとこ、天気がいい日は困っます。
花粉でね。
私の場合、喉に一番症状が出るので、このご時世迂闊に咳ができません。武漢肺炎め。
さて本日は、公明党についての考察を。
公明党は、『<生命・生活・生存>を最大に尊重する人間主義を貫き、人間・人類の幸福追求を目的とする』日本の政党。
支持母体は、言わずと知れた宗教法人創価学会です。
公明党の前身は、公明政治連盟という地方議員の集まりでした。
国政に参加した際に、公明党と呼称するようになりました。
公明党の基本思想は、創価学会が掲げる人間主義があります。
これは、人間が人間たる尊厳を持ち、人間らしい幸せな生活ができるように。ということ。
宗教では、人間革命といい、自身の中に仏が云々して幸せの境地がどうのこうのという。
まぁ、自己啓発に近い感じのアレだと思っていただければ。
政治では、人間らしい幸せな生活を実現するための政策を中心に、子ども手当の拡充、医療に関する補助制度などを打ち出しています。
まぁ、政策を見ると、それなりに庶民の味方的な感じですが、実際は自民党に寄り添った政策を行ってきています。
昔は、自民党とは犬猿の仲だったのに。
創価学会名誉会長池田氏を証人喚問するだのしないだの、色々揉めた経緯があります。
あ、今回の本題はココから。
池田氏を証人喚問云々の下り。
なぜそんな話になるか。
それは、公明党の選挙運動の仕方に大きな関係性があります。
国政でも地方でも選挙がある度に、創価学会内部は色めき立ちます。
直接自分の住む地域と関係なくてもです。
例えば、大阪府議会選挙があるとしましょう。
学会は、全国単位で応援に回ります。
大阪出身者、大阪に知り合いがいる、といった信者は、休日にこぞって大阪入りします。
で、旧友と会い、食事をし、支持者に投票してくれるよう頼むのです。
「わかった」という返事をひとつ貰えれば、それはF1となる。
FとはフレンドのF。
そのFが1票入れてくれるという意味です。
創価学会では、選挙の度にFの目標数を掲げます。
信者一人一人が個人目標立て、それを集計して地区組織、支部組織の目標数にします。
また、マルFというものもあります。
これは、Fが別のFを紹介してくれた場合など、紹介者はFからマルFになります。
ようは、より強固な票数としてカウントするわけです。
信者の家には仏壇があり、その前に選挙必勝を祈願したプレートを置いて、毎日手を合わせて祈る。
休日には選挙地域に出向いて友人知人を回ってFを頼む。
縁もゆかりも無い地域の場合、運転手として車を出す。
それが、信者の求める「功徳」につながると、学会幹部が言うからです。
功徳を積んで幸せになるため、祈り、教えを学び、選挙の度に電話をしたり訪問したり。
凄まじいパワーです。
公職選挙法では、候補者や運動員の戸別訪問が禁止されています。
しかし、支持者ではあるが運動員ではない信者は、いくらでもできるというのが、学会考え方です。
その辺を詳しく解説した冊子が、学会内部で配布されたこともあるとか。
今話題の運動員に現金を渡したのなんだのという事が、公明党には一切ありません。
なぜなら、運動員も支持者も、なんなら議員も全て宗教による『幸せになれる』というお墨付きで動いているから。
精神的幸福じゃ、ワイロとは言えないでうものね。
公明党はこのような支持者に囲まれているため、地方でも国政でも、一定の議席数を確保し続けています。
公明党の議員は、その全員が創価学会員であります。
地域の幹部を経験した人の中から、大卒で公明党の党員となっていて、熱心な活動家の場合、議員になる道が開けます。
もちろん、身辺がクリーンである必要もあります。
公明党の支持母体の創価学会が、いかに巨大であちこちに根を張った組織かが伺えるのではないでしょうか。
その組織力、人的資源の多さ、信じる者は救われるというが、なかなか上手いこと宗教を政治利用しています。
政教一致という、憲法で禁止されている行為だと非難する人がいますが、政教一致の本来の意味とは違うので、抵触しないんですよ。
政教一致とは、国が政権運営するにあたって、宗教を利用して国民の意思統一を図る事を禁止しているんですね。
宗教団体が政治をしていけないというわけではないのです。
公明党の政治戦略は、どこの党も真似出来ない徹底したものです。
幸福の科学も真似出来ない、徹底的な狂信者による政治活動です。
しかも、一応は実績がある政党ですからね。
おばちゃんが茶飲み話ついでに「今度の選挙、公明党お願いね〜」で票がまとまってしまう。
そのくらいの信頼性があるのです。
なんとも、凄まじいですよ。
自民党は、いつまで公明党と手を組んでいるのか。
まぁ、改憲発議するのに、単独で臨むよりかはいいのかも。
頭数合わせて程度に考えているんでしょうけどね。
ただ、公明党がいつ掌を返すのか?
それは、学会幹部の腹ひとつなのかもしれません。
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