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毒親について思うこと

母親はいわゆる毒親だった。子供の頃から何かと兄と比較され「お前はダメな子」「人より劣っている」と刷り込まれて育ってきた。
兄とは3歳違いなんだが、子供の頃の3歳の違いは大きい。その兄と比較されてしまうと、体力的にもそのほかに関してもオレの方が劣っているに決まっている。

その刷り込みによって自分は出来損ないだと思い込むようになった。表面的にではなく、何も考えるまでもなく、自分はダメ人間だと思うくらいまでに刷り込まれてしまっていた。
それがオレの生きづらさの原因になっていると思っている。
自我の出来上がる前にこんな事を言われながら育てられると、当たり前のように自尊心も自己肯定感も持てるわけがない。

そして思春期になり不登校になった。

今になって思えば、母親は自分を守る事だけで精一杯だったんだろうと思う。子供に関してあまり興味がなかったのかもしれない。子供の為の子育てではなく、自分の為の子育てだったんだろう。


今までは自分の体験からの毒親の事しか考えたことが無かったんだが、相方の親の話、Twitterで見かける毒親の話を聞いたり見て、違うパターンの毒親がいることを知った。

子供のためにとか、子供の事が心配だと思い込んで過干渉になっている毒親。このパターンの毒親は、子供のことを心配しているようでいて、一番心配なのは自分自身。本人にはその自覚が無く、子供のことが心配だと本気で思い込んでいるらしい。
でもそれは、子供を自分の思うようにコントロールしたいだけ

これは子供にとってはかなりキツイ状態だろうと思う。相手に悪意が無い(自覚がない)ので、子供が罪悪感を感じてしまう事が多いように思う。
親に対して「心配かけてごめんなさい」「期待に応えられなくてごめんなさい」と思ってしまう人が、このタイプの毒親育ちの人には多そうだ。

こんな親に育てられると、自分を責めるようになる。「こんなにしてもらってるのに。答えられなくてごめんなさい」となる。
このタイプの毒親は、自分と子供との境界線が曖昧で、自分の子供を1人の人格として見ていない。自分の分身か何かだと思っている。でも多分自覚はない。良かれと思ってやっている行動が子供たちを縛り付けている。
そして子供たちは、そのことに気づくのが難しい、気づけたとしても、親を憎むことも嫌うことも出来ない。親を嫌うことに罪悪感を感じてしまう人が多いように感じる

こんな事が原因でアダルトチルドレンになってしまった人達。原因は間違いなく親にある。
でもそれに気づいたところで、生きにくさが消える訳では無い。アダルトチルドレンからの二時障害で精神疾患になる場合も多いと思っている。子供の頃からの刷り込みは、それくらい根深い。

原因があって今がある。

例えば、インフルエンザに罹患したとして、原因がインフルエンザウィルスだと気づいた所で治る訳では無いし、ウィルスに囚われ、ウィルスを憎み続けていても何も解決はしない。治すためにはそれなりの治療が必要になってくる。
でも原因を自覚出来た時点で、治療をする方法は見つかる。

結局は、自分で気づけた時点で、本を読んで自分の状況を理解するなり、医者に力を借りるなり、カウンセリングなどを受けるなりして自分で回復に向かっていくしかない。
ここに来て、親を責めたり、親に理解してもらおうと思う事は、無駄な労力になると思った方が良い。余計に病む。自分の経験からそう思う。

親には一切期待しないこと、親から(親じゃなくても原因から)物理的にも精神的にも離れることが、いちばん良い回復する方法だと思っている。経済的な理由、その他の理由で親元から離れるのが難しい人が居るのも現実なのかもしれないけど。

「ここまで育てて貰った恩返しをしなければ」は健康的に育てられた人が考えればいい事。
「ここまで育ててあげたんだから…」と親が言うのは100%筋違いなので気にしなくて良い。それはただの脅しだ。

自分がアダルトチルドレンだと気付いたのなら、それからは自分のために生きればいい。
自分のやりたい事、自分で考えて少しでも楽しくなる方に進めばいい。
でもアダルトチルドレンの人は自分の好きなことが分からないという人が多い。

まずは小さなことからでもいい。「空が綺麗だ」とか「ご飯が美味しい」とか。自分が感じた正直な気持ちを自分で受け止めてあげること。まずはそこから始めていきたい。


追記:何日か前に箇条書きで下書き保存していたものなんですが長くなってしまいました。そして、どう頑張っても着地点が見つかりませんでした・・・。
最後まで読んでくださった方ありがとうございます。精進します・・・。

#アダルトチルドレン #AC #毒親 #精神疾患 #うつ病

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