北海道胆振東部地震
地震が起きた時オレは寝ていた。寝ぼけながら「ん、揺れてる」と思ってたら、揺れに驚いたネコが顔に飛んで来た。そして停電になった。
起きていた相方に呼ばれ、まずドアが開くか確認、その後水が出るのか確認した。ドアも水道も大丈夫そうだった。
地震の様子をスマホで確認しようとしたけど、電波が悪くてなかなか繋がらなかった。
スマホの灯りでラジオとハンドル充電式の懐中電灯とロウソクを探し出し、ロウソクの灯りで明るくなるのを待った。その間、2回小さな揺れがあった。
北海道の内陸で育ったオレは、ほとんど地震の経験が無く、今までに経験した最大震度は3、今回は震度5だったらしい。一番被害の大きかった厚真町は今年平取町にドライブに行った帰りに初めて通った町で、オレの育った地元に似ていて、田園風景が綺麗な懐かしい感じのするところだった。
今回の地震で自分に対して驚いた事があった。
普段は無いものばかり(特に内面)に目が行きネガティブになるオレが、在るものだけみてポジティブになっていた。
停電で不安そうな相方に対し「停電だけで済んで良かった」とか「水もガスも大丈夫そうだからなんとかなる」とか「最悪水が出なくなっても、近くの川から水汲んで来てコーヒーフィルターで濾して沸かせば飲めるし」とかいい加減なことを言ったりしていた。
何故か自分でも驚くくらい楽観的になっていた。無理してるわけでも無く、本気で大丈夫だと思えた。そのうち相方の不安も消えていたらしい。
現実の生活ではネガティブしか無いオレから非現実がネガティブを消していた。
非現実がオレのホントの力を出せる世界なのかもしれないと思った。
こんな時に不謹慎な書き方になるかもしれないけど、もっと日本がおかしくなり、お金の価値も無くなるような世の中になった時、普通の人たちが仕事をする意味がなくなり、露頭に迷うような状況になった時、オレの本領発揮の時なのかもしれないと思った。昔からの自給自足のような生活に憧れていた。
とか妄想をしていたのだけれど、もしかして、生きにくさを感じないで生きてる人は、この時のオレみたいに、在るものを見て在るもので生きている人なのかもしれないとも思った。
無いものを悔やんでいても仕方ない。
今回経験した感覚で現実世界を生きてみたい。
今回の経験(感覚)は今後生きていくヒントになるのかもしれない、と一瞬だけ思った。
ホント一瞬だけ。
9月7日夕方、この辺りは停電も復旧し近くのスーパーやコンビニも営業を再開しています。
普段通りの生活に戻るには、まだしばらく時間がかかりそうだけど、まあなんとかなるでしょう。
今回の地震で、これ以上被害が大きくならないよう願ってます。
#日記 #地震 #北海道胆振東部地震