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【遂に】15年の時を超えて現れたヴェノム新規について考察する(与太企画)
はじめに
初投稿です。紅凪と申します。普段からマイナーテーマを擦ったりTwitterで様々な遊戯王への不満感想などをまき散らしています。
さて、今日公開の.jpにてとんでもない爆弾が投下されたことをご存じでしょうか。そうです。「ヴェノム」の新規が公開されました。
みなさんはヴェノムというテーマをどこまで知っているでしょうか。スターヴ・ヴェノムではありません。ヴェノムです。このテーマが登場したのは約15年前、遊☆戯☆王デュエルモンスターズGXの時代です。アニメでプロフェッサー・コブラというアモン・ガラムとデュエルマッスル対決をしたデュエリストが使用したテーマであり、全てのカードが爬虫類族で構成されています。このテーマの切り札である《毒蛇神ヴェノミナーガ》は長らく遊戯王最長のテキストを持つカードとして有名でした。
さて、このままヴェノムについて長く語ることはできますが、本題が遠くなると皆さん眠くなってしまいそうなので最後に一つだけ。このテーマ、タイトルにもある通り15年間の間、新規が存在しませんでした。15年、どこかで聞いたことのある数字です。そう、このテーマ、登場してから一枚たりとも新規をもらっていないのです。爬虫類族としてはつい最近溟界という便利なテーマが生まれたりはしましたが、このテーマをサポートするカードは一枚たりとも追加されていません。これは闇魔界の脅威でテーマ化しそこから一枚も新規をもらっていない黒蠍の次に長く、不遇テーマ最古参と言っても差し支えないでしょう。
さて、そんなヴェノムがこの11期に頂いたパワーカード、その一部始終を見ていきましょう。
(※.jpの画像は無断転載禁止のためテキストのみでお送りします)
皆さんお分かりの通り、この記事はジョーク記事です。15年間新規を待ち続けた挙句ヴェノミノンの展開手段を禁止にされ狂った男の闇をとくとご覧あれ。
新規カード① 《ヴェノム・ナメラ》
効果モンスター
星4/闇属性/爬虫類族/攻1200/守1000
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:1ターンに1度、相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターにヴェノムカウンターを1つ置く。
②:このカードが墓地へ送られた場合発動できる。効果テキストに「ヴェノムカウンター」と記されたカードまたは「蛇神」カード1枚をデッキから手札に加える。フィールド上にヴェノムカウンターが置かれているカードが存在する場合、1枚の代わりに2枚まで手札に加えることができる。
はい。下級が増えました。しかも近代爬虫類に見られる墓地送り時の効果まで引っ提げてきました。これはかつてのヴェノムモンスターが全て1つの効果しか持たなかったことを考えると破格です。
①の効果はヴェノムモンスターがだいたい持ってるカウンターを置く効果です。同じ攻撃力の《ヴェノム・スネーク》と違い攻撃制限効果は持ってません。レベルと属性以外上位互換ですね。特に言うことはありません。
②の効果が強烈です。墓地へ送られた場合のサーチ効果を持っています。リンク素材にしても《スネーク・レイン》で墓地に落としても起動します。最強です。サーチ先はテキストにヴェノムカウンターを持つカードまたは蛇神カード。効果テキストに特定のカード名以外を指定するカードは《重起士道-ゴルドナイト》が存在し、これはヴェノムカウンターという普通じゃ指定できないヴェノム新規のためのテキスト整備であったと考えられます。
また、今回新たにカテゴリとなった蛇神カードですが、元からある4種類と今回頂いた新規の合計5種類のみ存在しています。その中でも《蛇神降臨》、《蛇神の勅命》は【ヴェノム】において重要なカードでありますがヴェノムカウンターに関する効果を持っていないため、このようなカテゴリの追加が行われたのだと推測します。
この効果、さらにおまけとしてフィールド上にヴェノムカウンターがあればサーチ枚数を2枚にできます。デッキから落とすのではなく①の効果経由で墓地に送ることでさらなるアドを生み出すカードとなっています。《キングレムリン》の効果コストとして払っても使えるのがうれしいところですね。
サーチ筆頭はこのデッキで最も大事なカードである《ヴェノム・スワンプ》や《蛇神降臨》、この後登場する新規魔法罠が筆頭でしょうか。結構強めな《マジック・ジャマー》こと《蛇神の勅命》もいいカードですね。
新規カード② 《毒蛇帝ヴェノミゴーン》
効果モンスター
星7/闇属性/爬虫類族/攻0/守0
このカードは通常召喚できない。このカードはカードの効果でのみ特殊召喚できる。このカードの②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードの攻撃力・守備力は墓地に存在する爬虫類族モンスターの数×500アップする。
②:デッキから「ヴェノム」カードを墓地へ送って発動できる。相手フィールド上に表側表示で存在する全てのモンスターにヴェノムカウンターを1つ置く。この効果は相手ターンでも発動できる。
③:「ヴェノム・スワンプ」の効果でフィールド上のモンスターが破壊され墓地へ送られた場合発動できる。デッキから爬虫類族モンスターを1体墓地へ送り、破壊されたモンスターを除外する。
④:このカードが破壊された場合、墓地に存在する爬虫類族モンスターをゲームから除外して発動できる。墓地に存在する爬虫類族モンスター1体を特殊召喚する。
《毒蛇王ヴェノミノン》、《毒蛇神ヴェノミナーガ》に続く最上級モンスターが増えました。この二人を下げないようレベルは7となっていますね。
しかし効果のほうはかなりヤッてるこの一枚。それぞれ解説していきましょう。
召喚条件は最近よく見る効果のみ特殊召喚可能というもの。まぁペンデュラムで出すなんてしないのであってないようなものですね。
①の効果は毒蛇モンスター特有のバフ。《スネーク・レイン》一枚で2000となるため結構強めです。
②から壊れ始めてきます。なんとコストでデッキからヴェノムカードを落として全体にヴェノムカウンターをばら撒きます。派手ですね。しかもフリーチェーン。時代を飛び過ぎて脳が壊れそうになります。ヴェノムモンスターを落とすことで自身の攻撃力を上昇し、スワンプ下なら相手の打点を下げる。実質1000ポイントのバフといっても差し支えありません。さらにこの効果を使うことで③の効果に繋ぐこともできます。
③の効果は《ヴェノム・スワンプ》の効果で相手モンスターが毒殺されたときデッキから爬虫類を落としてそいつを除外する効果。気が狂いそうです。スワンプ依存とはいえ墓地肥やしをしつつ墓地利用を防ぐその姿はもはや神そのもの。いや、神はヴェノミナーガ様ただ一人なので忠臣ですね。
④は自身が破壊されたとき墓地の爬虫類を除外して爬虫類を蘇生する効果。ヴェノミノンやヴェノミナーガが持つ自己蘇生をより便利にした形です。特殊召喚するモンスターはヴェノムや自身に限らないため《宇宙鋏ゼロオル》を出して制圧、《溟界の黄昏-カース》を出してさらに展開などその有用性は多岐にわたります。このカードは他の毒蛇と違い耐性を何も持ってませんが利便性の方面に振ったため耐性はいらないという判断なのでしょう。
新規カード③ 《ヴェノム・ムーア》
フィールド魔法
このカードはフィールド上に存在する限り「ヴェノム・スワンプ」として扱う。このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールド上に爬虫類族の「ヴェノム」モンスターまたは「毒蛇」モンスターが存在し、モンスターが召喚・特殊召喚される度にフィールド上に表側表示で存在する爬虫類族以外のモンスターにヴェノムカウンターを1つ置く。
②:フィールド上のモンスターの攻撃力はそのカードに置かれているヴェノムカウンターの数×500ダウンする。この効果で攻撃力0になったモンスターの効果を無効化し破壊する。
③:爬虫類族モンスターが除外された場合発動できる。そのモンスターを墓地に戻す。
なんと、《ヴェノム・スワンプ》になるカードが登場しました。さすがに本家はカードパワーが低いと判断されたのでしょうか。仕方がないとはいえ諸行無常ですね。しかしかつてのメインカードの互換品。その性能は11期の暴力を色濃く受け継いでいます。
①の効果はスターヴじゃないヴェノムか毒蛇がいるときに機能する永続効果。スターヴ・ヴェノムが存在しなければ必要なかった一文が紛れていますね。なんとモンスターが出る度に場のモンスターにヴェノムカウンターがばら撒かれます。本家がエンドフェイズに1回ずつだったことを考えるとそのばら撒きスピードは尋常じゃありません。さらに本家と違い爬虫類モンスターならばこの影響下から逃れられるのが強み。爬虫類テーマの置物を利用しにくかった問題も一気に解決しましたね。ただ相手が爬虫類だった場合はデメリットにもなりえるので一長一短といったところ。爬虫類環境ならば本家のほうが強いなんてこともあるかもしれませんね。
②の効果は本家でもあった弱体と毒が回り切ったら爆散する効果。本家と違い効果を無効にします。これにより破壊耐性があったところで無視して毒殺することができますね。ただしこの書き方は《煉獄の落とし穴》と同じため、墓地効果などは封じられない部分が残念ではありますが最近人気の【ティアラメンツ】などに対しては《毒蛇帝ヴェノミゴーン》の③の除外が刺さるため強気に出ることができます。
③の効果は爬虫類が除外された場合それを墓地に戻す効果。【ビーステッド】などの墓地メタへの対策になるほか、毒蛇たちの蘇生コストも墓地へ戻すことができます。さすがにターン1ですが1回まではノーコストで蘇生できることを考えるとだいぶ狂っています。ついでにカースで蘇生したモンスターの除外デメリットも踏み倒せるためヴェノム関係ない溟界デッキなどでもこの効果目当てに採用することも検討できますね。
新規カード④ 《蛇神の胎動》
通常魔法
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札に存在するレベル5以上の爬虫類族モンスターを相手に見せて発動できる。そのカードをデッキに戻し、デッキからカードを2枚ドローする。フィールド上にヴェノムカウンターが置かれているカードが存在する場合、見せたモンスターをデッキに戻す代わりに特殊召喚することもできる。
②:自分フィールド上の「毒蛇王ヴェノミノン」を含むカードが効果でフィールドを離れる場合、代わりに墓地のこのカードを除外し「毒蛇王ヴェノミノン」を破壊できる。
ぶっ壊れ新規その1。手札の質上げと耐性付与を一枚でやってのけるイカレカードです。
①は手札の上級爬虫類をデッキに戻して2ドローするカード。普通に2:2交換で手札の質を上げることができます。また、手札に来てしまい腐っている《毒蛇神ヴェノミナーガ》をデッキに戻すことで《蛇神降臨》の補助をすることができます。今まで《毒蛇神ヴェノミナーガ》を採用するデメリットとして手札に来るとマジでしょうもないというものがありましたが、このカードのおかげでそのデメリットが少々緩和された形となります。また、上級溟界なども手札に来ると絶妙に弱かったのでその辺をコストに使えるのもグッドですね。
……とここまでは普通に使った場合の話。この効果にはなんとさらに続きがあります。フィールドにヴェノムカウンターがある場合、デッキに戻す代わりに場に出すことができます。何を言っているんだお前は。この効果により先ほどまでデッキに戻るだけだった《毒蛇王ヴェノミノン》や《溟界の黄昏-カース》、《溟界神-オグドアビス》などが唐突に場に出現します。1枚がぁ!3枚にぃ!爆○ドォ!
ヴェノムカウンターを置くカードが現状相手の場に置くこと前提の作りとなっているため先行では基本的に使えませんが、まぁ後攻札のパワーはいくらあってもいいですからね。《究極幻神 アルティミトル・ビシバールキン》展開の時などに引けてると宇宙が加速しそうです。
そしてさらに頭がおかしいのが②の効果。《毒蛇王ヴェノミノン》を巻き込む除去が発生した場合、味方のカード全部を守りつつ《毒蛇王ヴェノミノン》を爆散させられます。身代わり効果もだいぶ狂いだしましたね。《宵星の機神ディンギルス》と同じ書き方のため、《ブラック・ホール》などの全体除去でこの効果を使った場合《毒蛇王ヴェノミノン》と相手モンスターだけが消し飛びます。《毒蛇王ヴェノミノン》は破壊されるからディスアドじゃんと思ったそこのあなた。《蛇神降臨》のテキストを思い出してください。すべての除去カードを《蛇神降臨》のトリガーにしつつ、《毒蛇王ヴェノミノン》とともに粉砕される予定だった《蛇神降臨》を守ることができるんです。これはもう《蛇神降臨》のためだけに存在する効果といっても過言ではありません。え?バックだけ除去される場合?《天獄の王》でも手札からチラ見せさせておきましょう。
……と、ちょっと物足りない感じはしますが今までより圧倒的に《毒蛇神ヴェノミナーガ》を降臨させることが容易となりました。これは誇ってもいいことだと思います。
新規カード⑤ 《猛撃の毒牙》
通常魔法
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札・墓地に存在する「ヴェノム」モンスターを可能な限り特殊召喚する。この効果の発動後、自分は爬虫類族モンスターしか特殊召喚できない。
②:フィールド上にヴェノムカウンターが置かれているカードが存在する場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。自分フィールド上の「ヴェノム」モンスターを全て手札に戻し、その後戻した数まで手札から爬虫類族モンスターを特殊召喚できる。この効果で特殊召喚した「ヴェノム」モンスター以外の効果は無効化される。
イカレカードです。こんな暴挙が許されていいのでしょうか。これが15年間新規を待たされた人たちへのファンサービスだとしたら、コナミは最高の企業です。一生ついていきます。
①の効果は手札墓地からヴェノムをすべて出す効果。実質《ソウル・チャージ》です。《スネーク・レイン》で《ヴェノム・ナメラ》を含むヴェノム4体を落とし、このカードをサーチするだけで盤面に爬虫類が4体も並びます。圧巻ですね。この効果の発動後爬虫類しか出せなくなりますが後述する爬虫類の展開ルート的にあってないようなテキストです。
②の効果は《世海龍ジーランティス》を頭おかしくしたようなテキストです。単純に戻したヴェノムモンスターを再展開するだけでも乗せられるヴェノムカウンターの量を倍加できるのでアドですが、《レプティレス・エキドゥーナ》でサーチしたモンスターと入れ替えることでさらに展開の幅を広くすることができます。効果が無効化されてしまいますが素材として使うのであまり関係ありませんね。
展開例
正直ヴェノムとしてのカードパワーは上がりましたがいかんせん全体的なカードパワーは5期なのでヴェノム単体で組んだ場合の強度は低めです。しかし爬虫類デッキ使いの方なら知っていると思いますが爬虫類には最強の展開方法があります。溟界ビシバルートです。今回はヴェノムのみで発生する盤面、溟界ビシバルートに今回の新規を加えたルートの二種類を考案したのでそちらを見ていただこうと思います。溟界ビシバルートはソリティア気味ですので長いです。覚悟の準備をしておいてください。
ヴェノム展開ルート
初手 《スネーク・レイン》+コスト
《スネーク・レイン》発動。デッキから《ヴェノム・ナメラ》含むヴェノム4体を墓地へ送る。
《ヴェノム・ナメラ》の効果発動。デッキから《猛撃の毒牙》を手札へ
《猛撃の毒牙》発動。墓地に送ったヴェノムをすべて展開(以降爬虫類のみ展開可能)
ヴェノム2体で《キングレムリン》をX召喚。効果で《毒蛇王ヴェノミノン》をサーチ。
残った二枚をリリースし《毒蛇王ヴェノミノン》をアドバンス召喚。
はい。11期の魔力に取りつかれた人ならば出てくるのが弱すぎるとお思いでしょう。ですが溟界の力に頼らないヴェノムで初手からミノンを置けるのははるかな進歩です。それに手札はまだ余ってますし、罠ビート寄りの構築にしバックで戦うというのもデッキコンセプトとしてはあっているのではないでしょうか。
では次が本題です。加速する溟界ソリティアの姿をご覧あれ。
溟界ビシバルート改
初手 《溟界の滓-ヌル》+コスト爬虫類
《溟界の滓-ヌル》の効果で手札の自身とデッキの《溟界の漠-ゾーハ》を墓地へ送る
《溟界の漠-ゾーハ》の効果で爬虫類を1枚捨て、自身を回収
《溟界の滓-ヌル》の効果で自身を特殊召喚、《溟界の漠-ゾーハ》を通常召喚
二体で《キングレムリン》をX召喚。効果でデッキから《溟界の滓-ナイア》をサーチ
《溟界の滓-ナイア》の効果で手札の自身とデッキの《溟界の黄昏-カース》を墓地へ
《溟界の黄昏-カース》の効果で《キングレムリン》をリリースし自身を特殊召喚。その効果で《溟界の滓-ナイア》を特殊召喚し、効果で《溟界の蛇睡蓮》を手札へ
《溟界の蛇睡蓮》発動。デッキから《レプティレス・コアトル》を墓地に送る。ゾーハコストも併せて墓地に爬虫類が5種類あるため《レプティレス・コアトル》を特殊召喚。
《溟界の滓-ナイア》と《レプティレス・コアトル》で《炎斬機マグマ》をS召喚。
《炎斬機マグマ》と《溟界の黄昏-カース》を墓地へ送り、《究極幻神 アルティミトル・ビシバールキン》をEXモンスターゾーンに特殊召喚。その効果でお互いの場にトークンを5体ずつ生成。
《究極幻神 アルティミトル・ビシバールキン》とトークンで《リプロドクス》をL召喚。(リンク先にトークンがあるように調整)《リプロドクス》の効果でトークンを爬虫類族に変更。
爬虫類になったトークン含むトークン二体で《レプティレス・エキドゥーナ》をL召喚。そのリンク先に《リンクリボー》L召喚。
《リプロドクス》、《リンクリボー》、トークンで《鎖龍蛇-スカルデット》をL召喚。
《レプティレス・エキドゥーナ》の効果で《ヴェノム・ナメラ》《毒蛇帝ヴェノミゴール》《ヴェノム・サーペント》《EMリザードロー》《EMパートナーガ》をサーチ。(この後爬虫類のみ展開可能)
《EMリザードロー》《EMパートナーガ》をPゾーンにセットし、《ヴェノム・ナメラ》《ヴェノム・サーペント》をP召喚。
《ヴェノム・サーペント》《ヴェノム・ナメラ》の効果で相手のトークンにヴェノムカウンターを1つ置く。
《ヴェノム・ナメラ》《ヴェノム・サーペント》の二体で《エーリアン・ソルジャーM/フレーム》をL召喚。《ヴェノム・ナメラ》の効果で《蛇神の胎動》《猛撃の毒牙》をサーチ。
《猛撃の毒牙》発動。墓地から《ヴェノム・ナメラ》《ヴェノム・サーペント》を特殊召喚。二体の効果でヴェノムカウンターを置く。
《猛撃の毒牙》墓地効果により二体を戻し二体を再展開。カウンターをさらに2つ追加。
《ヴェノム・サーペント》《レプティレス・エキドゥーナ》の二体で《宇宙鋏ゼロオル》をL召喚。効果で《エーリアン・マーズ》をサーチ。
《鎖龍蛇-スカルデット》の効果で《エーリアン・マーズ》を特殊召喚。
《蛇神の胎動》発動。《毒蛇帝ヴェノミゴーン》を見せ、カウンターがあるため特殊召喚し2ドロー。
《毒蛇帝ヴェノミゴーン》の効果でデッキからヴェノムモンスターを墓地へ送りヴェノムカウンターを全体へ置く。
最終盤面
スカルデット(L先攻撃力300アップ)
Mフレーム(フリチェでAカウンターばら撒き)
ゼロオル(Aカウンター相手の封殺)
マーズ(Aカウンター相手の効果無効)
ゴーン(ヴェノムカウンターばら撒き、墓地肥やし)
ナメラ(墓地に行ったらサーチ)
相手の場にヴェノムカウンターが7個乗ったトークン
(盤面)こわれちゃった……
基本展開は元来あるビシバルートと同じですが、エキドゥーナのサーチ先に今回の新規を織り交ぜることでゴルガーループを発生させずともMフレームの着地が可能となり、Mフレームを置けたことによりキッズではなくマーズを展開することが可能となりました。ゼロオルは発動は封じられますが永続効果などには無力なので効果無効をかませるマーズを置くことでさらに拘束力が増しますね。新たに出て来たモンスターの出現時効果を見てから止められるのもこの組み合わせの強みです。
また、ここまで元あった手札消費は2枚であり、さらに胎動の効果で2枚引いているためバックに回せる余力があるのも素晴らしいです。
相手の場にヴェノムカウンターが大量に乗るので《ヴェノム・スプラッシュ》を狙ってもいいですし、《ヴェノム・ムーア》で展開のけん制もできるでしょう。手札が多いということはそれだけできることの幅が広いということであり、単純な1枚サーチで行える再現性とはまた違う強みを発揮することが可能です。
元のテーマの問題上サーチが少なく新規全てにアクセスすることはできませんでしたが、それでも強い動きをさらに強くするという点では嬉しい新規でした。【溟界】におけるヴェノムの採用理由もできましたしね。
さいごに
ここまで読んでいただきありがとうございます。ヴェノムを知らなかった人、そもそも爬虫類に興味がなかった人がふとこの記事を読み、彼らに興味を持っていただければ幸いです。
また、今回の新規により展開力が増したので弱点は多いですが大会などで顔を見られる日が来るかもしれません。長年冷遇されてきた爬虫類がやっと日の目を見られると思うと涙が止まりません。
では、良き爬虫類ライフをお過ごしください。
私がこんな凶行に走ったのはすべて15年もの間新規をよこさないコナミのせいです。これに恐怖を感じたコナミ社員の皆様はヴェノム新規の開発を急いでください。次に壊れるのは黒蠍使いかもしれませんよ。
あと、ビシバルートは展開例を見てもらうとわかる通り後半以外はすべて既存カードで行える展開例となっています。後半のサーチ先をオリカではなく《レプティレス・ヒュドラ》あたりにすることで《レプティレス・ラミア》を出すことができ5サーチ5ドローという頭のおかしい展開をすることは現在でも可能です。《ユニオン・キャリアー》の死後安定してビシバへのアクセスをすることは難しくなりましたが今回《炎斬機マグマ》を使用することでビシバアクセスを可能としました。こんなクソ記事を書いたんだ、一個くらい有用なことを書いても罰は当たらないでしょう。参考にしてください。
では、駄文に最後まで付き合っていただきありがとうございました。次は本物のヴェノム新規記事を書けることを切に願っています。紅凪でした。