深夜の赤信号
ちょっとタイトル、カッコつけ過ぎたかも。
小さな劇団だけど代表は小さなコミュニティの中で神格化されてる人。そんな劇団の公演名みたい。
わかりづらいか。
ま、いいや。書いてしまったし。
深夜一人帰路につく。
遅くなってしまったのは仕事ではなくて、久々に会った友人と飲んできたからだ。
久々に会う時の話しはじめというのは、大体最近のことなんだけど最終的には昔話にたどり着く。
いつも同じ内容。
それが心地良くて楽しい。
終電には間に合った。
明日は軽い二日酔いだろうな、でもまあ仕事は休みだしゆっくりすればいいか。
そんな風に思いながら自宅までの道を歩く。
0時を過ぎているもんだから、自宅近くの道路は誰も歩いていない。車も走ってない。
賑やかな飲み屋街もいいけど、やっぱり家の周りは静かな方がいい。
目の前の信号が赤に変わった。
誰もいないのに律儀なもんだ。
この信号、守りますか?
守らずに突っ切ってしまっても、誰にも迷惑をかけることはない。自分が怪我をすることもないし、何も起こりようがない。
それでも、ちょっと躊躇う。
世の中には色んな人がいるのだから、迷わず信号を無視する人もいるだろうし、誰にも見られなくても信号を守る人もいるだろう。
渡ろうか渡らまいか、迷ってしまう私。
どっちつかずの私。
自分のそういうところ、割と嫌いじゃない。
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