素敵なモノを大切な人と共有する事
今日は月が綺麗だなぁと思って
思い出したことを書いてみる。
私の父はたまに
「今日は満月だよー」
「今日は○○流星群らしいよ!何時から見れるらしいよ!」
とかそんな事を言ってくることがあった。
数年に1回とか数10年に1回の金環月食とか
そういったイベントには
家族のグループLINEで「今日は何時から何時まで空を見上げましょう!」
みたいなそんなノリでLINEが来た。
そういった声かけは、日々の忙しさに忙殺されていたり
うまくいかないことがあって落ち込んでいる時に
ふと、空を見上げる機会になっていたことに今更気がつく。
父は私に対して躾というような、諭すような、そのような声かけをするような人ではなかった。
怒られたことも数えられるほどしか記憶にないし、何かを指摘されたこともほとんど記憶にない。
そういうのは母の役割でどちらかというと「全力で遊んでくれる人。」そんなお父さんだった。
子供達に対して自分の子達は大丈夫という、そんな想いがあったと私自身は思ってる。
子供を全面的に信頼しているような、子であっても1人の人間として尊重をしているような、そんな父だった。
今だから思う。
「素敵な夜空だよ」ってのはつまり
「大丈夫か」「元気にしてるか」そういう言葉だったのかなって。
直接そんなこと聞かれたら「大丈夫。元気だよ」って返していたと思う。
辛くても苦しくても親に言えないって人多いと思う。私もそういうタイプ。
多分それをよくわかってて、夜空の話題を振ってきたんだと思う。
父が私や家族のことを大切に思っていることや、愛してくれていることは知っていたけれど、それってこんな些細な所から感じていたんだなぁ、と。
綺麗なものを一緒に共有したい
という思いは
「あなたのことを大切に思っています」ということで
「あなたのことを愛しているよ」ということでもあると私は勝手にそう解釈してる。
だから私も家族に大切な人に、今日は月が綺麗だねって伝えようと思う。
どんな時でも綺麗なものを一緒に共有することを忘れないでいようと思う。