身内を褒められたときの反応ってどうしてますか?
15秒で分かる今日のポイント
●褒められるとつい否定したくなる日本人の謙遜文化
●身内が褒められたときのほうが反応が難しい
●身内が褒められた時はその事実を本人に伝える(もしくは伝えておきます!と言う)でいい
数か月に1回、「ポジティ部」という集まり(といってもzoom)をしています。
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その、ポジティ部で話題に上がったこと。それは、「褒められた時の反応」について…
日本人って褒められるとつい「いえいえ」って否定するよね。
ありがとう!でいいのにね!
確かに。
私は大学時代をアメリカで過ごしたのですが、褒められて否定するアメリカ人はおらず、みんな気持ちよく「ありがとう!」と言うので、
こういう感じいいな!と思い、自分が不必要に「褒め」を否定してることに気づいたことを覚えています。
■身内が褒められたときはさらにハードルが高い
自分が褒められた時は「ありがとう」と言えても、身内が褒められた時って難しくない?という話題も。
確かに!そっちの方が難しい。
例えば
「かわいいお嬢さんですね!」とか「賢いお子さんですね」とか。
「いえいえーーーー!」
って、アメリカかぶれの私も言っている…
でもこれって色々素直に受け取る子供にとっては、結構傷つくことで、あまりしちゃいけないことだと思いませんか。
「いえいえ賢いだなんて!この前の算数のテストなんて...」とか、「今日はきちんとしていますけど、いつもはおちゃらけて全然落ち着きもなくて」とか。
言っちゃってませんか?それも子供の目の前で!
私もあります。そして、娘に「私そんなことないじゃん!」「いつもちゃんとできてるよ!」とか「私、かしこくないの?」とか言われることもあります。
まだそんな風に不満を言ってくれるだけましです。
言えない子もいるでしょうし、「私、かしこくないんだ、、、、泣」とひそかに嫌な思いをしている子もいるでしょう。
他人に対して親が話している言葉って、自分が直接かけられる言葉より響きますからね。
■身内が褒められたら「本人に伝える」
このポジティ部をした次の日の朝のこと。
何についてだか忘れましたが、我が夫を何気なく「やるやん!」と褒めることがありました。
すると夫は、
「そうだろそうだろ!ジーニアスと呼んでくれ!はっはっはー!」
と腰に手を当てて言いまして…
もう大笑いしてしまって、「あなたって謙遜するとか全くないよね。いつもそうなの?」と。
「そりゃあそうだろ。褒められたらありがとう!だろ。相手の褒めたい気持ちを否定しちゃあかん」
とごもっともな意見が。
じゃあ自分の子供が褒められた時ってどうする?と聞いてみたところ…
「まずはありがとうございます!そして、『おーい!お前、褒められてるでーーー!!』って本人に知らせるな」
だそうです。
これは結構いい方法だなと思いまして。
「ありがとうございます!」までは言えたとしても、その後に、何か言葉を続けなくてはいけないと思うと、「確かにうちの子は賢くてー!」とそれを裏付ける順接の言葉は出てこないと思うので、「でもですねー」とか「普段はですねー」とか逆接の言葉になりがちです。
でも、単にその事実を本人に知らせればいいわけです。
本人がその場にいなくても「娘に伝えておきます」でいいですよね。
夫でも同じですね。
「いい旦那さんだね」「優しそうな旦那さんだね」など言われたとき、「ありがとうございます。本人にそう伝えておきます!」こう言えたら、
「そうなんです!普段から夫は…」となるでもなく「そんなことないよ、実はね…」と愚痴を聞かされるでもなく、相手も気持ちいいのではないでしょうか。
それにしても「ジーニアスと呼んでくれ!」という我が夫のあっけらかんとした明るさやチャーミングさが、私のいい見本だな、と心から思いました。