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子供を「待つ」という教育について
15秒で分かる今日のポイント
●多くの親はついつい早く早くと子供をせかしてしまいがち
●「子供を待つ」というのは、「他人を心穏やかに待ってあげる思いやりの気持ち」を伝える教育
●基本は子供を待つが、どうしても急がなくてはいけない時があることを伝えるため、「待つ姿勢」に違いをつける(メリハリ!)
●にこやかに待っている方が子供は「次からどうすればいいか」を考えやすい
我が娘は昔から食事を食べるのが遅くて、これはもう長年の我が家のストレスポイントです。
特に忙しい朝の食事が課題!
特に娘が苦手な食材を出すと、ものすごーく時間がかかります。
みそ汁はスプーンで1さじずつ飲んでる感じですし、肉は1枚噛むのに15分くらいかけているときさえあります…
今朝は、おそらく私の疲れもあったのだと思うのですが、肉をガムのようにいつまでも噛んでいる娘にイライラして、ブチ切れてしまいました…
そして、今おそらく娘以上に私が落ち込んでいます…怒りは自身のパワーを奪いますよね。
■自己コントロール能力が高い人ほど苦手な「待つ」という行為
こんな話って聞いたことありますか。
自己コントロール能力が高い人ほど他人を待つことができない
普通に考えたらわかりますよね。
自己コントロール能力が高いということは、自分の都合より締め切りや待ち合わせを優先し、自分を律することができる人です。
そんな人は、それをできない人が理解できないわけで。もし理解できたとしても、「俺だって頑張ってるんだから、お前もちゃんとしろよ!」と他人に厳しくなってしまう。
自己コントロール能力が高いことは悪いことではないですし、社会人として重要なスキルだと思います。
でも、相手にまで同じ能力を求めて厳しくなってしまうのは、あまり自身の精神に良い気はしません。
■子供を待つことは、子供に「待つ」ということを教えるため
子供って人を待つことがあまり得意じゃない、ですよね?
例えば我が子だと、素敵なレストランで食事をしていても、自分がおなか一杯になったら親がまだ食べていても「帰りたい!」とか「眠たい」とか言って席を立とうとします。
いつも、「ちょっと!!こっちはまだ食べてるんだから!!」と思います…。
この「待つ」という行為は、子供に教えなくてはいけない大事なことの1つなんだそうですよ。
それを教える方法はただ1つ!「子供を待つこと」です。
子供を待つことは、
子供に「他人を心穏やかに、大らかに、待ってあげる思いやりの気持ち」を教えること
なんだそうです。
もちろん子供のペースを尊重するというのもあると思いますが、それ以上に他の人に対して大らかな気持ちを持ってもらうための教育の1つ。
結局人は自分がしてもらったことしか相手にできないことが多いので、子供に時間を奪われているのではなく、子供に「待つ」ときの心の持ち方を教えているんだ、と思うとちょっと待つことができるようになる気がしませんか。
■どうしても忙しい時とそうでない時にメリハリをつける
そうそう、でもいくらそう言っても、毎日会社に遅れるわけにはいかない!!
私もそうです…
なので、朝は必ず何時に家を出る必要があるか、口酸っぱく伝えています。そのために、かなり早い段階で時計の読み方を教え、時間の観念を伝えてきました(でも、まだまだなんですが…)。
なので、朝だけは、「お願いだから、この時間までに食べ終わろうね!」と伝え、その時間までは極力口を出さないようにしています。
でも、その時間を過ぎたが最後、「もう出かけるよ!」と玄関のドアを開けます。
大人になると、どうしても外せない時間はあるので、それを教えることも大事ですよね。
基本は待ってあげる、でもどうしても時間を守らなくてはいけない時がある
そういうスタイルでいいのではないかと今は思っています。
■時間を気にしなくてはいけない時の待ち方
時間を気にしなくてもいい時は待ってあげる。
でも、時間を気にしなくてはいけない時は、「待つ姿勢」を変えて、今(今日)は普段とは違うんだよ!と示す必要があると思います。
例えば、こんな風に。
・「〇〇があるから、〇時になったら出ようね!」と前もって伝える
・時間になったら玄関のドアを開けるなどして、「約束の時間になった」ことを伝える
・できればガミガミ言わず、外に出るなどして「待っている」姿勢を示す
・出てきたら、にこやかに迎える
・必要な時は、「次回からどうすれば遅れなくなるか」を聞く(その場で答えが出なくてもいい。考えさせることが大事)
これは結構難しいのですが、子供は、にこやかに待っていた方が「次から遅れないようにするには?」という問いかけに対してちゃんと考えてくれます。
ガミガミ言ったり、怒ったりすると、「怒られた!!」ということばかりに気持ちが向いてしまい、「考える」ということができなくなりがちです。
なーんて書きながら、私も今、自分自身に聞きたいんですけどね。ここまでわかっていてなぜ今朝はできなかったのか、と。笑
ブチ切れてしまった自分を大いに反省!今晩、娘に謝って今一度「待つ」という教育を意識してみようと思います。