「必要とされること」は本来喜びである<前編>
15秒で分かる今日のポイント
●人は本能的に「必要とされ、人の役に立つこと」で生きがいを感じる
●夫を「家庭人として」必要とすること、つまり「家事育児をお願いすること」がまずは重要
●「うちの夫は家事や育児に関わることを嫌がる」という場合、そこには明確な理由がある
老人ホームでのある実験の話
こんな話を聞いたことがありますか。
ある老人ホームで、同じような健康状態にある2つのグループにこんな実験を行った。
グループAには何の役割も与えず、スタッフが身の回りのほとんどの世話をした。
グループBには毎日簡単な仕事(花の水遣りや他の人の話を聴くことなど)を与えた。
すると1年後にはグループAの健康状態が顕著に悪くなっていた。
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結構有名な実験なので、耳にしたことがある人も多いと思います。この実験が明らかにしていることは、人は本能的に「必要とされ、人の役に立つことで生きがいを感じる」ということではないでしょうか。
類似した事例をもう1つ。
先日、あるマルシェで、とある素敵なピアスを購入しました。すると、その売り子さんが「付けている写真を作ってくれたおばあちゃんに送りたいので、写真を撮らせてくれませんか」と…。
聞けば、そのブランド(正東貿易さんと言います)は、https://www.facebook.com/shoto.trading/
買い付けたパーツを老人ホームのおばあちゃんたちに渡し、自由に創作してもらっているそうです。
そして、作品が売れるたびに作者のおばあちゃんたちに購入者の声や写真を送っていたら、おばあちゃんたちはどんどんやりがいを感じ、今は自主的にデザイン会議なるものを開いて、更にデザインを磨くために工夫を重ねているそう。
すごく素敵な話だなぁと。
①必要とされること
②人の役に立ち、人の喜ぶ顔が見れること
これって、万国共通であり、老若男女に共通するモチベーションを上げ、やりがいや生きがいを与えてくれることの1つなんじゃないかと思います。
夫を家事や育児に巻き込み、ツーオペ環境を作る、最初のステップは夫を「家庭で」必要とすることです。
外で働く働き手としての夫、稼ぎ手としての夫、ではなく、家庭人としての夫を必要とすること。
それはつまり、夫に家事をお願いすること。育児に関わってもらうことです。
でも、うちの夫は頼まれるのを嫌がります!という人が結構います。その理由も、実は上記の事例にその答えがあります。