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子供のつい注意したくなる行動、「なんで」なのかを考える

15秒で分かる今日のポイント
●娘にいつも注意したくなる「髪の毛の結び方ぐちゃぐちゃ」問題
●自分がつい気になってガミガミ言いたくなることについて、「なんで気になるのか(理由)」を考えると、本当に注意すべきことかそうでないことかが明確になる


近頃1つやめたことがあります。

それは、娘の髪の毛をきれいに結んであげること


■娘との髪の毛バトル

娘は5歳くらいから「アナと雪の女王」のエルサにあこがれて髪を伸ばし始めました。

でも、当然ながらきちんと整えてきれていにしていることはできなくて。髪を結ぶのもまだまだ下手なので、ぐっちゃぐちゃに結んでいたりするんです。

それを見るたびに私はイライラしながら髪を結び直していましたが、朝の忙しい時間にそれができる余裕がないことも多く、

きれいに整えられないなら髪を伸ばす権利はあなたにはない!

上手に結ぶことができないなら切ります!

といつもキーキー言って、娘とバトルを繰り広げていました。


それに近頃すごく疲れまして…。


■イライラの理由を考えてみる

私、娘の髪の毛がぐちゃぐちゃなことに

異常なほどの嫌悪感

を感じていました。それはもう、はたから見ても「なんでそんなに?」というレベルのものだったと思います。


で、その理由を一度じっくり考えてみたのです。すると、びっくりするほどいろいろなことが出てきました。一言でいうと、私は以下の理由で髪の毛のぐちゃぐちゃを許容できていないことがわかりました。

×髪の毛が乱れている=「貧しそう」

なんだこれ?って感じですよね。

髪の毛が乱れていることで最初にイメージするのは、万引き家族のこの子です。

実際、私何度も娘に「万引き家族みたいだから!」と意味の分からないことを言っていました。

娘はポカーンでしたが...笑


「髪が乱れている=貧乏そう」の要因その①

そこで思い出した幼少期の記憶。

私の小学生時代のあこがれはクラスの「さとこちゃん」だったのですが、その子は毎日とてもきれいで凝った編み込みにしていました。

その丁寧に編まれた髪の毛だけを、とても鮮明におぼえているのです。

その子はピアノが上手で、いつもきれいな服を着ていて、おそらく貧乏時代を過ごした私にとっては「豊かさ」の象徴が彼女のキレイに編まれた髪の毛だったのではないかと思うのです。


「髪が乱れている=貧乏そう」の要因その②

以前、ある場所の市バスに乗っていたとき、バスの中で足を広げて携帯電話で大きな声で話をするお母さんに会いました。

そのお母さんは「お金払ってなかったら電気が止められてー!」なんて話を大声でしていたのですが、周りに子供が3人いました。

どの子も髪の毛がぐちゃぐちゃで、何日も洗ってもらっていないようでした。その時の子供たちのうつろな表情と髪の毛の様子がいつまでも印象に残ったのを思い出しました。



つまり、

娘の髪の毛が乱れていることのイライラの理由は、完全に私の価値観に基づく勝手な思い込み

なんですよね。

それに、貧乏そうに見えるのが嫌だ、というのは「人の目」を気にしているからに他ならないわけで。

別に娘の健康に害を及ぼすとか、精神に支障をきたすなんてことは当然なく。

この勝手なイライラに気づいたら、とっても馬鹿らしくなりました。



■自分が気になる「理由」を立ち止まって考えるとちょっと楽に!

もちろんまだ、娘の髪の毛がぐちゃぐちゃに結ばれていることが気になるんですが、黙ってほっといていたら、

徐々に結ぶのが上手になってきました!

お!今日はなかなかきれいに結べてるな!みたいな日も増えてきて、数稽古かと思うので、私が毎日結んであげていたら、こんなに早く上達しなかっただろうな、と思います。


これ以外にも色々気になることありますよね。

例えば、我が家でいえば、食べるときに肘をつくとか、電車で靴を脱いで座席に正座で座るとか、夏なのにお気に入りのセーターを着て学校に行きたがるとか…

どれも一度「なんで」気になるのか考えてみると、本当に注意すべきことかどうか見えてくる気がしています。

それは、

*子供の健康や身の安全にかかわること、他の人の迷惑や失礼になること

なのか?!


*単に親が恥ずかしいとか親自身の価値観に合わないとかいうこと

ではないか?!


近頃、注意したくなるとその前にちょっと考えてみるようになって、少し楽になりました。

でもまだまだ言いたくて仕方ないことがたくさんありまして!それを我慢して日々悶々としてるんですけどね!

子育て全体を100%と捉えると、実は我慢って60%くらいを占めるんじゃないか、って近頃ほんとに思います!笑

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