おもちゃの国(サムヒデ)
幼稚園の年長から小学校1年の頃、
何度も繰り返し見た夢がある。
その夢の内容は、今でも鮮明に覚えていて、
思い出すと不思議な気持ちになるんだ。
幼稚園の頃はアパートに住んでいて、
僕の見た夢の舞台も、その時住んでいたアパートの自分の部屋だった。
そこは、僕が住んでいた部屋そのもので、
家具の配置も、窓の位置も、僕の部屋そのままだった。
だけど、一か所だけ変なんだ。
それは、窓から見える景色。
僕が夢の中で窓から外を見ると、そこにはオモチャの世界が広がっている。
それは、おもちゃの国のお城の窓から見える景色そのもので、
なんとも言えない不思議な気持ちにさせられた。
部屋の中は薄暗くて、でも外だけは明るい。
この明暗の対比も景色として強く記憶されてるんだよな。
そしたら次の瞬間、薄暗い部屋の中に大量の”ベビーフェイス”みたいなのが現れる。”ベビーフェイス”ってのは、トイストーリーに出て来るキャラクターで、体が蜘蛛で顔があかちゃんみたいなおもちゃ。
こんな気持ち悪いのが部屋の中にいっぱいいるから、
もう、怖くて怖くて
目が覚めて、夢だってわかったあとも、場面的には同じ部屋の中だから、
部屋の隅にまだ”ベビーフェイス”がいるような気がして、
わざと大きい声だしたり、大きめに体動かしたりとか、よくやってましたね。
※この内容はインタビューのメモです。