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10年は聴ける洋楽ロックの名盤2            カラス達の終着点 The Black Crows          Before the Frost・・・


私はこのブラッククロウズというバンドが大好きで結構追いかけていたバンドの一つである。
私が名盤と推す基準の一つがミドルテンポの曲である。ロックバンドのアルバムというのはテンポが速くてメロディアスな曲が看板になっている事が多いと思う。オアシスのようにスローテンポな曲が看板になっているバンドは少ないのではないかと思う。
だがこうも言える。本当にいいバンドとはスローテンポで少ない音数の中で最大限の景色を作れるバンドであると。
だがそれは聴き手側も分かっていて有名バンドには名バラードがある事も必須条件みたいになっている。
だが本当に難しいのはミドルテンポの曲である事はバンド経験者、その中でもオリジナル曲で活動していた経験がある方なら分かってもらえると思う。
そこでこのバンドである。このバンドはミドルテンポの曲が多くそして心地良い。ロック好きな方ならハードな曲やバラードは聴いてもミドルテンポの曲はスキップしがちという人は私だけではないと思いたい。
このアルバムは彼らが目指す世界の終着地ではないかと思う。このアルバムの前にリリースしたWARPAINTというアルバムも好きだが、これまで彼らのアルバムを追いかけてきてこの作品程のインパクトは感じなかった。
初めてこの作品を聴いた時、ああこのバンドも解散するのだろうと感じてしまった。案の定この後、アコースティックなリメイクベストをリリースして解散。その後度々再結成の話や機会があって遂に再結成しアルバムをリリースするが、やはりこの作品以上のアルバムはもう出ないと思ってしまっている自分がいる。と言いつつもアルバムがリリースされれば真っ先に買うだろうし期待している自分もいるのだが・・・
最後にこのバンドはいわゆるサザンロックと言われるジャンルで簡単にいうとカントリーっぽく泥臭いというか男臭いバンドなので好き嫌いは分かれるかも。

アルバムとしての統一感  ★★★★★
メロディー        ★★★★★
演奏のカッコ良さ     ★★★★★
スルメ度         ★★★★★
トータル         ★★★★★


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