ヤサシイキカイ。
最近自分の動画のライナーノーツ(音楽的なあとがき)以外を書いていなかったので珍しくそれで執筆してみる事にする。
あと、まず最初にお断りしておくとこの記事に出て来る写真は全て拾いもので物は一緒だが実家にあるものを写したわけではない。
さて先日関係者と昔あった音響機材メーカー(正確には今も少しだけ存続はしているらしいのだが)アイワの話になった。
アイワは僕のイメージで言うと
低価格
わりと長持ちするくらい頑丈
それなりに豪華な機能
それなりに豪華な見た目
という感じで今で言うなら「コスパ最強」のメーカーであった。
僕の親はビクター信者で、物心ついた時からビクターのコンポが自宅にはあった。だが基本的にウチの親は音楽にそこまで強い拘りがない。
車でもあまり曲らしい曲をかけない。
むしろ夏場は親父が野球中継を聴きたいからラジオを付けている事が多かったし、車で遠出の帰りとかは親も疲れてて「うるさいから音楽消せ」くらいな感じだった笑
ちなみにこのコンポはまだ僕の実家にあって全然現役で機能する。
もっともそんな親だからたまに帰っても音楽がかかっている所を見た事がないが笑
コンポの前にウチにはビクターのラジカセがあったから僕の部屋にはそれがあった。
というよりもこの時の部屋は子供部屋という感じ、家は県営住宅でドアというドアもなく狭かった。
余談ながらウチの親父は公務員なので県営住宅が安く住めたのだ。
記憶だと4人家族で当時の親父の手取りが15万でお袋が専業主婦出来てたくらい家賃は安かったと思われる。まあド田舎なのでもともとそんなに高くないのであろうが。
しかし僕も成長するにつれて人並みに音楽に興味を持ち始める。
というよりもそういう家庭だったので僕はゲームサウンドしか興味がなく、俗に言うJ-POPだとかロックだとかの人が歌っている音楽に目覚めるのは遅かったくらいなのだ。
クラスで友達が話している話題に僕は全くついていけなかった。
「昨日のテレビの誰々見た?来週の雑誌これこれだよ」みたいな。
楽器を始めるやつはもう趣味で始めていたし。親がやってたお古のアコギとかもらってさ。
みんななんでそんなに知っているのか不思議なくらいだった。
だから音楽に目覚めた時はむしろそれが強烈で友達から借りたり、レンタルショップに通いつめたりあれこれと吸収していった。
まさか僕が大人になって音楽でメシを食えるとまでは考えていなかったが。
成人式の同窓会でもまさかヨリトがバンドとかやるなんてとびっくりされたくらいだ。
お金持ちの友達の家に行くとケンウッドとかパナソニックとかパイオニアとか置いていてそれが羨ましかった。
中学の時にウチはマイホームが建つ事になって、そこで初めて今まで子供部屋で兄弟一緒だったのが自分だけの部屋を持てるようになった。
そして親が子供の部屋それぞれに買ってくれたのがアイワのコンポだった。
ケンウッドでもパナソニックでもソニーでもパイオニアでもなかった。
だが初めてのコンポでそれなりの大きさもあるしコンポの良し悪しなどわからないからただそれだけで嬉しかった。
それこそそんなにCDとか買えるわけでもない年代だったからテレビやゲームの音声ケーブルはコンポに繋いで歌番組をテープに録音したりゲームのサントラを自分で作ったりしたものだ。
PCエンジンやネオジオCDなんかはゲームソフトをそのままビクターラジカセに入れて録音していた。(コンポに入れると壊れそうで嫌だったから笑。実際ゲームプログラムが入ってるからラジカセとかには入れるなって事らしいしね)
最後にはパソコンのPC98すら繋いでサントラ作ってた。
関係者と話してるとみんな結構似たり寄ったりの思い出があった。
冒頭にも語ったけどそれだけアイワは安くて機能的だったのだ。
だから特別お金持ちではない、まあこういう言い方は大嫌いなんだけど中から下の年収家庭なんかにはよくあったんじゃないかな。
だからふと呟きたくなって俺たちのaiwaって事だけ文章入れて呟いたらさ
まあいいね通知が止まらない、止まらない笑
これがもし僕の持っているものを写したものならば、遠慮なく宣伝リプなどをしたいくらい盛り上がった笑
これは僕のものではなく拾い画像だったから(実際持っていたものと同じではあるが)やめておいたが。
僕はごくたまにツイートがいわゆる「バズっても」それが自分の言葉や自分の作ったものでない限りその人の功績とか出来事だと思っているので自分のツイートが人にウケたとは思えないのだ。
例はものすごく悪いが人が事故する瞬間とかを動画にとってそれがバズってもそれはその人の出来事であり、僕が何かしたわけではないという事。
というかそういう人の不幸的な事をツイートして注目やいいねを稼ぐだけのアカウントにはヘドが出るくらいだ。
話を元に戻そう。
ただ今回これだけの反応で、実際自分も持っていたとか、初給料で買ったとかフォローしているわけでもない人の反応もすごく多くいただいた。
金曜日にふわっと呟いた、しかも他人の画像なのに盛り上がってくれたので一人一人丁寧に返信していたのだがぶっちゃけそれだけで先日の土日は一日過ぎたような感覚である笑
それくらいの皆さんの反応や思い出話に溢れていた。
俺たちのアイワ。
特別高価とか機能がすごいメーカーじゃない。
でもだからこそ優しく誰かの所に多く存在していた。
持ってはなくても知っていた、見た事あるって人も多かったと思う。
その点で言えばどこのメーカーも勝てないくらいアイワはすごかったのだという事を今回沢山の人を通して学ばせていただいた。
ウチみたいに音楽に興味がさほどない親でも買い与えてくれるような、子供がそれに大満足出来るような。
リプでもいただいたが中学生が新聞屋のバイトで買えるような。
就職して初任給で買えるような。
それだけ欲しいと思える魅力と機能と安さがアイワにはあったのだ。
そして語ってくれる人誰もが優しい記憶に包まれていた気がする。
子供の頃の古い自分をアルバム写真を見ているように語ってくれるアイワの機械。
この先どんなすごいスマホが出ようが。
どれだけ機能的で音がいいBluetoothのスピーカーが出ようが。
こんな優しい音響機械とメーカーはもう生まれないかもしれない。
そんなステキな気持ちにこちらもさせていただいた。
僕も成人してからは音楽により深く人生をかけて関わるようになったのでそれこそ親の影響でビクター信者になったし今も使っているのはパイオニアのヘッドホンだったり、よりニッチなケーブルだったりするが結局アイワのコンポは18で家を出てからも22歳くらいまで使っていた。
俺たちのアイワは確かにそこにあったのだ。
今も人々の記憶できちんと生き続けているのだ。
今回もお読みくださりありがとうございました。
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