大女優0(大女優さん・キャットファイト考察)
はじめに
こんにちは、極ボッチです。3rdアルバムの記事を書いていたら大女優キャットファイトパートのボリュームが想定の3倍くらい多くなってしまったので別で記事を出すことにしました。
既にぶっ続けで九時間考察をしていて狂いかけです。助けてください。
大女優さん
どこまでが演技なのか?
まず、この曲では大女優が出てきます。
女優と言うからには当然演技をするわけです。
しかし、このMVで大女優はどこからどこまでが演技なのか非常にわかりにくい構成になっています。
例えばこのシーンでは確実に大女優は演技をしていますね。
「自分は大女優であり、インタビューを受けている」という演技です。
では、このシーンではどうでしょう。
自分が「ショートフィルム」の登場人物であると気づくシーンですね。
結論から言うと、これも演技です。「全てを手に入れて退屈していた時に昔のデータを見つけたが、それを見ているうちに自分がフィクションに生きる人間だと気づく」という演技をしているのです。理由は後述します。
ではこのシーンでは?
これも演技です。「後輩二人を呼んでショートフィルムを撮ろうとしたけど、演技のつもりがガチ喧嘩になっちゃった!!!」という演技です。
ではこれは?
この手前にいる人間。明らかに今までと違って世界を外側から見ていますね。これはさすがに演技じゃないか…?
いいえ、演技です。
「世界を外側から見ている」という演技です。
いやいや、さすがに無茶苦茶だろ。適当なこと言いやがってと思われるかもしれませんが、これにはしっかりとした根拠があります。
これまでのシーンは全て「ショートフィルム」の中での出来事だから…というのが根拠①です。
停止ボタンを押されれば、全ては止まってしまいます。
根拠はまだあります。
これは最後のシーンですが、いくつか気になる点がありますよね。
まず、眼鏡をかけていません。
これは3rdアルバムの挿絵、幼少期のユウもそうでした。
そして、ピアスもつけていません。
最後に、鼻背の辺りにそばかすがあります。
これが根拠②です。わかりやすく説明します。
序盤のシーンと見比べてもわかる通り、ユウは眼鏡をかけてピアスをしており、そばかすは全くありません。服は同じなのに。
つまりユウは、演技のために眼鏡をかけてピアスを付け、そばかすを化粧か何かで隠しています。
普通に考えてカメラを回す側の人間が必要以上におしゃれをし、目が悪くもないのに眼鏡をかける必要はありません。
つまりユウはこのMVのラスト以外、常に「撮られる」という事を意識しているわけです。
だからおしゃれしているというわけです。
大女優何人?
突然ですが、大女優は何人いると思いますか?
正解は3人です。
なぜならエンドロールで大女優1~3の名前が流れてくるからですね。
は?クソボケがよ。
そんなん見りゃわかるわ、ハゲ!と思われたことでしょう。
実際そうなのです。
ただし、その内訳については考察が必要です。
結論から書くと、この三枠は後輩の二人+ユウで三人だと思わせるためのブラフで、実際はすべて同一人物(ユウ)です。
実際三人出ているように思えますし、
このイラストがあるのでそう考えるのも当然なのですが、この二人は一切MVに出てきません。
画面外で出ているという線もありません。
というのも、恐らくこのショートフィルムは「撮り直し」されているからです。
分かりやすい時系列を作りました。
ユウが後輩二人を集めてショートフィルムを撮ろうと企画する。
⇩
なんか色々あって喧嘩になり、キャットファイト勃発(キャットファイト)
⇩
ユウは後輩を起用することを諦め、シナリオを変える。(これまでの撮影データは没)
⇩
ショートフィルムをもう一度撮り始める。
⇩
(大女優さん本編開始)
⇩
⇩
⇩
⇩
⇩
⇩
⇩
大女優さん本編が終わる
説明が下手すぎてあまり伝わった気がしませんが、簡単にいうと「大女優さんというMV自体がショートフィルムの一部である」ということです。再生ボタンは押されていないのでショートフィルムの最初から見ることができているかはわかりませんが、停止ボタンは明確に押されています。
その後のスマホぶん投げシーンだけはショートフィルム外であるということですね。
大女優1
では、ここからは大女優を三人見ていきましょう。
まずは大女優1です。
ユウの一番よく見る姿ですね。いよわガールズ学園でもこの姿で登場していますし、ファンアートもこの姿のものが多いです。
しかし化粧、ピアス、眼鏡をつけているため、あくまでフィクションのうちとして、自分が撮られることを理解している状況なので、ユウ本人というよりは「大女優1」としての演技が前面に出ています。
眼鏡をかけている理由としては「大女優2になった後」に表舞台では眼鏡をはずすことで「垢抜けた感」を出すために、目が悪いという設定にしたのでしょう。なので大女優2での受賞シーンは裸眼(コンタクト?)ですが、ワインのシーンでは眼鏡をかけています。
最初のサビでのユウですね。
大女優2
これは、何かの賞を取って名実ともに大女優となったユウです。
1のユウと地続きですが、大女優1では年齢はそのまま高校生を演じていましたが、ここではワインらしきものを飲んでいるので大人になった後の演技をしていることがわかります。
二番のサビでのユウですね。
大女優3
これは映写されている自分の姿を見ているユウです。
エンドロールが流れているときに、自分の姿を全く同じポーズで見ているユウですが、ここだけ状況の背景が少し読み取りにくくなっています。
「ラスト数秒ですべてがひっくり返る」という序盤での伏線を回収した形でしょうか。
ここで大女優たちの名前が黒塗りなのは、後輩二人+ユウで三人というブラフをかけるためでしょう。
もし名前が三人とも同じだったら簡単にバレてしまいますし。
ラスサビでのユウですね。
大女優0
これが本来のユウです。便宜上大女優0と呼んでいますが、別に大女優ではないです。いや、あれだけ演技ができることを考慮するとやっぱり大女優かも。
このシーンのユウであり、3rdアルバム挿絵でのユウでもあります。
このユウが大女優1~3ではないと言えるのは、エンドロールの時点で三人の名前があり、それは停止ボタンが押されるまでに登場していなと辻褄が合わないからですね。
改めて見るとスマホをぶん投げるのも納得です。
人数が少ない!?喧嘩になって一人で撮ってんだからあたりまえだろ!!
ピアスはごもっとも。
どこまで現実だったかわからない?くそが!
1、2ほどの魅力はなかった!?黙れ!
(というか1と2はあったのか?)
歌詞ピックアップ
この部分、パジャミィとお別れしたことでリコが約束というものに懐疑的になっている新学期の一節と似ていますね。
「ゆめ」の意味を調べました。
とのことなので、
まず女優をゆめ腕がいい筋まで募るな。は
まず女優を(募ろう)(でも決して)腕がいい筋まで募るな。
という意味になります。
そして「慕えない距離には違いない」という事は、後輩にとって尊敬できる先輩ではないよなと自嘲的に言っていることになりますね。
「ということで、後輩二人に声をかけて演じてもらうことにしました。」
なにが「ということ」なのかというと、後輩は別にそこまで腕のいいやつらじゃないから募っても問題ない。という意味だと考えられます。
日本語、難し。
元々喧嘩シーンを入れるはずだったのによくもまあシナリオをゴリゴリのメタ物に昇華できたもんだ。
惚れ惚れする。すんげぇ歌詞だ。どういう脳の作りをしていたらこれが書けるのか本気で知りたい。
ところで「大長編と 見まごう速度」とは大長編並みにゆっくり進むって意味なのか、約50秒なのに大長編並みのボリュームだ!って意味なのかどっちなんでしょう。
これを創作の中のキャラクターが作った創作の中のセリフとして言わせるのがすごすぎる。
キャットファイト
元の脚本はどんなものだったのか
この仲睦まじさ(?)を見る限り、これはキャットファイト前のイラストでしょう。
恐らくユウが手に持っているのが撮り直す前の脚本ですね。内容は一体どんなものだったのでしょうか。
殴り合いの大喧嘩をすることしか情報がありませんが、この時点でユウが眼鏡をかけていることからユウ本人も出演する予定だったことが考えられます。多分あんまり面白い脚本じゃなかったんでしょうね。
じゃなきゃ「前はそんなつまらない人じゃなかったですよね」とまで言われませんよ。それで一念発起してあのショートフィルムを作れるのはすごい。
俺なら諦めてもう二度とカメラを取りません。
歌詞ピックアップ
この曲はMVがないので歌詞ピックアップ多めです。
まず、大女優と言う言葉が出ている点とクリアファイルのイラスト、歌っている声が二人であること等諸々から判断して、この曲は大女優さんの歌詞に出てくる「後輩二人」が歌っていると考えられます。
そうなると、「舞台挨拶」とはこのシーンのことでしょうか。
しかし、これはあくまで大女優さんの劇中に登場したものであり、キャットファイト時点ではこの映像は撮っていないはずです。
となるとこの部分は公開された大女優を見た後輩の感想でしょうか。
謎です。
ここでもう一人のボーカルが入ってきます。
恐らく高いほうが小春六花で、低いほうが夏山花梨だと思います。
とにかく、高い声の後輩②が「大抵のことには惑わされる理由なんてないのに!」と言っています。
それに対して後輩①が
と返します。
この「のに」の接続がよくわかりませんが、「惑わされる理由なんてないのに!」と声を荒げている後輩②に対して「あなたが困る姿とは珍しいな」というニュアンスでの発言だとしたら違和感は減ります。
ここでのむかつく声は恐らく直前の後輩①による「あなたが困る姿とかかなり珍しいのに。」を指していると思われます。
聞き慣れた、ということはまあ友人関係だったのでしょう。
大女優さんでも「二人だったら到底するわけのない殴り合いの大喧嘩。」とあるので、外から見たら仲良しではあったんですね。
腹のうちでは何考えているかわかったもんじゃありませんが。
そして流れている血の代わりの何かですが、これはさっぱりわかりません。大女優さんが鼻血は流してましたけど。
この時点ではあくまで「まるで」キャットファイトなので、本気の喧嘩ではないことがわかります。
大女優さんのこの部分の歌詞とも整合性が取れますね。
伏線のぉ↗のとこの高音すごい好き。
ここで「一部と始終を選んでいる」のは恐らくユウですね。
撮影者側にいるはずなので。
となると睨まれている丸い瞳もユウでしょう。
この三人の中で一番目が丸いので。(主観)
猫。犬。首輪…
主従といい凶悪な魅力といい、どことなく地球の裏を想起させますね。
ここも恐らく後輩②が歌っているのですが、そうなると「瞼に像が残ったかい?」と聞いている人と「体に傷が残ったみたい。」と言っている人が誰なのかという問題が出てきます。
そもそも「瞼に像が残る」は鮮明に目に焼き付くという意味でいいんでしょうか。(ループアニメーションの話なのではという説も頂きました)
それに対する返答として「体に傷が残ったみたい」と返すという事は「さらに強く、肉体的に出るほど焼き付いた」という肯定の意味なのか「全然焼き付いてねえよ、こんなもん傷と一緒だわ」っていう否定、喧嘩腰の意味なのかによって話は変わってきます。
この後殴り合いになっていることを考えると後者が有力でしょうか。
直後に「重ね塗りした化粧と笑みがちぎれ飛んだ それで終わり」ともありますしね。
その化粧ですが、これはユウに向けての言葉であることも考えられます。前述した通りユウはそばかすを隠しているので。
最初の三つの「もう最悪なんで。」は「もう最悪なんですけど。」の略、というより「もう最悪なので。」という意味だと考えられますが、最後だけ「もう最悪。」「なんで?」となっていますね。
なんで?
なんで最悪なのかと言えば…
前はそんなつまらない人じゃなかったからでしょうか。
つまり「なんで?」と聞いているのはユウということになりますね。
ちょっと証拠に欠けますが。
一番と比べてみると。と!の位置が逆になってるんですね。
しかしボーカルは変わらず「大抵~」が後輩②、「私が~」が後輩①になっています。
これ。と!を変えて「私」と「あなた」を入れ替えただけなんですが、かなりイメージが変わりますよね。
「惑わされる理由なんてないのに!(なんで惑わされたの!?)」
「惑わされる理由なんてないのに。(何を戸惑っているの?)」
というニュアンスに代わる気がします。感覚にはなってしまいますが。
同じように
「あなたが困る姿とかかなり珍しいのに。(どしたの。)」
「私が困る姿とかかなり珍しいのに!(なんで注目しない!)」
というニュアンスにもとれそうですよね。感覚です。すいません。
「さながら夜泣きのようね。」
夜泣きは乳幼児期の子どもが夜中に突然泣き出し、なかなか寝付かない状態です。つまり「赤ちゃんみたいにめっちゃ泣くやん」って意味か「落ち着きがない」「集中力やリズムが乱される」という意味かもしれません(豆腐さん提供)
夜泣きのよう、を「赤ちゃんみたいにめっちゃ泣くやん」だと解釈した場合、血の代わりに流れているのは涙という事になりますね。
ちょっと陳腐な気もしますが。
なんで殴ってほしいんでしょうか。
この後お互いに殴り合うわけですが、私は人に殴ってほしいと思ったことがないのでよくわかりません。
邪推に邪推を重ねたらユウに昔のキレを取り戻してもらうために後輩二人が一肌脱ぐという解釈もできなくもないですが、妄想の範疇になるのでなし。
一番のサビにあった「まるで」がなくなっているので、ここからは演技ではないガチ喧嘩が始まるようです。
その様子をしっかりカメラには収めていたものの…
最悪の喧嘩すぎたのでショートフィルムはお釈迦。
撮り直しに繋がるわけですね。
積み上げていた衣装とゴミは喧嘩の余波でまろび出したのでしょう。
ここは自信と自身をかけているのでしょうか。
「大抵のことには惑わされる理由なんてないのに!」
「あなたが困る姿とかかなり珍しいのに。」
の!と。が逆転したように、もともと冷静側だった後輩①がだんだん焦っている様子を表しているのかもしれません。
私は絵画を1000年生きてるしか知りません。
補色というのはどうやら色相環上で正反対に位置する色同士のことらしく、中期いよわMVで使われていたそうです。
それがちぎれ飛んだ…と。
それで終わり。
ここは最後の「もう最悪!なんで…?」だけが一番と違う点ですね。
もう、さいっあく!という感じで歌い上げていてとても好きです。
おわりに
大女優さん主軸にしたせいでキャットファイトがちょっと雑な終わり方になってしまいましたがこれで終わりです。
もう今年は考察を出さないと思うのでまた来年お会いしましょう。
それではさようなら。