うわがき 上書き 考察Ⅱ ~過去曲のうわがき~
※この考察は前提として上の記事を読んでいないと意味が分からない部分がいくつかあります。特にタイムリープの話とか読んでいないとわけわからなくなると思うのでできれば読んでから戻ってきてほしいです。
はじめに
どうも、極ボッチです。(二回目)
この記事では上書きと過去曲の関連について書いていきます。眉唾なものからそれっぽいものまで色々あるのでぜひ。
追記
「ユリイカ」でのインタビューにて「上書き」、「うわがき」は3rdアルバムのエピローグ的存在であり、「過去は変えることができない」ということをニュートラルな絶望として念押しして終わりたかった…
とありました。
私の一連の記事の信憑性が部分的に薄くなったということですね。
特に過去改変のあたりは本人が明言している以上不可能ということになりそうです。
この記事はユリイカ以前に書かれたものなので、それを踏まえたうえで読んでもらえたら嬉しいです。
まずは三十九糎の話からです。
三十九糎↔うわがき 説
前の記事で、他の曲との繋がりについてはほぼ書きませんでした。
というのも非常に納得感のある考察をしている先人が他にいたからですね。
とりあえず、川口さんのこの記事を読んでください。
私はこれを読んで腑に落ちる部分が多数あったため、この説を支持しています。(今回の記事を書くにあたってこの説を参考にしてよいか伺ったところ、快く許可を頂けました、ありがとうございます。)
この説すごくないですか?
私は別の記事で三十九糎に頭を捻らせていたのですが、同時に解決した気がしました。すごすぎる。(あと簡潔ですごい、私の記事は長すぎる)
この説を読んだ後に三十九糎を聴いて一番ひっくり返りそうになったのがここです。
泣いてる泣いてる泣いてるぞ!!!!!
ってなりました。
次がこれですね。
長い髪!!!!!垂れてる垂れてる!!!!!!おいおいおいおいいいいい
ってなりましたね。
1つ川口さんの記事で気になった部分があります。
この辻褄が合わない部分に関して思ったのが、喧嘩をしたのはバス停ではなく、少し前、春ごろなのでは?というものです。前の記事で書いた通り正史で彼女はバス停に来ていない可能性が高いですし、二人のぎこちなさが喧嘩別れ+久しぶりだからによるものであれば違和感も減ります。
MVの中でも雨は降っていませんし、喧嘩した春に降っていた雨だとすれば辻褄があいます。
「そこにはもう私はいないでしょう」というのは喧嘩別れを示しているのではないでしょうか。(あなたの横には)もう私はいない…的な。上書きでは環境音で蝉が鳴いているのでバスに乗ったのは夏ごろのはず。そうすれば辻褄が合わない部分は大体解消できるのではないでしょうか。
つぎにリースさんのこの考察を読んでください。
これも川口さんの記事と同じ方針ですが、傘と救うの考察がめちゃくちゃ素敵で好きです。
あと、光源氏の下りとか何食ってたら思いつくんですかね。
どうも自分には教養がないのでそっち方面に深堀出来なくて悲しいです。
これに関しての補足説明ですが、ラストというのはうわがきが時間切れによって最後のループなのだとしたら、あのころ鳴いていた蝉にはもう会えない=過去には戻れないという解釈ですね。
ただ時間切れがなんなのかわからないので微妙感ありますが。
熱異常に関しては次の章で触れます。
お二人の考察を読んで思いついたのが「三十九糎、男目線+うわがき後の女目線の両方説」です。
これは今度三十九糎の記事で書きます。
上書きに出てくる四曲と上書き技術+たぶん終わり
さて、そろそろドキドキワクワク過去曲考察タイムに入りましょう。皆さん好きですよね、過去曲との繋がりがあるのって。
まずは上書きに出てくる四曲からいきましょう。
水死体に戻らないで
水死体が流れた理由。
これは単純にいよわさんが好きな曲だからだと思います。
いよわ曲考察では、作者であるいよわさんが曲に登場しているというものをよく目にします。
今回の場合は男、または彼女がいよわさんであるというものですが、個人的にはいよわさん本人が曲の中に出てくることは基本的にないと考えています。
「水死体にもどらないで」を好きな曲だと言っているあたり、彼女といよわさんには共通点がありますが、(2022のボカニコより)もし彼女がいよわさんだとしたらピアノを完璧に弾けると思うんですよね、主観ですが。
上書きとの共通点としては大切な人を失くしているというところでしょうか。中々おつらい。
この中のどれか、水死体にあてはまるものがあるでしょうか。
全部自分の責任だと繰り返し思いつめた結果、幻覚である人魚の存在を自らに信じ込ませようとしているあたり「後悔をうわがきして」いると言えるかもしれません。
というのも裁いてくれと言っているようで水死体を思い出します。
こじつけるならば「脳をうわがきして」の部分と
の部分もリンクするかもしれません。
MVで結構揺れている水死体。そして人魚は海に現れる。水で張り付く髪。
とかでしょうか。
IMAWANOKIWA
IMAWANOKIWAが流れた理由はなんでしょうか。
辛い現実を見ないようにして生き、最終的に幻覚を追いかけて自ら死を選んだという点では水死体と共通していますね。
いや共通点えぐすぎ。
いまわさんは後悔による幻覚というより悲しさによる幻覚なので「かなしさをうわがきした」があてはまりますかね。
ところで、これを見てください。
うわがきしてますね、これ。
上書き技術を使えば恐らく過去の追体験ができるので、いまわさんは娘が生きていたころに記憶をうわがきしたのかもしれません。
しかし過去を変えることはできず、早送りすることもできない。娘の生きていたころを体験するということは、その死も再び体験しなければならないということです。
結局いまわさんも死んでしまうことを考えると、上書き技術は人を不幸にしかしていないようにも思えますね。
きゅうくらりん
きゅうくらりん。いよわさんの代表作。6464万回視聴(2024年9月3日現在)
代表作だから流した…というだけでしょうか。
私はそれだけではないと思いました。
IMAWANOKIWAや水死体と同じで大切な人がいたくらり。しかし、前二曲と違うのは死んだ側であるということですね。
きゅうくらりんが何をうわがきしたのか考えたんですが「愛をうわがきして」が一番しっくりきます。
このシーンの解釈も結構割れているのであれですが、本当は愛されていた…のに死を選んだ、のだとすれば「愛をうわがきした」となるのではないかと。
ところで…タイムリープの話の頃よく出ていた「 家出しても翌日には自分のベッドで起きる」。これ、きゅうくらりんのイントロとアウトロの話なのではないでしょうか。
これです。
結構与太話なのであまり真面目に取らなくていいのですが、「家出」を「自殺」のメタファーだと捉えると話変わってきますよね。
家とは人生の土台となり、自分を支えてくれるもの。そこから自らの意志で出る=自殺という。
「自殺しても翌日には自分のベッドで起きる」
きゅ、きゅうくらりん_______!
自殺しようとしてもできない➡死ぬのが正史ではないというものなのではないでしょうか。この説で行くと彼女が何らかの理由で上書き技術を使用した後の話がきゅうくらりんだということになります。
これを念頭に置いてきゅうくらりんを聴いてみたところ、かなり腑に落ちる部分があったのできゅうくらりんの歌詞からいくつかピックします。
この歌詞、疑問に思ったことはありませんか?
そんな久しぶりに会ったのかなって。私はずっと疑問でした。
前の記事で書いた「私を憶えていますか」の下りとなんだか似てますよね。
もしかしたら、もしかするかもしれませんよ。
くらりが上書きして失ったはずの大切と再会できたという解釈ができるようになったわけです。そうなると後が怖いですが…
これは、時をさかのぼって会えたことへの安堵か…?
と思ったのですが、多分うわがきされなかったことへの安堵なのではないでしょうか。
うわがきの彼女は恐らく高校生ではないですし、多分夏休みなので正史と矛盾しないように毎日学校に行ったり対人関係をする必要がなかったわけですが、くらりは違います。
毎日登校し、大きな矛盾のない学生生活を送る必要があるわけです。
その安堵によって「また明日ね」となるのではないでしょうか。
そうなるとこの映像が繰り返されるのも意味深ですね。
同じ行動を繰り返し取らなければうわがきされてしまうから繰り返していたのかもしれません。
もうこんなの、確定ですよ。(確定ではない)
くらりがボロを出さないようにいくら取り繕っても、怪しいですからね、タイムスリップしたうえで前と変わらず過ごすのは難易度かなり高いですよ。
ちゃんと笑えないと大切が壊れるというのも、正史ではちゃんと笑えていた、と考えると納得です。
底なしの孤独も当然です。くらりはある意味この世で一人ぼっちの存在なんですから。
みんなにはくだらない、というか理解すらできない、話すわけにもいきません。もう どうしようもないんですね。
過去は絶対に変えられないから。
辛い。辛い。
呪い。ここまで言われると直球な気もしますが、間違いなく呪いではあります。せっかく過去を変えられると思って上書きしたのに、できるのは前と同じ日々を過ごすことだけ。呪いですね。この辺りもうわがきの彼女と似た雰囲気を感じます。
「あきらめた」とは正史で言ったから言わなくちゃいけないのかもしれません。それか今後に起こる不幸を避けるために言わなければならないけど、いったらうわがきされる…という意味かも。
それより気になるのはノイズです。
ノイズとはうわがきされる事なのではないでしょうか。
くらりがうわがきの彼女と同じ方法で過去に戻ったのなら、脳をうわがきしたはずです。それがノイズとなって表れているのだとしたら、「時間切れ」もそれの関連が疑われます。
次に、あの子とはよくたわりであると言われますね。私はDDLCをやってないので何とも言えませんが、たわりも繰り返しているというのは重要なヒントになって来そうです。
あの子の言う通り、というのがたわりによって言われたのだとしたらたわりは繰り返しの中で過去改変ができないことをとっくに知っており、変えられない、おわりだと告げた可能性が出てきました。
上書きの背景色もたぶん終わり➡熱異常と遷移していっているので、たわりが上書きに絡んでいるのはほぼ確実です。これは後で書きます。
正史で幸せになれたのなら、当然過去に戻っても幸せになっちまいます。
しかし正史通りに進むということは大切な人を不幸が襲うということでもあるわけです。
未来を知っているが故の「失うのがつらいな」なんですね。
全部ムダになったら愛した罰を受けるとかも、もう。
全部ムダになるってわかってる人のセリフじゃないですか。
この説を最初に思いついたときは自分で提唱しておきながら半信半疑だったんですが、書いているうちにどうもありそうな気がしてきました。
こういう事があるからいよわ曲考察はやめられね~んです。
さて、これはたぶんおわりか熱異常のことだと思っていたんですが、今までの話を踏まえるとどうもきゅうくらりんである可能性も出てきました。
きゅうくらりんも終わる歌であることは間違いありませんし、描写から見ても繰り返している可能性が高いです。
ちなみにきゅうくらりんが発表されるのは16年後らしいので、上書き技術が開発されるのも同時期である可能性も出てきました。
それらを考えるとうわがき一覧の「愛をうわがきして」だけでなく「今日をうわがきして」とか「昨日を上書きして」も当てはまりそうですね。
熱異常
これは難関です。正直、熱異常と上書き技術の関連があまり見込めません。
ですが背景が明らかに熱異常ですし、確実に関わりはあるはずです。神が成した歴史とかそれっぽい言葉も出てきますし。
ガチ妄想でいいなら熱異常に対抗するための技術として上書き技術が開発されたが、過去を変えようとしても熱異常を起こした上位存在の手によって元に戻されてしまう…とかを考えてるんですが、如何せんガチ妄想なので取り付く島もありません。
唯一この部分だけはうわがきと関連していそうです。
希望で手が汚れてる、というのは希望だと思っていた上書き技術。
しかし過去を変えることはできず、行き場のない希望で手は汚れた…
これも妄想?そうですね、確かに。
でもその次はちょっとありそうですよ。
「手を取り合い愛し合えたら ついに叶わなかった夢を殺す」
手を取り合い愛し合うのが夢だったのは多分上書きにでてくる彼女のことです。しかしうわがきを見ればわかる通りその夢は叶わなかった。
「思考の成れ果てその中枢には熱異常が起こっている」
そしてこれは「時間切れ」の答えとしてあり得そうです。繰り返し上書きを続けると、脳に深刻なダメージを負い、熱異常が起こる…という。
この場合、前の記事の最初の方に書いたこれと繋がってきます。
熱異常が脳の裏で開始された、という解釈になりますが、それによって熱異常の曲が流れ始めた可能性があります。
ただこの場合大枠としての熱異常とマクロな視点での熱異常が存在することになり、ただでさえよくわからない熱異常が更によくわからなくなりそうです。
追記
この考察が結構しっくりきました。
おすすめです。
たぶん終わり
例によって、とりあえず下の画像を見てください。
IMAWANOKIWAとアプリコットは関連が不明ですが、色がつながっていたので一応置いてみました。
たぶん終わり➡上書き➡熱異常は背景色的にほぼ確定です。
ですが、これは単純に時系列がそうなっているというわけではないと考えられます。
さっき書いたようにたわりがくらりと絡んでくるなら上書きより前ということはないでしょうし、うわがきの直後に熱異常が来るならそのあと何年も世界が存続できるとは思えません。
もしかしたら熱異常が超ロースピードで進行している可能性もありますが、それにしても16年持つとは思えません。
よくわからないので、一旦おいておいて、たぶん終わりの歌詞から気になるものをピックしてこようと思います。
さっききゅうくらりんで書いた仮説が正しければ、このあなたはくらりになり、過去に戻った直後のくらりが気づいていないことを示している気がします。幸せ一歩手前とはくらりが大切な人と結ばれるちょっと前ということではないでしょうか。たわりは何らかの理由でもっと長いことループを繰り返しているのかもしれません。
根拠がなさすぎるのでここらへんで辞めておきます。
ここも同じ解釈で行けますね。
残機のなくならないゲームとは言葉通りに受け取れますし、明日明後日も正史と同じように生きなければならないととれます。
身辺整理は死ぬ前にやるやつですが、なぜ結構なんでしょうか。
無駄だけど、結構という意味なんでしょうか。
ヒーローもヒロインもいないというのは上書きしても救世主はいないということを示しているのかもしれません。いよわさんの曲に「ヒーローがいない街」という曲があるのですが、すでに販売しておらず私は聴けていません。(血涙)
ここは、うわがき関連ではないでしょうか。
他人の声であと数分の命を知ったやつがいましたよね。
そう、上書きの男です。彼女に「未来から来た、バスに乗らないで」と言われたわけですが、他人の声で答え合わせになりませんかね。
そしてここが最後、たぶん終わりというのは「時間切れ」を示しているのならばつじつまが合います。
そこそこ信憑性があるのではないでしょうか。
ちなみに
色はここもかなり似ています。
つながりを考えるのは楽しい。
他の過去曲と上書き、うわがきについて
先ほどのきゅうくらりん、IMAWANOKIWA等からわかるように、実質的なタイムスリップが可能になったというのはいよわーるどにおいて革命です。ここから今まで分からなかった色々なものの糸口が掴めますね。
確信度の高いものから見ていきましょう。
日周運動とうわがきの白線
まずはこれらの画像を見てください。
黒暗転自体はパジャミィやラスジャニでも見ることのできるいよわさんが良く使う手法なのですが、この特徴的な線はこの三曲でしか出ていません。
ちょっと並べてみましょう。
このように並べると、星の動き、時間経過を表す様子に様変わり。
(ただしほほかわは時間を止められるそうなので、そういう意味で横線になっているのかもしれません。)
これが何を意味するのか考えていきましょう。
うわがきはかなり古めの曲です。手に持っている音楽再生機器は2006年頃のものであり(下の記事の第二世代?)
更にきゅうくらりんが2021年公開なのでその16年前、つまり2005,6年が舞台だと考えられます。
ゆめみるうろこの前回の起床(バベルとイヤホンを分け合っている頃)よりさらに六年前です。
古いので星の動きにおける一番最初の部分を示す塗り方なのではないでしょうか。水死体すらこれより十年以上後の曲なので、ここがいよわーるどの出発点である可能性も十分あります。
そうなるとももいろの鍵が最後を指しているのが気になりますね。
これが熱異常だったり終末のお天気だったら安心(?)なんですが、何故ももいろの鍵なのか。
「全て持っていくから!」というあたりも上書き関連かもしれません。
ももいろの鍵が時系列の最後で過去改変が可能になるのなら、たくさん見える可能性の未来にも説得力が増します。
兼ねてから提唱していた鍵次元超越説を声高に叫んでもいいのか…?いつか記事を書きます。
この話をXで呟いたところ、何人かから興味深い意見を頂きました。見ていきましょう。
まずは先ほどの三十九糎考察を書いたリースさんです。
北極星的な存在があるのであれば、それは誰になるんですかね?
うわがきを行っている上位存在がそれにあたるのでしょうか。
次がerrさんです。
日周運動について詳しく記してくださっています。
オーバーにも横移動の線がありましたね、そしてオーバーは熱異常や平熱と関係が深い(と勝手に考えている)のでその線からも探れそうです。
加えてもう一つあるのですが、それはディアマイの時に書きます。
追記
うわがきのサブスク配信イラストによってこの説の信憑性が上がりました。
上書きガールの瞳の中にほほかわっぽい線が見えます。
上書き本編での瞳はうわがきのラストに似た線がかかっているようにも見えますね。
サブスク配信イラストにはアイリスアウトみたいな丸もありますが、これは左右逆転しています。
瞳に映っているので逆転しているのかも。
これは友人が教えてくれたのですが、アイリスアウトのアイリスは虹孔という意味らしいです。
上書きガールのアイリスにアイリスアウトが映っているとしたら…
面白くなってきましたね。
パジャリコ・深夜怖い
はい、みんな大好きパジャミィの時間です。
上の記事でパジャミィに関しては全て書き終わったと思っていたのですが、上書き技術の登場で話が変わってきたので書いていきます。
前の記事で書いたこれを憶えていますか。(うわがき)
応用として過去の記憶を覗き見、上書きすることが可能かもしれないと書きましたね。
これの根拠となるのは上書きのこのセリフです。
わたし「は」過去の自分の頭の中身を塗りつぶしたと言っています。
つまり、過去の、両手で掬えるくらいの質量ぶんのものだったら何でも上書きできると考えるべきなんですね。
上にある通り、過去の「何」を「何」で上書きするかは決まっていません。うわがきの女性は技術を使い、過去の記憶を今の記憶で塗りつぶしましたが、これは一般的な方法ではないと考えられます。というのも「バレる」と言っていたり、うわがきされたりしているからですね。
では上書き技術の本来の用途は何か?それは『嫌な記憶を消せる』というものだと考えられます。
それは過去改変にならないのかという疑問が湧くと思いますが、もちろんなります。しかし、その改変は自己完結型です。
前の記事で書いたやつですね。自己完結だったらバレることはなく、単純に記憶を消すことが可能です。消すというよりは、別のいらない記憶(ゴミ)でもともとあった記憶を上書きするということですね。
アプリコットの「大事な宝箱にゴミを詰めた」という歌詞や新学期の「宝箱はまだ土の中」という表現とも一致します。
他にも、過去のどの記憶を上書きするのか選べる以上、過去の記憶を覗き見することも可能なはずです。
塗りつぶすという言葉が出てくることから上書きというのは言葉通り、元の記憶や肉体を消して新たなデータ、または肉体を過去に転送する者であることがわかります。
これを踏まえて考えていきましょう。
このシーン。極ボッチのnoteで登場するの何回目だよって感じだと思いますが、これを上書きと捉えられないでしょうか。
私はいつぞやのnoteで、「いよわーるどでは時間は戻らないものとして描写されているので年齢の違うリコが同時存在するのはおかしい、よってリコとパジャミィの女の子は別人だ」と書きました。
この考察はことごとく外れ、リコは別人ではありませんでしたし、時間は戻せることが発覚しました。ボロ負けです。
しかし、敗北したからこそ今があるんですね。
新学期の一番や深夜怖いでパジャミィのことを忘れているのが上書きしたからだとすれば、扉を叩くシーンはその直前の様子を表している可能性があります。
扉を叩いているリコはポニーテール。高校生時代かつ深夜怖いの直前であることはアルバムの記事で書いた通りです。
パジャミィとおわかれしたリコは夢の部屋に戻りたいと思っていた。そして上書き技術が開発され、昔過ごした夢の部屋の記憶を覗いたが、ドアの外側にしか行くことはできなかった。それが扉を叩くシーンなのでしょう。
リコはパジャミィに再会することが不可能だと考え、それならば記憶ごと上書きしてしまおうと思いつめた結果上書きを行い、深夜怖いにつながるのかもしれません。
そう考えるとこの歌詞なんてもろ忘れていく様子を示していますよね。
この後に救いがあってよかった。本当に。
新学期のラスト、仮にリコがパジャミィを思い出せたのであれば、上書きされたものでも方法によっては破壊可能なのかもしれません。
今後上書きガールにも救いがあればいいですね。
ところでこれは完全に余談なんですが、うわがきの
脳をうわがきして
テットン
記憶をうわがきして
テットン
愛をうわがきして
テットン
このテットンっていう音、深夜怖いのテットンという音に似てませんか?
深夜怖い上書き説の裏付けになりませんかね。(願望)
休憩 過去曲に当てはめちゃおうのコーナー
疲れました。ぶっ続けて八時間文字を書くと疲れるらしいです。この記事も一万字を突破しました。前のから続けて読んでいる方は二万字越えです。皆さんも疲れていると思うので休憩しましょう。
休憩がてらこれら一つずつにどの曲が当てはまるか試してみますかね。
脳をうわがきして➡上書き・(水死体?)
記憶をうわがきして➡上書き・深夜怖い・(きゅうくらりん?)
愛をうわがきして➡きゅうくらりん(無辜のあなた?)
後悔をうわがきして➡マーシーキリング(提供@wakatteitadesyoさん)
今日をうわがきして➡(きゅうくらりん?)
昨日をうわがきして➡昨非今是のイノセンス(提供@TOIRE8128さん)
差異をうわがきして➡アダラナ?
というかこれなるほど。正史との差異ってことですね。差異があったらうわがきされるので。今気づきました。
かなしさをうわがきした➡多すぎ。いろんな曲が当てはまります。
休憩終わりです。次行きましょう。
ディアーマイウィッチクラフト
まずerrさんのポストを見てください。
まじか!
これは全く気付きませんでした。
ちょっとその方向で歌詞をピックしてみましょう。
神様からの贈り物。
突然出現した(大人であれば)両手で掬える程度の大きさのステッキ。
まさかまさかまさかまさか???
※ここからも妄想多めなので与太話程度でお願いします。
このステッキがどういったものかはわかりません。
「正史に干渉できるステッキ」とか「正史に戻すステッキ」とかいろいろ考えたんですが、そんなものが存在するなら上書きガールもくらりもいまわさんも苦しむ必要はないのでこれはないでしょう。
言葉通り魔法のステッキと受け取ったほうがいいかもしれません。
とにかくこのステッキは「あの日のあの時失ったものを戻してくれる」効果がありました。
ステッキに関する話はいったん置いておきます。いつか詳しく。
この闇マホの解釈も今まで様々行われてきました。双子の妹説、死んだ姉説、未来の自分説…
未来の自分説が何だか信憑性を増してきた気がしますね。
ただしここで障害となるのが過去改変に当たるのではないかということです。未来の自分の呼びかけで魔法を使わなくなった場合、それは過去改変に当たるのではないでしょうか。
と思いましたが、
この後一度も使う前にステッキは機能不全に陥っているので問題なさそうです。心構えをちょっと早めに変えたくらいでは歴史改変とまではいかなそうですしね。
ちょっとおさらいしましょう。
最後にステッキを使う
⇩
そのタイミングを狙って未来から闇マホがやってきて忠告する
この際闇マホは実態を持って現れてはおらず、夢の部屋のドアを叩いているときのリコに近い状態なのではないかと推測(物理干渉は一切行っていないため)
⇩
マホを抱きしめて未来へ帰宅(リコと違い記憶の上書きは行っていない)
⇩
現実で起床、机の上に置かれた星形の髪留めを見つめる
この髪留め、サードアルバムの挿絵でも付けていましたね。しかしその時はボロボロでなかったためそこからさらに時間が経っていると考えられます。
何故過去の自分に接触したのかが疑問でしたが、この髪留めも両手で掬える程度の質量なので過去の自分の髪留め(リボン)に上書きすれば渡せます。
忠告+髪留めを渡す目的があったのかもしれません。
髪留めを渡した目的ですが、これは「上書き技術による過去改変は(自己完結かつ小規模なら)可能である」ということを確かめたかったという可能性はないでしょうか。
過去にもっていくときに新品だったはずの髪留めが、戻ってみればボロボロになっている。これなら高校生の頃に新品だったものがボロボロになっていることの理由にもなります。
髪留め買う(高校生)➡上書きする➡マホがそこから十年近く使った判定となり、戻った時にはボロボロになっている…という流れですね。
現実でそれを確認して涙を流した、と。
ところで、上書きの彼女が見た目が同じ方がバレにくいと言っていることから見た目も変えられるようなんですが、ここで疑問となるのが両手で掬える質量ぶんのものだけで肉体ごと過去に上書きできるのか?ということです。そもそもそんなことをすれば上位存在に一発でうわがきされるはず。これは彼女の言い方の問題なのか、それとも指輪とか髪留めのような小さいものなら物理的に上書きできると捉えるべきなのか。どうなんでしょうか。
全部もとに戻るという共通のセリフがありますが、この二人は全く逆の考えを持っているというのが面白いですね。上書きの彼女は「壊れたものを元通り(改変)にしようと」し、できなかったことに絶望した。
そしてマホは「壊れたものを元通り」にすることの恐ろしさを知っています。だからこそそれは救いにはならないと呼び掛けているようで___
この二人の絡み普通に見たい…と思っていたら描いてくれている方がいました。助かる。
そのほか
ここからはちょっとそれっぽいものをあげていきます。
例によって信憑性は低いので皆さんの考察材料にでもお使いください。
ももいろの鍵
上書きガールらしき人がいますね。
1年半前から仕込みをしていたのでしょうか。
ポプリさん
何が…揺れてるの…?
スカート?白いスカート?ポプリさん?
1000年生きてる
16作目の曲、1000年生きてる。
16年前?
うわがきも1000年生きてるも動画の時間は3:14秒。円周率=終わりがないという解釈ができるのではないでしょうか。
16作前の曲はアプリコットなのでそれも意味深ですね。
異星にいこうね
きっと君はずるいやつだよ。
やっぱり君は優しいやつだね。
っていう。話し方似てるよね。それだけ。
捕食ひ捕食
これ全部それっぽくないですか?
上書き技術?なんて発明。
正史から外れた行動にうわがき修正を行う?変なお仕事。
上書きして過去に戻った人間の関係?変な関係。
僕らが今日戦っているのはいつか(未来で)出会う仲間のため。
小粋なヘリテージ=過去の自分への贈り物?
頬が乾くまで・電脳学級会・花蟷螂
前の記事の最初の方で時を止めたり戻したりできる上位存在の話をしましたね。そうです、ほほかわです。
ただ、曲を聴いたりMVを見る限り悪意は全く感じられないんですよね。
むしろ善意で痛みが和らぐまで時を止めてあげてる…といった感じさえします。
仮に上位存在がほほかわだった場合、その下で実際に働き、時間を管理しているのが電脳学級会であるという考え方もできます。
電脳学級会には明らかに悪意のあるやつがいるので、ほほかわの目的と反したうわがきが行われているのかもしれません。
少なくとも電脳世界では時間の流れがおかしいのは確実です。
そして繰り返している過去という言葉が意味を帯びてきましたが、一体どの繰り返している過去のことなのかわかりません。上書きのことという認識でいいんでしょうか。
加えて「この嘘」という言葉、Dさんがついた嘘であることは花蟷螂よりほぼ確実なんですが、肝心の内容が分かりません。
というかこの三曲が未だによくわかりません。
これだけ色々な情報が出そろっているのに背景が全く読めないのは私が何か見落としてるのでしょうか(´・ω・`)
平熱
リピートする歌にうるさいと叱って目を閉じるって完全にうわがきのことですよね。
平熱が去ることを熱異常が始まると解釈すれば完全に上書きのラストです。
これは確信度ちょい高めになります。
あ、大切なことを忘れてました。
うわがきの歌詞「まだ揺れる」とありますが、平熱では揺れた世界の続きとあるんですよね。
回ったタイヤの行く先、というのもバスの話のような気がしてきました。
これは、これは中々…
バベル・間に合え結婚式
この記事もこれで最後です。
これまで、上書き技術の嫌な側面・不幸になる人ばかり見てきました。
しかし技術というのは無辜なもの。大切なのは使い方です。
それを示している(かもしれない)ものを見つけてきました。
アプリコットの時にも書きましたが、本来この技術は「嫌な記憶を別のもので上書きするため」に開発された可能性が高いです。
そして過去のどの記憶を上書きするか選ぶためには過去の記憶を覗き見る必要があるため、その追体験も可能ではないかと書きました。
となると上の二曲は単に卒業アルバムを見ているというだけではなく、上書き技術を使ってあの頃の様子を思い返している…という解釈をすることができます。することができるというだけですが、上書き技術も悪いことばかりじゃないと思ってもらえたら嬉しいです。
この二曲の関連については下の記事で書いています。
※追記
この方のコメントを見て納得したのですが、よく考えるとそもそも過去改変をしようとすると上書きされること自体が「過去を守るため」「幸せを守るため」の可能性もありますね。
「嫌な記憶を消せる」「幸せな記憶の追体験ができる」この二つが上書き技術の本懐だったのかもしれません。
…前言撤回。上書き技術にはいい面もあると書きましたが、やっぱり人間をダメにしそうです。
少なくとも私がこの技術を手にしたらダメになります。
(とはいえ一度過去に戻ると早送りができないから嫌なことも直視しなければならないというのは辛い)
おわりに
おおおおおおおわった!!!!!!!!
何時間パソコンとにらめっこしていたのかもはや覚えていません。
明らかに今までで一番頭を使いました。
二記事合わせて二万八千文字。
長々長々長々長々と読んでいただき、ありがとうございました。
今回かなり疲れたので未だに出せていないサードアルバムの三つ目の記事を出せるのはもう少し先になりそうです。気長にお待ちください。
極ボッチでした。