『終末のお天気』/いよわ 【AT1選note投稿祭】
どうも極ボッチです。
今回は好きな曲を好き勝手書いて良い企画である【AT1選note投稿祭】に参加させてもらったので、好きな曲を好き勝手書いていこうと思います。
主催者の方
いよわ
まずはPについて紹介します。
ご存知の方も多いでしょうが、いよわさんです。
ニコニコとyoutubeのリンクを張っておきます。
ボカロ関係の情報は初音ミクwikiを見るのが一番早いのでリンク張って紹介終わりにしたい気持ちもありますが、横着せずに紹介します。
いよわさんは、2018年にニコニコに「終末のお天気」を投稿して活動を開始し現在に至るまで精力的に作曲活動を続けているボカロPです。
作曲だけでなく、MVイラストやアニメーション、アルバムの挿画も自身で担当するマルチな才能を活かした活動が特徴的です。
いよわさんはyoutube登録者数36万人のめちゃつよボカロPなので、この企画に参加しているボカロ厨の方々はおそらく知っていると思います。
もし知らない方がいた場合、その方は今からいよわさんを知れるので超お得です。
いよわさんはボカコレ2022秋「熱異常」で優勝。Remix部門では2023夏、2024冬をそれぞれ「少女レイ」「リレイアウター」のリミックスで優勝しています。強い。
2024年五月五日時点でミリオン達成曲を11曲保持しており、ボカロPでは史上16人目らしいです。
と、したり顔で書きましたがこれは全てパクリです。友人のnoteの下書きが良かったので、いよわさんに関する紹介文だけ丸パクリさせてもらいました。
友人
友人のAT1選note投稿祭の記事
終末のお天気
歌詞
FOOOOOO!!!
この曲、最高じゃないですか?
言わずと知れたいよわさんの処女曲です。
処女曲!?
最初から完成されすぎていやしませんかね?
私がいよわ沼に引きずり込まれるきっかけになった三曲のうちのひとつでもあります。あと二つは『ラストジャーニー』と『パジャミィ』です。
※本題に入る前に…
3rdアルバムが出るので買いましょう。みんなで。
私の3rd脳破壊曲でもあるパジャミィが主人公なんで。買わないといけません、買わねばならない。
宣伝はこれくらいにして、終末のお天気の最高なところを書いていきましょう。
・音楽
まずは音楽ですね。
全力打楽器、『オーバー!』を彷彿させるような力強い…なんかの楽器、最初から絶好調なピアノ、右と左を行ったり来たりするギター。
すべてが最高です。
音楽の雰囲気はオーバーに近いと思うのですが、オーバーと違って明るさはあまりありません。しかし一方で悲壮感があるかと言えばそうでもなく、ヤケクソ感が割とある気がします。
話は変わりますが、新曲の『クリエイトがある』のヤケクソ感はヤバいです。全部がヤケクソなのに美しい。聞きませう。
さて、オーバー感があるのは打楽器と力強いなんかの楽器の響きが似ているからですね。しかし、音楽知識がないので何の楽器かはわかりません。
管楽器のような気がします。誰か教えてください。
そしてピアノ。いよわさんの代名詞と言っても過言ではないピアノですが、終末のお天気でもそのセンスは遺憾なく発揮されています。
この曲では鍵盤を左から右に弾くやつが多様されているのが特徴ですね。
あとこの曲、音質が最高じゃないですか?
『乙女を踊れ』で機材を変えたらしく、それ以降の曲は音が透き通るような美しさになっていきます。水死体に戻らないでとかと終末のお天気を聞き比べてみるとわかりやすいですね。
もちろんそれらも最高に好きです。
しかし、私は最初の三曲にしかない「チープさ」がいい意味で好きなんです。
前述のヤケクソ感に合うというか、滅びゆく世界で大切なのは音の美しさではないというか。
言語化が難しい…
・絵、映像
次に絵です。いよわさんは終始絵を自分で書いていますが、この曲も例外ではありません。
いい表情してますよね。
いよわさんはその時々で自分の好きなタイプの女の子を描く傾向があるそうなのですが、この頃はノーマル女子高生がタイプだったのでしょうか。
この曲を作った時、いよわさんは高校二年生。健全な男子高校生って感じがしていいですね。
は?高校二年生???才能開花早すぎでは???
まあ、それは置いておいて。
最初期のいよわ曲では一枚絵+かっこいい文字の組み合わせが基本です。
なぜ普通の文字のフォントなのにこんなにかっこいいのかと言えば歌詞がかっこいいからですが、もう一つ理由があると思います。
これです。
見てください、文字がはみ出してますよね。
これかっこよくないですか?
この感性を持っているのは私だけでしょうか。共感してほしいです。
あとふつうに大きい文字と小さい文字の使い分けが上手すぎるのもあります。
そしてラスサビで一気に雰囲気が変わります。
これは『クリエイトがある』等の最近のいよわ曲でもそうですが、サビへの盛り上げ方が美しすぎます。
このフレーズは『さよならジャックポット』でも使われていたものです。
痺れます。
そしていよわ曲といえば人気なのが隠し要素。
最初の曲にはないかと思いきや、普通にあります。
これは動画の一番最初に流れる文章です。
かなり早いので気付かなかった人もいるかもしれません。この記事は考察記事ではないのであまり触れませんが、少し違和感があります。
突然に現れた「それ」は、
何食わぬ顔で佇んでいる。
突然現れた…というのがずっと引っかかっています。普通は隕石って18時間と45分よりもっと前に接近がわかるものではないのでしょうか。
しかも空が夕焼けに染まるまでの間、隕石は微動だにしていません。これが夕焼けではなく燃えている色なのだという考えもありますが、歌詞で「いつも通り 日は沈む」とあるので長時間空に『佇んで』いたと考えられます。
隕石ではなく「それ」と表記していたり、突然現れたり、佇むと表現したり…まるで宇宙船のような描き方ですよね。
異星に行こうね。
ま、冗談はそこまでにして。
もう一箇所隠し文字があるのでそちらも見ていきます。
ディストピア世界にも色々ありますが、この世界は割と終わりを受け入れているようです。終わりがあると知れば、人間は職務を放棄するのでインフラが止まると考えられがちですが、実際のところどうなるかなんてわかりませんよね。とはいえ街が事故車両で埋まるくらいの混乱っぷりはあるようです。
話は逸れますが、ディストピアでいうと『滅びの前のシャングリラ』という小説がおすすめです。
終末のお天気より更にディストピアしてます。
終末のお天気を流しながらこの小説を読んでみな、飛ぶぞ。
にしても台詞回しかっけ〜〜〜〜〜ですよね。
個人的な趣味で申し訳ないんですが、私はこういう少し男っぽい口調で喋る女の子が大好きでして…
いよわガールズでいえば、禁忌ちゃんとかイーマイナーちゃん、大女優さんが大好きなんですよね。
デュフフ。
・歌詞
歌詞は最初に置いてある通りですが、最初期から弩級のいよわ節が炸裂しています。
「今日も人間だった、私」
「明日」ではなく「今日の次の日」
「いつでも僕ら傲慢で 宇宙も手にした気になって所詮は隕石ぶつけられたなら 終わり?」
とか最高すぎ。
前半で特に好きなのは「あぁあこれからどうしようか 家族に会いに帰ろうかな」の部分です。
この二文だけで、主人公の家庭環境とかの妄想が捗りますよね。
多分家族仲はそんなに悪くない、一般的に言えば『恵まれてる』家庭だけど何か足りない、反抗期らしい反抗期もなくちょっと冷めた感じの主人公の扱いに困っている家族の姿が見えます。一人っ子です。え?全て妄想です。はい。
「18時間と45分くらいの 残り時間は意外と
大切な人達に別れを告げるには 十分すぎたけど」
けどの後が気になりますよね…
「十分すぎたけど会いに行かなかった」なのか
「十分すぎたけどこれで終わりなんて嫌」なのか。
「いつも通り 日は沈むもう昇ることは
無いんだけど綺麗に見えた。」
世界が終わる日でも時間は平等に進んでゆくし、夕焼けの美しさも変わらない。いいですね~、好きです。
「街を覆い尽くす事故車両
終わりは 確かに近づいている
今なら全て受け入れて 少し笑える」
最後の最後で泣いてしまうのも含めて本当に好きです。全て受け入れた上で泣くの、良い。
「上空約100mの リミットを決めた犯人様にパーの手出したら 勝てるか? 勝てないよな」
これ、やばい。すごい。天才。神。(語彙力)
「恐竜たちもいつか 同じこの場所で
空に向かって叫んだの?」
これも、やばい。すごい。最強。帝王。(語彙力)
「最後は笑顔のがいいのわかるけど
少しだけ泣いてもいいですか?」
永遠。生命。邁進。極光。一千光年。(語彙力)
初見時は、何だかありがちな「普通に生きるのっていやだ」的な歌詞で始まったかと思ったら、その2秒後にはめっちゃ普通に隕石落ちてくるやん草。という感じの感想でした。
うっせえわみたいなエッセンスの曲かと思わせておいてこの裏切り方。強いです。一撃で脳を焼かれました。
というのも、私は世界の終わりで日常を送る話が非常に好物なんですね。きっかけは星新一氏の『午後の恐竜』だったと思いますが、この小説を小学生の時に読んで脳を焼かれて以来、私は永遠にディストピアを探してさまよっています。
なので友人に薦められてこの曲を初めて聴いたとき、私の脳は著しく焼かれ、その日のうちにニコニコですべてのいよわ曲を聴きまくり、気づいたら特典欲しさにアルバムを二枚買うレベルのファンになっていました。
いよわさんへの感謝は海より深き、山より高き。
これからはもらいすぎたものを返していけたらなと思います。
それでは。