うわがき 上書き 考察
はじめに
出遅れました。色々出遅れましたね、極ボッチです。
ナイトハイクの翌日に新曲が出たわけなんですが、私はその瞬間飛行機に乗っていてリアタイできなかったんですね。しかもイヤホンの充電も切れており、気が狂いそうになりながら二時間遅れで新曲を摂取しました。
んんんんんんんんんんやばかった。
そういう風に攻めてくるのね…
アルバムで一区切りついたかと思わせて、超絶世界観拡張作業に入っていたとは。今後にも期待が膨らみますね。
で、いつもより圧倒的に記事を出すスピードが遅かった理由ですが…
この曲はスピードじゃねえなと思ったからですね。クリエイトがあるの記事とかは徹夜して投稿日の翌朝に記事を出すくらいぶっ続けで考察をしてたんですが、この曲にはそのやり方は適さない。じっくりコトコト煮詰めて色々な方向から考えるべきだと思い、リア友とも数時間話し込んで今日まで考え続けてきました。
嘘です。
何回やってもタイムリープの矛盾が解消できなかったからです。
リア友と話したりじっくり考えたのも本当ですが、こんなに遅れたのは全部タイムリープのせいです。人生で一番頭を捻った気がします。
あると思ったはずの所にないピアノ、朝には自分のベッドで起きる、明らかに違う行動、時間切れ、シャボン玉、記憶の上書き、世界のうわがき。
仮説を三つ四つ立てたのに全部どこかしらで矛盾を孕んでいて、頭がおかしくなりそうでした。
ですが何とか矛盾を消せる仮説を思いついたのでようやく公開できます。
くだらない話はこれくらいにして、本題に入りましょう。
※先に断っておくと、この記事は極ボッチ史上最も難解かつクソ長いです。
適度な休憩と水分補給を行って、ちょっとずつ読んだ方がいいかも。
あと、長すぎるので過去曲との繋がりは次の記事で出します。
次の記事
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ストーリー
まずはストーリーからいきましょう。
大学生の夏休みというのは時間が死ぬほどあるので、いつもより丁寧に長尺でお送りします。
上書き
いやぁ、良い。環境音が最高すぎる。
どこでこんな美しく切ない環境音を録ってきたのか。
そしてピアノが素晴らしすぎる。
音程もリズムもところどころ外れているのに、それがいい味を出している。いよわさんは打ち込みではなく手弾きを多用するため、誰にも真似できない唯一無二の音を生み出せるそうです。すごい、小並感。
ストーリーに関してですが、最近の曲に比べてかなりわかりやすい部類になっていますね。バベル以降、下手したら熱異常以降のMVつきで投稿されたオリジナル曲は、ストーリーが分かりにくいものが多めでした。(大女優さんのようにわかりやすいものもありましたが)
これらの曲の大半の謎はサードアルバムで解消されたので、アルバムありきで作っていたことが伺えます。
それに比べ、上書きとうわがきはこの二曲さえ聞けば大体の流れが理解できる、新章の幕開けを感じさせる曲となっています。
それではサクサクいきましょう。
時間があるので図解とかも作っちゃいます。
・登場人物
・流れ(図①)
正史というのは過去に戻る前の世界の歴史です。MCUでいう神聖時間軸、絶対時間という呼ばれ方もするそうです。
そして、これを管理(監視)している上位存在がいます。それが何なのかは分かりません。この世界を作っているいよわさんかもしれないし、歴史の修正力そのものかもしれないし、神様かもしれません。MCUに出てくるTVAやドラえもんに出てくるタイムパトロールのような組織的なものかもしれないし、未来の世界を支配している異星人かもしれません。
そういえば、時を止めたり繰り返したりできる上位存在がいたような…?
とにかくその上位存在にバレないように正史を書き換え、男が生存する世界を作るのが彼女の目的なわけです。
先に小さめの疑問をいくつか出しておきましょう。
・②の不幸とは何か?
わかりませんが、順当に考えるならバスが交通事故に遭う、バスが熱異常の余波で爆発する、バスごとUFOで連れ去られる、とかですかね。
・③と④の間にどのくらいの間が空いているの?
普通に考えれば楽曲『上書き』の公開=上書き技術の開発と考えて2024年(きゅうくらりんから三年後)ですが、確定ではないので保留です。
・きゅうくらりんってこの世界で実際に起こったことなの?それともフィクションの曲として発表されてるの?
わかりませんが、もし後者だったら私の過去の考察の二割ほどが消し飛ぶので怯えています。
・きゅうくらりんを一緒に聴いてたのに熱異常は1人で聴いてるのは何故?
個人的には熱異常だけは流れてないという解釈です。世界のBGM?的なものなのかもしれません。背景も相まって熱異常が開始された可能性もありますね。(詳しくは次の記事で)
・女はいつ過去に戻ったの?
わかりません、16年以上後なのは確実です。
ほぼわかりませんでしたね。次に行きましょう。
うわがき
すんごいキック…
ナイトハイクでのインタビューで「ライブで聞いたときにキックが殆どないことに気づき、最近はキックを意識している」と言っていましたが、ここまでとは。黄金数、禁忌リメイクもそれを意識しているそうです。納得。
そして熱異常、地球の裏以来の絶望感(黄金数2024のMVはノーカンとする)
特に静かな絶望という意味では熱異常に近しいものを感じますね。
熱異常とたぶんおわり、うわがきの関係については次の記事で書きます。
流れや登場人物わかっていれば理解に困る部分は少ないですが、気になる部分も多いため書いていきます。
居残った愛しき青春=今回上書きする前の記憶でしょう。
愛しい記憶とさようならすることで過去に戻ってきたわけですね。
居残ったという表現が気になりますね。
まるでこの記憶だけは取っておいたような言い方です。他の記憶はとっくに塗りつぶして、何度も過去に戻っていたのでしょうか。
そして彼女は
遺された愛しき青春を消費してもなお男を救うことはできませんでした。
切ない。
彼女と男は久しぶりの再会だったのでしょうか?
確かに女にとっては16年以上会えていないはずなので久しぶりなのはわかるんですが、正史を生きる男にとってはそんなことはないはずです。
それでも不安になり、つい口をついてしまったのでしょうか。
あとで詳しく書きます。
ここら辺と蝉の解釈は川口さん、リースさんの考察と絡んでくるため次の記事で書きます。
膨らんだ風船に針を刺せば、風船は萎みます。その萎んだ分だけしか持っていけなかったんですね。
過去の、両手で掬えるくらいの質量分しか上書きできないため、彼女は上書き前に持っていた記憶の大半を捨ててまで上書きしたことがうかがえます。
そこまでしたのにに引き留められなかったなんて…
自我がちぎれて再生成される…ということはつまり記憶を上書きするということでいいと思います。過去の自分の自我、頭の中身は消滅し、今の自分がそこに顕現するわけなので。もう一つ考えられるものがあるので後程。
わからないのは「開くには厚すぎた理科の教科書の裏表紙のように」の部分です。「~のように」と直喩で言われているのに全くぴんと来ません。
理科の教科書の裏表紙って何らかの結合が切れて新たな物質が生成されるんですか?文系なので分かりません、誰か教えてください。
油性ペンで書かれた筋書き=消せない筋書き=正史
という認識で間違いないと思うんですが…
これとさようならするというのはどういうことなんでしょう。
捉え方によっては改変に成功したとも考えられますが、同時にあなたともさようならしているので謎です。
単純に時間切れで過去の世界にいられなくなったため、過去のことを油性ペンで書かれた筋書きと呼んで別れを告げているという解釈でいいんでしょうか。
次からは大きめの問題に触れていきます。
何周目のタイムリープなのか
ここら辺複雑すぎて頭がおかしくなっており、読んでいる方も頭がおかしくなると思うのですが、頑張って説明します。
最初私はバス停でのお別れを繰り返していると考えていました。
つまりバス停で別れた後に記憶だけ上書きされ、16年同じ人生を繰り返して再び過去に戻るループを永遠にしていると考えていたわけです。
しかしこれでは「時間切れ」を認識できているのがおかしくなります。
没です。
そこで私は、彼女が上書きを使ったのは今回が最初で最後なのではないかという考えにシフトしました。
しかしこの考えにも重大な欠陥があります。
最後…と言うことはあり得ないんですね。
上書き技術は使った後も過去の世界で生き続ける必要のあるものです。(家出しても翌日には自分のベッドで目覚めるため。)
途中で自殺したとしても元に戻されるはずなので、もう一度上書き技術が発明されるまでは生き続けなければなりません。
なので「最後」と言うことはあり得ず、上書き技術の存在を認識しているため記憶だけは引き継がれることがわかります。
没です。
次考えたのは「正史に大きく干渉していない場合」は上書きが行われず、「干渉した場合」は世界ごと作り直され記憶だけ元の世界に転送されるというもので、これだ!と確信をもって5000字ほど書いていたのですが「家出しても翌日には自分のベッドで起きる」の部分であっさり破綻したので没にしました。
これらの考えを全て取り入れ、私は全方位無敵な仮説を立てました。
その名も「没案①β(改訂版)記憶あり干渉あり&なし」です。
名前のダサさに関しては何も言わないでください。
難しく考えすぎていたんですね。結局「家出しても翌日には自分のベッドで起きる」というのが真理なんですよ。
一度上書きをすれば元の世界に戻ることはできない。これを理解すれば意外とすんなりわかりました。
図②
具体例がないとわかりずらいので、大きめのピアノを例に説明しましょう。
彼女がn回目の上書きの際、ピアノの位置を一つ横の部屋にずらしたとしましょう。
この行動は明らかに正史と違うように思えますが、それは誤りです。
過去を変えられない条件として「自分の知っている過去と明らかに違う行動」とありますね。
これは逆説的に言えば「些細な変化であればバレないので上書きされない」ということです。
バレる、というのは上書きした本人以外への物理的及び精神的影響が起こった場合の改変にのみ対応しているのが彼女が挙げた三つの例からわかります。
宝くじを当ててもお金は手に入らない
⇩
正史で当たるはずだった人間が当たらない(他者への干渉)
テレビで災害を予言しても放送されない
⇩
正史で放送されていない、災害で死ぬはずの人間が死なない(他者への大規模な干渉)
家出しても翌日には自分のベッドで起きる
⇩
正史で家出しなかった場合と家族の行動が変わる(他者への比較的小規模な干渉)
家出だけ上位存在によるうわがきが少し遅れて起こっているのは、干渉度合いが上二つと比べて小さいからだと考えられます。
これらの行動をとった場合は図の(干渉ありver)となり、元に戻ってしまうんですね。元に戻るというのは彼女の取った行動で影響が出たすべてが元に戻るということです。しかし元に戻っても時間は進み続けるため、時は翌日に進みます。そのため彼女は次に上書き技術が開発されるまで待たなければならなかったのです。
ではピアノを動かすのはどうでしょうか?
そう、問題ありません。バレた場合は物理的にうわがきされることが三つの事例から示されているわけですが、バレなきゃいいんですね。
誰かに頼んで動かしてもらったとかではなく自分の力だけで、例えば正史では睡眠をとっていた時間にピアノを動かした場合、それは誰に対する干渉にもならないと考えられます。
彼女がうわがきのルールを確かめるためにかなり前のループでこの行動を起こしていたとすれば「あると思ってた場所」というのは「もともとピアノがあった場所」となり、実際にピアノがあったのは彼女が前のループで動かしていた場所ということになります。
あるいは逆かもしれません。彼女がいつかのループでピアノを動かしたのち、何らかの正史と違う行動を起こしてしまったことによりうわがきが起こり、動かしたはずのピアノが元の場所に戻ってしまっていたので「あると思っていた場所になかった」という可能性も考えられます。
いずれにせよ、微細かつ自己完結型の改変であればバレないということですね。
これは至極当然の話で、上書きして過去に戻った人間が十数年前と全く同じ時間に起き、全く同じ時間に食事をし、全く同じ時間にトイレに行き…と全て同じ行動をとることは不可能に近いです。
MVの前に彼女はピアノを弾いて録音をするという明らかに正史と違うはずの行動をしていますが、その時点ではうわがきは起こっていないためこの仮説はほぼ確実と言っていいと考えられます。
過去に戻った時点で上書きされない程度の正史と違う行動は必ず起こりえる。それが正史に影響が出ない範囲ならば上位存在にはバレず、うわがきは起こらないということです。
それを忠実に守っていけば図の(干渉なしver)ができあがるわけですね。
次にピアノの位置を動かした状態で歴史が進み、もう一度上書き技術が開発されて過去に戻ると、位置はどうなっているのか考えていきましょう。
結論これは動かしたままの位置にあることが考えられます。上位存在からの上書きが起こらなかった場合、その世界は「正史と同義」であるからですね。正史を定義しているのが上位存在である以上、それによる干渉が起こらなかった世界は正史と同じ意味を持ちます。これをうまく使えば、彼女は男を救えたかもしれません。
微細な改変を繰り返し、それが正史だと上位存在に認識させたまま膨大な時を繰り返せばあるいは…
「時間切れ」になってしまったので叶わぬ願いですが。
追記
「あるはずの場所にないピアノ」問題を彼女の勘違いということですませれば、一周目のループである可能性も出てきます。
仮に、上書きガールがバス停に行く日の一か月前にタイムスリップしてきたとしましょう。
そしてその直後に家出、宝くじ、災害の予言等を実験的に行ったとします。
しかし次の日に自分のベッドで目覚めた彼女は「過去は変えられない」「バレて元に戻される」ことを知りました。
それで完全にあきらめた彼女は上位存在の目をかいくぐってピアノで未来の曲を録音。
バス停で男の子に聴かせた… という理論にすれば成り立ちます。
すると時間切れの意味は「何も変えられず、君を救えないままこの日が来てしまった」という意味になります。
この場合でもループ及び上書き技術の仕組みは上に書いたものと同一なので、単純に彼女が初回ループしてきた可能性がある…という話です。
ああ、文字ばかりで頭が痛くなりますね。
閑話休題、この曲を聴いて元気を出しましょう。
はい、次に行きましょう。
次はシャボン玉(?)の話です。
イントロにのみ現れるシャボン玉について
気づいた方もいると思いますが、うわがきのイントロではシャボン玉(?)が彼女の頭上に浮かんでいます。
これはいったいなんなのでしょうか。
参考になりそうなのはこの部分です。
記憶というものはしばしば泡に例えられますよね。
先ほどは風船で例えましたが、シャボン玉でも通ります。
この小さく弱々しいシャボン玉に彼女の記憶が全て詰まっているのであれば、このシャボン玉がはじけ飛んだのではなく、ただ消えたというのが重要になってくる気がします。
何が言いたいかというと、記憶だけ前の世界に戻ったのではないかということですね。この世界線は彼女の行動が上位存在にバレたことで白いペンでうわがきされ始めるわけですが、その直前に記憶だけ脱出させた…という描写なのではないかと考えました。
しかし、これは没です。この考察は没案②βに基づいて書いたので記憶を前の世界に送ったと考えたんですね。さっき書いた通り「家出しても翌日には自分のベッドで起きる」のでこれは違います。いい考察だと思ったんですが…
ここからは新しい仮説を立てます。
シャボン玉はたしかに記憶なのでしょうが、本来ここにあるべきでない肉体をあるべき場所に移す際に記憶だけ別で移動したということでしょう。
理由としては「記憶だけは連続しているから」ですね。肉体はその時代のものですが、記憶は何周ものリープを繰り返している別物なので、肉体を正史のあるべき状態に戻したとしても記憶は本体から連れてこなければならないので。
これ伝わってるか…?
家出で例えると、家出した世界と家出した肉体はうわがきされ、家出していない世界と家出していない肉体となって元に戻るが、記憶だけは家出したことを憶えている状態で戻ってくるということです。
伝わっているか不安ですが、次に行きましょう。
複雑になりすぎたので次は一旦まとめに入ります。
一旦まとめ 上書き技術の概要
※ここに書いてあることは公式設定ではなく、私の解釈です。
上書き技術…20XX年に開発された技術。過去の両手で掬える程度の質量ぶんのものを上書きすることができる。
使用例
・過去の自分の頭の中身を今の自分で塗りつぶし、実質的なタイムスリップを行うことができる。
・見た目を上書きすることも可能なようだが、質量の問題もあり具体的にどうやるのかは不明。
・応用として過去の記憶を覗き見、上書きすることが可能かもしれない。
寧ろ本来は過去、記憶の追体験が目的だと考えられる。
・さらに応用し、永遠に同じ時を繰り返せば実質的な不老不死も可能。(1000年生きられる)
また、この技術に近しいものは一般まで普及している可能性が高い。
(ここら辺は次の記事で解説)
注意事項
上書き技術を使うこと自体は問題ないはずだが、それを使って過去に戻ることは禁じられているか、厳密なルールによって縛られている可能性が高い。一度過去に戻ると未来に帰ることは不可能であるうえに、改変を行われれば世界の歴史ごと捻じ曲げられてしまう可能性がある。そのため何らかの上位存在が常に時間を監視しており、正史と明らかに違う行動が行われた場合追加の上書き処理が行われる。しかしその事実は周知されていない。(彼女が「わかった時には」と言っているため)
上書き処理によってその行動はなかったことになるが、使用者の記憶のみは残り続ける。この上書き処理はあくまで使用者が他者に干渉及び何らかの影響を与えた場合にのみ発動されるため、微細かつ自己完結型の改変では発動しない。
これでちょっとわかりやすくなりましたかね?
次の章からはこれを軸に考察していくので、こんがらがったらここに戻ってみてください。
「時間切れ」の真意
ここからは「時間切れ」の真意とお別れについて考察します。
時間切れに関して、四つの仮説を立てました。
仮説① 過去に戻るための器となる記憶が既にない
永遠にループできるので記憶は永遠に積み重なり、器がなくなることはありません。よってこれは没。
仮説② 記憶だけ前の世界に退避しても元の世界の自分が死ぬ直前なので戻った瞬間死んでしまう(5秒後に死んじゃったとしても笑えるね)
これは没案③βをもとにして考えたものなので没です。
結構考えたのに悲しい。
仮説③ 加水分解で脳が限界を迎えた。上書き過多。
これは何とも言えません。
上書きが脳にどんな影響を与えるのかがわからないので。
ただ、さようならという言葉との相性はいいですし、確実に人間の寿命より長く脳を稼働させる(記憶を保存する)ことにはなるのでいつか限界が来るのではないかという気はしますね。
問題はそれを自ら「時間切れ」だと認識できるかどうかです。保留。
仮説④ 君を救うヒントとなる記憶は過去に戻る際に上書きしてしまい、もう残っていない
これ、上書きの文脈的にはありそうなんですが、具体的にどうやったら男を救えるのかが全く分からないので何とも言えません。そもそも救う方法があるのかも定かではないのですから。しかし否定する根拠もないので保留です。
あれ、解決しませんでしたね。
誰か時間切れが何か分かった人がいたら教えてください。
次はお別れです。
何故うわがきされた?
タイムリープものではよく、敵が赤ちゃんの頃まで戻って殺せばいいだろという野暮なツッコミが入りがちですよね。
上書きの場合でいえば、バスに乗る前に男をヘッドロックしたり麻酔銃で撃って無理やり止めればいいのでは?という問題が出てくるわけです。
しかしいよわさんは先手を打っていました。
先の三つの例で「ヘッドロックした」とはありませんが、どこかのループで彼女は試したことがあるのではないでしょうか。
当然ヘッドロックなんてかければ一発上書き処理まったなしです。そういった経験によって彼女は『バレる』ということを知ったのでしょう。
バレて元に戻されるということを知った時の彼女の絶望は想像に難くありません。十何年も後悔し続け、ようやく過去を変えられるチャンスが来たと思ったらそれは全て無駄なことにされてしまう。かわいそう。
そして絶望した彼女は、MVの上書きでバス停に向かったわけです。
私は最初、このバス停でのお別れイベントは正史でもあったものだと考えていました。そうでなければ男と出会った瞬間に上位存在にうわがきされると考えたからですね。
しかし、前に書いた通り小規模の過去改変であればうわがきされるまでにタイムラグがある可能性が高いです。
停留所で偶然(を装って)出会うというのは、テレビの放送などとは違い、大多数の人間に影響のあるものではないのでうわがきまで少し間があったのでしょう。
加えてバス停でのお別れイベントが正史になかったと考えられる理由をもう一つ書きます。
この歌詞がずっとよくわかりませんでした。
彼女にとっては確かに16年以上ぶりであるとさっき書きましたが、それよりもっと長い間話せていないはずです。多分彼女が上書きして戻ってきた時間は男がバスでどこかに向かう数日前。その数日間正史で男と出会っていないのはほぼ確実なので(上書きで、彼女が上書き後に男と初めて会ったような反応をしているため)出会った時点で改変となり、うわがきされてしまいます。
さらにその直後に男には不幸が訪れ、二度と会えなくなってしまう。
うわがきを恐れて彼女が男と出会わずに救う方法を模索していたのなら、彼女の体感ではループ回数✕10数年も会話できていなかったことになるわけです。
そりゃぁ憶えていますかとも言ってしまいますよ。感極まってしかるべきです。
話し方や流行りを忘れるのも当然ですね。
ただ疑問となるのが
この「前」ってどれだ…?ですね。
前のループで同じ質問をしたのか、それとも正史で男とはるか昔にそんな話をしたのか。まあいずれにせよ長いこと会えていないのは確実でしょう。
そして決定的な証拠がこれです。
そう。お別れを言うために来たんですよ、彼女は。
正史では来ていなかったはずです。
なぜ今回、バス停で上位存在によるうわがきが起こったのか。
それはひとえに彼女がそこにいてはいけないからです。
もし彼女が正史でバス停にいたのならば、いくらイヤホンで未来の曲を聴かせたとはいえ、男は最終的にバスに乗り込み、そのあと死んでしまうため他者に何らかの影響を与えたという判定にはならないはずです。その場合うわがきは起こりません。
しかし実際にうわがきは起こっています。
「自分の知っている過去と明らかに違う行動をとった」
ということです。
明確に正史と違う行動を起こした。
「お別れを言うために」
無理だとわかっていた。
それでも。
「無理を承知で」
時間切れになってしまったから。
「お願い。」
…つまり接触自体がNG行動の一つだったということですね。
本来接触していない時期、場所での接触。
これは明らかに他者に影響を与える改変です。うわがきされたのも当然でしょう。
しかし彼女はそれを覚悟して、本当にお別れを言うために来ていたんですね。
でも、やっぱり耐えられなかった。
だから無理を承知でバスに乗らないでと頼んだんですね。
男がバスに乗らなくても上書きされる事実は変わらない。
それでも、目の前で大切な人を失うことが耐えられなかった。
上書きした先の過去でできることは、ほぼ「思い出の追体験」です。
というか本来そう言う用途で作られた技術なのかもしれません。
一応ちょっとであれば過去を改変できるとはいえ、歴史を変えられないのであればそれは体験型アトラクションと言っても過言ではないでしょう。
そんなものに人生をかけ、命をかけ、それでも尚報われなかった白い服の女性が不憫でなりません。
おわりに
とりあえずうわがきと上書きに関する単体の考察記事は以上です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
書きながらずっと思っていたんですが、上書きの設定めちゃくちゃ秀逸じゃないですか?過去の自分の脳を上書きすれば実質的にタイムスリップだ…って。この設定だけでSF小説書けるレベルだと思うんですが。やはり天才か…
最初に書いた通り、過去曲との繋がりについては次の記事で書きます。
すでに半分以上完成しているので頑張って今日中、いや明日中には出そうと思います。ちょっとだけ待ってて下さい。
内容をちらっと書くと、日周運動と時間の流れ。リコ、くらり、その他の上書き疑惑。先人による三十九糎との関連。とかです。
それではいったんさようなら。
極ボッチでした。
続きはこの記事です、書き終わった!!!!
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