ラベンダー色の葬儀。

4月17日(土)

朝からひどい頭痛に悩まされ、近所の鍼灸院へ。天才的に上手い針治療で、体調不良のときにはいつも駆け込んでいる。先生はチラリと私の顔見て、めちゃくちゃ顔がむくんでいるなぁといい、顔にもブスブスと針を刺した。どうやら花粉も影響しているらしい。午後の予定をひとつキャンセルしてひたすら寝る。夜の大事な行事に備えたい。

書籍作りをお手伝いしたラベンダーリングの発起人である御園生泰明さんが亡くなった。夜はそのお通夜に参列する予定が入っていた。御園生さんと直接お会いしたのは、取材時の1回のみ。けれども、決して忘れられない人だ。ガンになっても生き生きと暮らせる世の中を作りたいという彼の情熱には、圧倒された。そして、ガンを患い死を身近に感じつつも懸命に生きようというその独特ー覚悟を決めたような何か悟りを開いたような表情ーは、父を思い出させるものがあった。

他界されたことを知ってから今日までの数日間、何度か彼のことを考えることがあり、そのためにものすごく悲しくなった。1年前は知らなかった人である。もし出会うことがなかったら、こんな悲しみを味わうことはなかったのではないか。いや、しかし、この悲しみに出会えて良かった。悲しみを経験することは、決して不幸なこととイコールではない。御園生さん、そしてラベンダーリングとのご縁に心から感謝したい。

参列者皆がラベンダーカラーを身に付けたお通夜も、忘れられないものになりそうだ。

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