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映画『ビフォア・サンセット』(2004)

3部作の2作目。あれから9年後の再会。2人は32歳になっている。今度の舞台はパリ。新鮮な気持ちでぜひ見てほしいので、ネタバレしないように書く。 「わ、イーサン・ホークの見た目が残念なことになっている・・・やっぱり若いときはピチピチで可愛かったんだな・・・」と思っていたらジュリー・デルピーが現れて再会となる。彼女も同年代と比べたら綺麗だけれど、9年前よりは老けてかつてのキラキラが失われてしまっている。

でも2人はすぐにペースを掴んで軽口を叩き弾丸トークのやりとりとなる。(友人が言ったようにジュリーの英語がうまくなっている)イーサンはサンセットまでに空港に行かなければならない。大股の早足でパリを歩く。景色なんか見ていなくて話に夢中。驚くことに、2人の表情がイキイキしてくる。若返ってくる。こんなことまで演技でできるんだ。そして次第にあの日のこと、それからその後の人生と話は続いていく。あの日2人はどうしていたのか。なんで電話番号を聞かなかったんだろう?それからどんなことをしてきたのか。どんな気持ちで生きてきたのか。なんでもっと早く会えなかったんだろう。会いたかった。イーサンは左手の薬指に指輪をしている。

1作目の『ビフォア・サンライズ』でも彼の恋する表情がすごかったけど、今度もすごい。恋しくて、愛しくて、でもどうにもならない、やりきれないという眼差しと表情。

人ってうまくいく恋ばかりではないじゃないですか。ちょっとタイミングが違ったらもしかしたら一緒に幸せになれていたかもしれないのに、でもどうにもならなかったんだよなああああ、みたいなことがあるじゃないですか。そういうのがよぎって、とても切ない。

今回はどう締めくくるのかな、と思いながら見ていたら、全く予想していなかったところで終わった。えええ、そこで終わるの???いや、でもすごい絶妙。これは3作目どうなるんだろう。

映画12 ビフォア・サンセット

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