今、山形県でイギリスに会える場所
イギリスにまつわる展示が
山形県庄内地方で3つも開催中です!
(とってもうれしいいいい!)
次の3つです。
1.磯貝吉紀 ドールハウスセレクション
2.ピーター・ラビットの世界展
3.ウィリアム・モリス 英国の風景とともにめぐるデザインの軌跡
1.磯貝吉紀 ドールハウスセレクション
チラシから受けた印象が
とってもファンシーだったので、
漠然と「お人形用のおうち…」と観に行ったら!
ガチで精密な模型だった。
本場イギリスのドールハウスは
実物の12分の1のスケールで作られるのが標準であり、
そのため作るためにモデルとする建物を
測る作業も含まれるものなのだった。
室内のカーテンや他布小物なども、
本当は厚みさえも12分の1でないと
実物のようなドレープや生地の質感を
表せない(そのため、布選びもかなり重要)と聞いた。
スコットランド、グラスゴーにある
チャールズ・マッキントッシュの設計した
図書資料室なんて、本棚に入ってる本まで
1冊1冊作られてるんだよー!
街角にありそうな模型屋さんの中に
飾られている飛行機なども全部!細かく作ってある。
イギリスのパブの模型では、
テーブルの上のチップスやサンドイッチに
お腹が空きそうになり、
(学芸員さんはそこで女子会したいと言っていた)
貴族の書斎ではダウントンアビーのお父様の姿を
思い出したり、
所変わってモンローファンの少年が住む
アメリカのおうちのお部屋を垣間見たり、
そのドールハウスの前に立つと、
ぶわっと物語が鮮やかに目の前に映し出されるような
錯覚さえ覚えました。
人間の模型は一切ないのに、
生きている誰かがそこにいるかのよう。
カメラ持ってもう一度行きたい。。。。
開催場所の鶴岡市 致道博物館も
旧鶴岡警察署庁舎の建物を使い、
レトロな風貌はさながらドールハウスのよう。
他にも地元の歴史にまつわる常設展示があるので
たっぷり時間をとって回るのもいいでしょう。
開催場所:公益財団法人 致道博物館
〒997-0036 山形県鶴岡市家中新町10-18 Tel.0235-22-1199
大人気の展示が、やっと酒田市へ来た!
これは去年、別の場所で開催された時に
ちょっと遠出して観にいったもの。
だけど今回の開催地、酒田市美術館ではイベントがものすごーく充実!
ギャラリートークはもちろん、
ピーターラビットの世界を演奏する音楽や
ポターが生きた時代の英国社会についての講義、
絵本や人形を作るワークショップなど盛りだくさん。
(開催済みのものや、申込締め切りになったものも
あるので、美術館のサイトを確認してくださいね)
私は講演会「ピーターラビットで読み解く英国社会」に参加して来ました。
ポターの描いた世界は、当時の英国を色濃く表しているそう。
観察眼の鋭い研究者としての視点も持って描かれ、
動物や植物の描写やかき分け方は
植物の研究者から見ても歴史を語る貴重な資料となるそう。
ピーターがしのび込んだマクレガーさんの家の植物の鉢も
当時の英国のプラントハンターがどこまで足を伸ばしていたか…
なんてことも聞くと、絵がもっと語りかけてくる!
知ってから見ると世界がもっと広くなるから驚きです。
19世紀から20世紀にかけての
イギリスが大きく変化していった時代に、
こうして今も変わらず読み継がれる物語を残した
ポターの自然に向ける眼差しは、
守るべきものや残すべきものをもう一度問いかけるようでした。
ポターが避暑地にしていた湖水地方も訪れたいなあ…!
ピーターラビット日本公式サイト
開催場所:酒田市美術館 5月26日まで
〒998-0055 山形県酒田市飯森山三丁目17-95
TEL.0234-31-0095
3.ウィリアム・モリス 英国の風景とともにめぐるデザインの軌跡
こちらは、これから観に行く予定!
“Have nothing in your house that you do not know to be useful, or believe to be beautiful.”
(機能的ではないもの、美しいと感じないものを家の中に置かないこと)
以前、別の場所で行われた
モリスとイギリスについての講演会に参加した時に知った、
モリスの言葉です。
これは、あらゆるものに通じる、ととても印象に残っています。
観に行ったらまた追って書きます。
開催場所:鶴岡アートフォーラム