着物を着て良いこと五つ
ひとつ できることが増えてうれしい
おとなになると、なにかを習得してもいまひとつ実感しづらいところがある。仕事も、趣味も家事もいろんなことが上達しているはずなのに、上を見たらきりがないことばかりだからかも。その中でも着物を着られるというのは、じつはそんなにハードルは高くないのにすごいといわれちゃったり、見てすぐにあ、着てると視覚的に確認がしやすいので、達成感も得られるのである😊
ひとつ 自分の好きなものが見えて楽しい
着物は大きな布で身体を覆う。形は同じ。洋服と違って、そのものの形で好き嫌いがわかるというわけではないのだ。そうなると色柄素材そのものと向かい合うことになり、どんな模様が、色遣いが、素材が自分は好きなのか、うれしいのか、落ち着くのか、じわじわわかってくる。
不思議なことに着物を着て、自分のスキが分かってくると、クローゼットがすっきりする。洋服のスキも見えてくるからだ。たのしい。
ひとつ 姿勢がよくなって調子がいい
帯というのはすばらしい役目を担っていると思っていて、着物をとめるだけではなく、腰を支えて守ってくれる。お腹は冷えないし、腰も楽だしたいしたものである。体の中心を温めると冷えはかなりよくなるのではないだろうか。医学的根拠は示されていないようだが。着てみなくてはわからない、かな。
ひとつ そこにあるもの、が活かせて楽しい
いまや着物は困りものなのかもしれない。どう処分していいのかわからない。そもそもいつ着るものなのか、手入れはどうするものなのか。だから、リサイクルショップには山積みになっているし、捨てるような値段で売られているものも少なくない。殆どが蚕の命をもらって作られたものなのに。だから、着るしかないのだ。このまま朽ちて処分されるのだったら、お手入れとか考えずに着つぶしてあげよう。昔のだれかがワクワクしながら仕立てたはずの素敵な衣装なのだから。
ひとつ 民族文化を実感できておもしろい
日本文化を広めたい、という言葉があまり好きではない。ほら日本って素敵でしょう、という押しつけがましさを感じるのだ。広めたいというより知ってもらいたい、そしてあなたの文化も知りたい、という姿でありたい。自分の文化の理解が深まると、異文化もまた素晴らしいということが実感できるのだ。どちらがいい、どちらが優れているというのではない、その土地土地で、その民族で培われてきたそれぞれがとても貴重なのである。お互いの文化を尊敬し、尊重するのは世界平和に繋がる楽しさなのである。
いろいろ書いたが、着物はたのしい、着物はステキだ💛
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