見出し画像

雨に唱えば🎵

一番好きな映画です。映画館で観たことはないけれど。

鬱屈していた中学生時代。片田舎に住んでいて、お金もなく今のようにネットなどもない環境で、週末の夜が楽しみだった。一時期、週末の深夜に古い映画を毎週放映してくれる局があったのだ。夜はラジオの深夜放送を聴いていたけれど、たまたま観た古い映画たちが当時のわたしをとても楽しませてくれた。

その中でのピカイチが「雨に唄えば」だったのだ。

サイレント映画の時代、ドンとリナが共演するロマンス映画はみんなの憧れ。そして現実の二人も理想のカップルだろうと思われていた。が、じつはリナは美女ではあるが性格も声も最悪。そんな中、ドンはキュートな踊り子キャシーと出会い、恋に落ちる。そして時代はサイレントからトーキー映画へと移り変わろうとしていた・・・

華やかなハリウッド、ステキな俳優たち、見事な」歌声に完璧なダンス。

おしゃれな若い女性が映画を見て「リナステキ、死にたくなる」となんとも共感度の高いコメントをする。

ドン(ジーン・ケリー)はカッコつけてはいるけれど、相棒のコズモと小劇場の下積みから必死に這い上がってきた。見栄っ張りで、ちょっとずるいところもある。しかし演技も歌も踊りも一流。映画史に残る一発どりの雨の中の歌い踊るシーンは何度見てもすばらしい!このあとジーン・ケリーさまの映画を何本も観たなー。でもこれが一番😊

キャシーのキュートなこと💛ドンを好きだけれど自分のプライドも大事。彼女のはじけるような歌声やダンスはウキウキする。

コズモはなに?ドンにくっついておこぼれ預かってるだけ?と見えるが、彼はブレーン。笑いのセンスも超一流。そしてこれから、彼は演出家としてプロデューサーとして監督として映画界を引っ張っていくのだろうと予想される。

すべてのミュージカル映画の要素がつまっているようなこの映画は、当時の、そしてその後のわたしを救ってくれた。観ている時間はそれに熱中させてくれ、現実の世界を忘れさせてくれてひたすら笑顔をくれたこの映画は、わたしのたからもの。







いいなと思ったら応援しよう!