都立中高一貫校作文試験 H30過去問解説(小石川・武蔵・富士・大泉共通問題)

みなさん、こんにちは。
作文講師のかんのきょうこです。

公立中高一貫校の適性検査では、作文を書かせる学校がほとんどです。
過去問をご覧になった方も多いと思いますが、作文に関しては解答が省略されています。過去問で練習をしようとしても、模範解答がないため、どのように書いたらよいのかの基準がわからずお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、公立中高一貫校の過去問で、書き方の解説と参考例をご用意いたしました。


今回は、2018年度 小石川中・大泉中・富士中・武蔵中共通の過去問を解説いたします。

四校とも同じ問題ですが、代表して小石川中の公式HP 過去問のページに飛ぶようにしておきます。
http://www.koishikawachuto-e.metro.tokyo.jp/site/zen/content/000186639.pdf

作文の設問は、(問題3)の部分になります。

あなたは、これから学校生活や日常生活の中で、何を大事にし、どのように行動していこうと思いますか? 文章1と文章2、それぞれの内容に関連づけて、四百字以上四百四十字以内で書きなさい。ただし、次の条件ときまりにしたがうこと。

条件 次の三段落構成にすること。
1. 第一段落で文章1と文章2、それぞれの内容にふれること。
2. 第二段落には、「1」をふまえ、大事にしたいことを書くこと。
3. 第三段落には、「2」をふまえ、行動を具体的に書くこと。

文章1と文章2につていは、上記のリンク先からご覧ください。

文書1は、串田孫一著「考えることについて」、文章2は出口治明著「人生を面白くする 本物の教養」から抜粋されています。

書名が目に入ってきた段階で、もしかしたら「考えること」が大切なのかな? と想像できそうですね。

では、文章1と文章2について、それぞれのポイントを探っていきましょう。

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