●マンション大規模修繕工事(パートナーの選び方)
こんにちは。
ハッピーすまいコンサルタントの
しのぽんです。
今日は、マンション購入にあたって気になるトピック、マンション修繕工事についてです。
しのぽんの住んでいるマンションでも、今年着工で、第一回目の大規模修繕工事を進めています。
しのぽんは住民側として、この修繕委員会に関わっていたので、
✔建築設計士
✔大規模修繕工事を発注する住民側
の2つの立場からこの記事を書いていきますね。
※ちなみにここで書くのは約100戸くらいの中規模マンションの大規模修繕工事についてです。
500〜1000戸超えの大規模マンションや、タワーマンションになると事情が変わってくると思います。
建物は通常、だいたい12〜15年おきに大規模修繕工事を行います。
今回は大規模修繕工事をスタートするときの要、
プロジェクトを誰にマネージメントしてもらうのか、
パートナーの選び方についてです。
一般的な選択肢はとしてはだいたい以下の4つです。
1.マンションの管理会社
2.マンション修繕コンサル
3.マンションを建てた施工会社
4.大規模修繕工事に特化した設計事務所
どこも一長一短があります。
詳しく書くと以下のとおりです。
1.マンション管理会社
[メリット]
日々マンションを管理しており、住民との信頼関係ができているのでプロジェクトを進めやすい。住民の心理的な負担が少ない。
[デメリット]
住民側で主導権を持って関わっていかないと設計事務所、施工会社の選定がブラックボックスになりやすい。
2.大規模修繕工事コンサル
[メリット]
マンション修繕工事に多くの実績があるので、経験値が高い。
[デメリット]
施工会社からキックバックをもらうなど、結構悪どいコンサルが多いので、選ぶときに十分な調査が必要。
3.マンションを建てた施工会社
[メリット]
物件を熟知しているので、調査内容や修繕内容をまとめやすい。
[デメリット]
施工会社選定時に競争原理が働かないので工事費が割高になる可能性がある。
大規模修繕工事に伴い、マンションの長期修繕計画や管理費を見直すことが多いが、その知見がない会社が多い。
4.大規模修繕工事に特化した設計事務所
[メリット]
設計と施工業務が明確に分離されるので工事監理が適切に進みやすい。
日本建築家協会メンテナンス分科会に参画している設計事務所は、社会公益を考えてマンション修繕工事を仕事としている事務所が多いので、信頼できるところが多いように思います。
[デメリット]
事務所人数が少ないところが多いので、受けられる案件の量が少ない。
マンションの管理組合でやることが増えます。管理会社との調整業務など。
マンションの大規模修繕工事は計画から終了まで1年半から2年程度かかる長期のプロジェクトで、大きなお金も動きます。
それぞれの選択肢にメリット/デメリットがあるので、管理組合の状況などに応じてベストなパートナーを選んでいきましょう。
今日もあなたが一日笑顔でありますように。
感謝∞
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