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個人からのオーダー家具の見積もりと成約率を上げるネット集客方法
私の仕事は家具職人、アナログ家具職人だった私が下請けから脱却する手段として苦手なパソコン作業を駆使してネットショップを運営し、独立してネットのみで個人からのオーダー家具製作行ってきた経験から
ただただテレビに出たり人気YouTuberに広告依頼をしたりインフルエンサーを使う方法が適していない旨を記載した↓
※前回書いた失敗談とか批判だけではなく、解決策も書くのが働く大人だと思うので今回はオーダー家具のネット集客の効率の良い方法について記載する
オーダー家具と既製品家具は値段も納期も購入までの流れも全く違う、食べ物や化粧品という消耗品、リピート商品でもない、そのため一般的な物販と同じWEB広告や集客のやり方だと全く効果につながらないことも多々ある。
個人向けオーダー家具のネット集客のポイント
自己紹介と履歴&脳裏の営業マンをWEB上に育成しておく
オーダー家具は今欲しい!明日出荷!というものではないため、何度もやり取りをして確認をして形に無いものを作って納品するものである。お客様も不安、作り手も希望に応えることができるか納品まで緊張感を持っている
見込みのお客様に見ていただくための履歴、自己紹介としてSNSやホームページなどで自分の言葉で投稿を重ねていくことであなたの脳内のコピーロボットという営業マンが育成され、あなたの望む顧客を連れてきてくれる
(そのため顧客の選定は事前にしておく)
オーダー家具を探している人の検索にかかるようにする
一番は、オーダー家具を探している人が検索エンジン、SNSハッシュタグなど検索するときのキーワードは媒体を把握してそのページの上位表示を目指す投稿をすること。
オーダー家具を探している見込みのお客様が何を知りたいか?を予測して求めていることを書いて問い合わせをしていただく流れが一番スムーズだ。私は2019年にサーバーハッキングされるまではSEOを駆使してとにかくオーダー家具選びに役立つコンテンツを投稿し続けていたのでマッチングした問い合わせがあった
今はSNSのハッシュタグから検索して調べる人もいるし、様々な媒体で集客方法が異なる。私の場合は中高年齢層がターゲットなので若者向けには設定していない、こういう風にあなたの決めたターゲットがどこで何を利用しているかをリサーチして見合ったところに注力すると成約率も上がる。
衝動的な行動に移りやすい層は避ける
バズり目的の投稿とか有料広告、ファンビジネスを展開しているインフルエンサーのファン層がたまたま興味を持っただけで、衝動的な問い合わせ&すぐ飽きて返信無しを防ぐために簡単に問い合わせができるチャットとかは避ける(すぐ売れる商品と受注生産は違うことを自覚しよう)
びっくりするくらい問い合わせがあっても効果があるように思えても、成約しない場合、時間と労力だけを費やしてしまう上にクレームにつながる恐れもある。そのことは前回の記事にも記載済み、
※私の場合、衝動的であっても丁寧に教えるように対応することで数か月後にふっと返事が来るという事を経験しているので、いただいた問い合わせ自体は邪気に扱わず、こちらは必ず返事をする。これが手間だという場合に、そもそも問い合わせを減らす工夫が必要だという事だ。
問い合わせまでのハードルを高くする
衝動的な問い合わせ&すぐ飽きて返信無し、無駄な見積もり時間を防ぐために、問い合わせ項目をきちんと記載して、名前も記入していただくようにしたり心理的に問い合わせのハードルを高くすることで、本当に必要な方が冷静になって考えて問い合わせをしてくるので真摯に向き合う時間が確保できる
また実際、配送料の問題もあるので都道府県市町村まででいいので納品先の場所を記載して欲しいと条件を出すことで冷やかしは撃退できる
(問い合わせボタンはわかりやすくしておく。)
問い合わせまでにオーダー家具の知識を伝える
オーダー家具は一生のうちに何度も依頼するものではないし、お客様はとても不安を抱えている。そのため、まず普段からページにオーダー家具に関する知識を伝えておき、問い合わせに至る時にはすでに信頼性を高めておく
例・オーダー家具の注文までの流れ、オーダー家具の選び方など、お客様の不安や疑問をページ上ですでに解決できるようにしておく
コンテンツが見合っているところに広告を出す
ネット広告を出す場合、衝動的、時事ネタ系で翌日には埋もれる記事や継続して再生されない動画、埋もれる投稿ではなく、必要な人が検索してたどり着く、あなたが取り扱うオーダー家具などに関連性が高い長期型のコンテンツに出稿する(殺到はしないけど程よく問い合わせがあるので良い)
再生数が多いYouTubeチャンネルに定期的に名前を掲載してもらい、読者がいざ、オーダー家具を作りたいなっと思った時に、そういえばあのチャンネルのスポンサーにオーダー家具屋さんがあったなあ、っと思い出してもらえるように繰り返し定着するCMを流してもらうか連呼してもらうようにする(いわばラジオCMのようなもの→これは結構費用が掛かる!!!)
キャンセル・クーリングオフについて記載しておく
オーダー家具のキャンセル、クーリングオフの条件をきちんと明記しておくことはすごく大事、こういう部分まできちんと目を通せる人とお仕事をすることでトラブルを防ぐことができるし、読んでいない人にも注文前に必ず読んでもらうよう促進しておく。
ここで嫌な思いをする人とはトラブルがある恐れがあるので取引しない方が良い。大事な売り上げだと思いがちだけど断る勇気も必要である。
広告を使わないWEB集客の事例
私の場合、2019年にサーバーがハッキングされて2013年からのコンテンツが全部消えてしまった悲劇に見舞われたけど、それまではオーダー家具の製作事例や問い合わせ事例、オーダー家具の選び方、製作までの流れに加え、人となりが見える日常生活、日常の想いなどなど赤裸々に書き綴ってきたことで集客につながった。
とてもとてもとてもありがたいことにお客様全員素敵な人でお互いに理不尽なことも不愉快なこともなくスムーズに納品につなげることができたと思う(もし、一方通行であれば大変申し訳ないのですが…)
私は独立した時に無名で無信頼性の状態の田舎の単なる無職の元家具職人から、コツコツとWEBに種まきを続けていき、個人からのオーダー家具受注につなげてきた経験がある。広告費用は使ったことが無い。
古いやり方でもOKの理由
今の時代はショート動画やTikTokなど短く手軽に見れるコンテンツが流行っているけど、自分の顧客は入り口にはなれど、数秒のものを観てその場でオーダー家具の購入を選択しないと思う。もし選択した場合、成約前に確認事項をたくさんしておかないとトラブルになる上に未払いやキャンセルという問題も出てくる。
だから入り口としての手段はたくさんあれど、キチンとしたコンテンツは作っておくべきだと思う(必要とする層が何を見て購入に至るか考えておく必要がある)
インフルエンサーとかユーチューバーに任せきりのレビューなどは絶対に避けるべきである。特に『安い・短納期』といったうたい文句になると苦労する。そのことは前回の記事にも記載済み
古い考えかもしれないけど、私の目的とする客層が10代20代ではなく今のところ40代以上としているのでブログとか記事をきちんと読んでメールでやり取りすることもできると思うのでいいのだ。若い人向けだとまた違う方法が必要なのでここに長々と書いたことは役に立てず申し訳ない。
とにかくオーダー家具は短く浅い考えで判断できるものではない、そのため長い説明を読めない人、衝動的な人にじっくり教える力も必要なのだ。
テレビ番組出演依頼のオマケ話
前回の記事でテレビ番組の出演依頼は、ビンボーでも夢を追う女性とか、おしゃれに無縁な女性を綺麗に変身させるとか、田舎で貧乏生活の取材とか、親元を離れて夢を追う子供(私)の姿を親に見せるとか、女性で仕事に頑張るキラキラした人とか、田舎移住の裏側とかもろもろ、特番やその当時人気だったバラエティーが多かった。
ここまで読んでくれた方には断る方が正しいとわかってくれたのではないかと思う。
↑と記載したけども、わかりますよね?
こういった家具職人は貧乏で、小汚い、田舎はおしゃれではないというレッテル貼りをし、人を笑いものにして上から目線で感動させて美しくなるサポートをしよう、感動物語を作り上げようという番組を好んでみている人は自分の顧客につながらないという事、
何よりそれを許して出てしまえばオーダー家具職人のイメージを悪くするという事。
当時トレンドブログが流行っていたのでそういう番組に出た人の個人プロフィールが掲載されることも多く、悪口とかいろいろ書かれることもあった。自己顕示欲を満たすためとかミーハーな気持ちで見境なくテレビに出たら切り取りで思ったことと違う伝わり方をするリスクもある。
それでも売り上げにつながるものを持っているビジネスならいいかもしれないけども私の場合は売り上げにもならない、嘘の拡散になりマイナスにしかならないので断ってよかったと思っている。