不安と上手に付き合う!強迫性障害っぽい私のアクションプラン
いつからか、何度も確認しないと不安になることが増えてきました。
ふとした時に「あれ、ちゃんとやったっけな?」と不安になることが増えてきました。
朝使ったヘアアイロンのコンセントを抜いたかどうか確認するために、一度降りたアパートの階段を駆け上がることがあります。
仕事で書類に検印したかどうか確かめるために、何回も書類を確認することもあります。
「どうしたんだろう。20代のころは、こんな性格じゃなかったのになぁ」
原因を考えてもよく分からず、病院に通うほど深刻でもない。ですが、どこか生きづらさを感じていました。
自分の症状をネットで調べたところ「強迫性障害」という言葉を見つけました。症状の例を見ると、私に起きていることと同じことが書かれてあったのです。
病院に行ってみようかと考えたこともありますが、通院は面倒だし、そこまで生活に支障が出ているわけでもない。薬を飲んで完治するものでもなさそう。結局は自分の行動で少しずつ改善するしかないのだろうなと考え、病院には行っていません。
病院で診断を受けたわけではないので、「強迫性障害っぽい私」と表現します。そんな私が、日常の中でこの症状とどうやって向き合っているのか、ご紹介したいと思います。
1,確認は1回までと決める
1回確認したのに、「あれ、どうだったかな」と思って2回、3回と確認をしてしまう。2回目の確認をすると、その後も何度も確認作業を繰り返してしまうことがあります。強迫性障害的には、「確認行為」というようです。
何度も確認を繰り返すから、余計に不安になってしまうのではないか。
そう思ってネット上で調べたところ、やはり同じようなことが書いてある記事をみつけました。
そこでまずは、「確認は1回まで」と決めることにしました。
もちろん、それでも何度も確認行為を繰り返してしまうことはあります。それでも、2回目の確認で終えるように気を付けています。
2,自分だけのチェックリストやルーティーンを作る
「確認は1回まで」と決めたので、1回の確認で安心できるように、自分だけのチェックリストやルーティーンを作りました。
例えば、出かける前のルーティーン。
窓を閉める
↓
ガスの元栓
↓
洗面台のヘアアイロン
↓
玄関の鍵
この順番で確認をし、家を出るようにしています。
仕事上でも、確認作業が必要な業務には自分用のルーティーンを作りました。1日の最後にはやり残した業務がないかを確認し、また翌日やるべき業務を書き出して、1日を終えるようにしています。
3,今に集中する
私にとっては、これがイチバン大切だと思っています。
前職時代の私は、マルチタスクが日常。複数の案件を同時進行で進め、それぞれの問い合わせがやってくると、頭をその都度切り替えて対応する日々でした。
その結果、だんだんと頭の中が散漫になってきました。
目の前の業務に集中できず、「さっきのメールの内容、なんだったっけ?」
「〇〇さんに電話しておかなきゃ」と、違う業務に手を付けてしまうようになりました。これはもう、なんだか衝動的で。自分でも抑えられませんでした。Aの業務のメールを打ちながら、次にやろうとしているBの業務についてすでに考え始めている、なんてことはもう普通でした。
その結果、結局私は今何をやらなければいけないのかが、分からなくなってしまいました。優先順位が付けられない、物事を整理することができない、そういった状態に陥りました。
強迫性障害っぽくなってしまった原因が、このマルチタスクにあるのかは分かりません。ですが目の前の業務に集中できず、意識が散漫になることで、「あれ、さっきの業務ちゃんとやれてたかな」と不安になってしまうのではないかと思います。これでは、ルーティーンを作ったり、チェックリストを作ったりしても正直意味はありません。
まずは、目の前のことに集中すること。
こればかりは、日々訓練だと思っています。
とにかく、目の前のことに意識を向けること。意識が別の方向を向きそうになると、「それって、今やるべきこと?今考えるべきこと?」と自分に問いかけます。今は、前職に比べたら業務量も少ないので、優先順位を付けることも、物事を整理することもできるようになりました。
さいごに
強迫性障害っぽい私ですが、悪いことばかりではありません。
今は金融業界で事務の仕事をしていますが、これまでに大きな事務ミスは1度も起こしていません。それは、ちゃんと確認を(何度も……)しながら、業務を行えているからだと思っています。マルチタスクも、うまく出来れば大きな武器になると思っています。
私は病院で診断を受けたわけではなく、生活に大きな支障もないので、自分で考えたアクションプランと共に付き合っています。ただ症状が重いときは夜眠れなくなったり、すぐに確認できないことで1日中そのことを考えて過ごしてしまったり、ということもあります。
きっと中には、生きづらさを強く感じている方もいるのではないでしょうか。もしそのような方がいるのであれば、専門医に相談することをオススメしたいと思います。ひとりで悩む必要はありません。私も、もし症状が重くなるようであれば、病院へ行ってみようと思っています。
いつからこの症状が出始めたのか、はっきりとはわかりません。なんでこんな私になってしまったのだろうと、悩むこともありました。ですが今は、変に生き急いでいた私に、私自身がストップをかけてくれたのだと思っています。
今を生きることが、さまざまな不安と上手に付き合う秘訣なのかもしれません。