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自分の看護計画

今月、看護師対象に看護計画の研修を行います。
職員は看護師なので、知識はあります。
私の役割は、一人ひとりが自分の看護について考える機会を与えることだと思っています。

私は、看護師になって最初に就職した大学病院の看護部長は、私に
自分の看護計画を立ててくださいと面接のときに言いました。
とても緊張しましたが、自分を身体、精神、社会の大きく3つに分けて、
どういう状態で、どういう目標を持つということを答えたのを覚えています。看護部長にとってそれが正解だったか解りません。
ニコニコとほほ笑んでいました。

私は看護師歴24年。もうすぐ25年が経とうとしています。
今、周りを見て感じるのは、一人の患者さんを病名でしかとらえていないということ。私は、病気はその人の一部、その人が望むことや、人生の質についてどのように考えたり、感じたりしているのかということがとても大切だと思うようになりました。

医療従事者は、人の問題点を見つけるのが得意で大好き。そして、正解に人を導こうとします。その人の価値観が大事だと言葉では言っていても、こうすべき、こうした方が良いと自分の経験と知識を前面に押し出す人が多いのです。勿論、急性期はそれが必要です。でも、自宅での生活、退院、看取りなどを考えた時、それで良いのかと思うのです。

本人と一緒に考えて、本人の意思が尊重されることが大切だと思うのです。

看護計画の研修をするにあたって、どのように人に説明しようかと考えました。私は、人に指導するなら、まず、自分が出来ているということが前提だと考えています。なので、今回は、自分の看護計画を立案して、それを発信し、皆にも自分も看護計画を立ててもらおうと思いました。

健康な人しか、人の看護が出来ない。
自分の健康管理が出来ていて、他者へ貢献できる。
そう思うからです。

看護師は素晴らしい仕事です。
人生経験を積むごとに提供できる看護の質は高くなります。

マズローの欲求5段階節というものがあります。
人間の欲求を5つの階層に分け説明した心理学理論です。
生理的欲求、安全の欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現の欲求の5つがあります。

私は、現在とても恵まれていて、生理的欲求も安全欲求も承認欲求も満たされていると思っています。ただ、精神科の看護師ということが社会で低い地位になっていると感じることに不快な感情を抱いています。
精神科の看護はとても素晴らしく、科学と芸術だというふうに思っています。数字では表現できない、目に見えない領域。脳の領域です。
一人ひとり違う対応が求められ、たくさんの技術が求められる場所です。
心と身体は繋がっていて、すべての領域で観察力や判断力が求められる。
やりがいのある領域です。患者さんは、とても敏感な人が多く、看護師によって態度が変化します。相性と言っても良いかもしれません。
私は、患者さんたちに受け入れられることが多く、言葉や態度で患者さんが変化することに喜びを感じます。言葉の力、心のある対応はとても効果的だということです。

それなのに、精神科の看護師が社会的地位が低いと感じる。
楽だから精神科にいるのだろうとか、精神科は何もしないとか、
解らないところ、出来ない人が働くところという態度を取られます。
とても残念です。

精神科が好きだとか、精神科楽しいとか、精神科はやりがいがあるという人も勿論いるし、理解してくれている人もたくさんいます。
でも、評価されないことが多い今の状況が私の気持ちを暗くすることがある。

私は、これを自分の看護計画に当てはめました。
#1 精神科看護師の社会的地位が低いと感じる です。
この問題点を解決するための最上位の目標は、
精神科看護師の社会的地位が上がる です。
こうするために必要なのは、社会との横断的な繋がりが大事だと思いました。
精神の理解、メンタルコントロールや病気に対する正しい理解を発信することだと思うのです。

私は、今年に入って、この問題をどうにかしたい、たくさんの人を健康に導きたいという気持ちからSNSで健康に関する情報を発信しています。

機能性医学や生命科学、脳科学の領域が好きなので、
それで学んだことをアウトプットしています。

続けることで、出会う人が変化し、
人に求められるようになっていく。

だから、いつか、この目標は達成できると思っています。
行動を起こせば必ず変化はやってくる。
時間がかかるかもしれない。
でも、やらないよりマシなのです。

後悔のないように。

自分のやりがい、自己実現が自分の人生の質を上げる。
マズローは凄いな。

自分のことから始める。自分を幸せにすることが人を幸せにする。
まずは、自分から。

人に指導する立場を経験させていただいて、感謝です。
私も成長できています。
これからも頑張ります。

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