嘘がつけない時代

音大を目指す娘が
ねえねえ……って声をかける

これは言いにくいことを
打ち明ける時の声のかけ方

朝、ピアノの練習して
遅刻して学校行くのってどう思う？

言い残して娘はシャワーを浴びに行った

んーーーーー

その間に私は考えをまとめる

シャワー後に髪をがしがし拭いてる娘に
私はこんなふうに伝えた

まず、アリかナシかについて

1.一日はみんなに平等に24時間ある
新しいこと（ピアノ）を始めるなら
ほかの何かをやめる必要がある

2.それが高校の勉強なら私は残念である
なぜなら、義務教育ではない高校には
志を持って進学したはず
それを周囲も全力で応援してきた
最後までやりとげてほしいのが本音

3.でもあなたが真剣に考えて出した答えなら
あなたの選択を尊重したいと思う

そしてひとつだけ条件を出した

それは、高校に連絡する時は
ピアノの練習をするから遅刻しますと
真実を伝えること

これはとても大切なことだと感じる

これからの時代は
ウソがつけない時代だと思う

今まで私たちはたくさんの嘘を
自分にも他人にもついてきたことで
トラブルがおきたり体調を崩したりしてきた

もうそろそろ
どうやら気付きはじめてる

これからの時代は
ウソがつけない時代なんだ

そしてひとりひとりが
自分の人生の主役を演じるとしたら

自分の幸せには
自分で責任をもつべきなんだ
人まかせじゃ
行きたいところに行かれないんだ

もちろん誰だって
人に言えないこと言わないことはある

でも自分のやりたいことや
自分の想いには嘘はつくな

そして自分の選択に自信を持とう

少し黙って考えて
今朝は娘はオンタイムで登校していった