LiSA「明け星」について語ってみた。歌ってみた動画も投稿♪ アニメ「鬼滅の刃」無限列車編 完結記念
こんばんは。今日はアニメ「鬼滅の刃」無限列車編の完結ですね。オープニングテーマの「明け星」を歌わせていただいたので、BGMとして聴いていただけると嬉しいです。
全然関係ないのですが、これの編集に夢中になっていたら、推しである米津玄師さんの貴重なインスタライブを聴き逃しました。。。(予告、アーカイブはありません)全く立ち直れない気分ですが、以下の文章はその前に書いた「明け星」の解釈です。
以下、YouTubeの概要欄より転載します。
きょうこと申します。アニメ「鬼滅の刃」無限列車編の完結を記念し、LiSAさんの「明け星」ピアノバージョンを歌わせていただきました。作詞作曲は、劇場版「無限列車編」の主題歌「炎(ほむら)」と同じく、梶浦由記さんです。
ここでは、曲の解釈や個人的な思い入れについて語らせていただきます。
伴奏音源:Hiroのピアノ伴奏アレンジ 様
https://www.youtube.com/watch?v=3WeXXFw63Us&list=LL&index=33
※以下、アニメのネタバレを含みます!!ご注意ください。
この曲は、アニメの内容でいうと、炭治郎の夢にフォーカスしているのではないかと思います。「炎」は炭治郎と煉獄さんの関係にフォーカスしているため、同じアニメの曲でもテーマは違うということになります。
「炎」は以前歌わせていただき、「炭治郎が煉獄さんの死を悼み、どんな深い悲しみをも超える“遺された幸せ”を大切にする曲」であると解釈しました。
一方「明け星」は、炭治郎が鬼によって眠らされ、幸せな夢を見せられる場面の曲だと思います。
炭治郎は「鬼滅の刃」の第1話で、家族を鬼に殺され、ただ一人生き残った妹も鬼に変わってしまうという壮絶な出来事に直面しました。その後は妹を人間に戻すため、さらにはこれ以上鬼による被害を出したくないという思いから、鬼と戦う道を選びます。
アニメ「無限列車編」では、鬼が術を使って炭治郎や仲間たちを眠らせ、幸せな夢を見させている間に皆殺しにしようとします。
夢の中で、炭治郎は深い雪の中、故郷にいました。死んだはずの家族と再会したとき、炭治郎は完全に鬼の術に落ち、夢の中でこの上なく幸せなひとときを過ごします。
しかし途中で「これは夢だ。覚醒して戦わなければいけない」と気づいた炭治郎は、現実世界に戻ることを決意します。いつまでも幸せな夢を見ていたいという誘惑を断ち切り、もう二度と会えない家族に背を向けて、雪原を走り出すのです。ここで「竈門炭治郎のうた」の壮大なアレンジが流れるのは圧巻で、私は映画を観に行ったとき号泣しました。
この場面は、「明け星」の
「優しく誘う昨日に手を振って 僕らは泣いた」
「白い道を行く」
という歌詞とぴったり重なります。
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炭治郎に感情移入しながら映画を見ていると、「私だったらどうするか」という考えが頭をよぎります。私だったら……。幸せな夢を見て殺されるか、悲しく厳しい現実に戻るかと考えると、どうしても前者を選んでしまうような気がします。二度と会えない家族に背を向けることなど到底できないと思います。
炭治郎は、なぜそれができたのでしょうか。「鬼と戦って無限列車の乗客を救わなければならない」という使命感も、もちろんあったと思います。しかし、それだけでは足りないような気がするのです。
炭治郎が現実に戻ったのは、鬼になってしまった妹の禰豆子のためではないか、と私は思います。幸せな夢を見て死ぬことができたら炭治郎は楽かもしれませんが、禰豆子をたった一人で現実世界に置き去りにすることになります。禰豆子は鬼でありながら人間の心を持っており、何らかの理由で言葉を話すこともできない状態です。このような複雑な状況に置かれた禰豆子をどこまでも守れるのは、炭治郎だけだと言えます。
「明け星」は、途方もない誘惑を振り払い、厳しい現実に立ち向かうためにもがき苦しむ炭治郎の心情を表した曲なのだと思います。
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以上、私なりの解釈を述べました。もし、この曲をより深く味わうことができると感じていただけたら、とても嬉しいです。
さらに、この曲は同じく梶浦由記さんの楽曲「暁の車」との共通点が多いように思います。「夜明け」に着目している点、炎や車輪(くるま)が関係している点、追悼の歌である点などです。「暁の車」も名曲なので、よろしければ是非聴いてみてください。
ここまで読んでくださった皆様、聴いてくださった皆様、本当にありがとうございました。
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noteを始めました。音楽の話題のほか、持病である精神疾患について書いています。覗いていただけると嬉しいです。
https://note.com/kyoko211114
●おすすめ動画
炎/LiSA【歌ってみた&概要欄で語ってみた】
劇場版「無限列車編」主題歌。どんな悲しみをも超えるものとは、というテーマで語っています。
竈門炭治郎のうた【歌ってみた&概要欄で語ってみた】
炭治郎が雪原を走る場面で流れる曲です。「鬼滅の刃」の核心的なテーマについて考察しています。
●公式MV
LiSAさんの歌、表情、動き、全てが曲の世界を体現しています。
https://www.youtube.com/watch?v=yGcm81aaTHg
●録音環境
【DAW】GarageBand
【録音端末】iPad 第9世代
【マイク】オーディオテクニカ AT2020
【オーディオインターフェース】TASCAM iXZ
【キー設定】原曲キー