「心身ともに健康な方」という条件にモヤモヤする

こんにちは、きょうこと申します。

求人やオーディションの広告が流れてくると、応募する気はなくても何となく読んでみることがあります。

その時に見かけるとモヤモヤする……というかムカつくのが、

「心身ともに健康な方」

という応募要件です。

たいてい目立たないところに書かれていますね。

どこの業界も余裕がありませんから、手のかからない人を欲しがるのは理解できるんです。

ムカつくのは「心身ともに健康」という、極めて曖昧な表現のほうです。

この応募要件を作った人に、

「あなたが言う健康の定義は何ですか?」

「どのような資料を根拠として健康の定義を決めていますか?」

「心が健康であるとは、具体的にどのような状態ですか?」

と尋ねたら、果たして答えられるのでしょうか。

「健康」の定義は世界中で議論されており、とても深遠なテーマです。

「私は持病があるけれど、薬を飲めば日常生活は送れるから健康」というような考えの人は少なからずいます。

しかし応募要件でいうところの「心身ともに健康」とは、おおかた次のような状態を指しているのでしょう。

●持病がない。
●定期的に通院したり、毎日薬を飲んだりする必要がない。
●医療機器や補助具を必要としない。
●しょっちゅう風邪を引くなどの虚弱体質ではない。
●精神科に通院したり、専門的なカウンセリングを受けたりしていない。

これらの状態を「心身ともに健康」と呼ぶのなら、正直にそう書けばいいのです(法的にダメなのかもしれませんが)。

非常に抽象的でフワッとした表現でごまかしておいて、「私は持病があるけれど健康です」という人が来たら落とすわけですよね。

よく考えたら、ずるいと思いませんか?

私自身、面接で持病があるかどうか聞かれ、精神科に通っていると言った瞬間から面接官の態度が一変したり

結婚相談所に行ったら「持病がある人は入会できない」と言われたり

色々な経験があります。

(よく見れば、その結婚相談所のホームページには「心身ともに健康でないと幸せな結婚生活は困難」とまで書いてありました…)

病気がハンデだということは否定できないので、ある程度の制約は仕方ないと思っていますが、

「心身ともに健康な方」という書き方には、やっぱりムカついてしまいます。

病気を受け入れて、自信を持てるようになれば気にならなくなるかもしれないので、頑張るしかないですね。

最後まで読んでくださってありがとうございました!

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