中学受験「論述問題」にチャレンジ!~明大明治中 徹底解説編~
明治大学付属明治中学校の入試で毎年出題される社会の論述問題。思考力や表現力が問われるこの出題は、受験生にとって頭を悩ませるポイントの一つです。しかし、その対策に意外な教材が役立つことをご存知ですか?
それが、吉祥女子中学校・豊島岡女子学園中学校・鴎友学園女子中学校、いわゆる「新女子御三家」の過去問題集です。一見すると、明大明治中とは関係のない学校の教材に思えますが、論述問題の出題傾向には共通点が多いのです。
例えば、明大明治中の過去問では次のような設問が見られました。
なぜ、元寇によって将軍と御家人の関係が崩れたのか、80字以内で説明しなさい。
一方、新女子御三家の過去問でもこのような問題が出題されています。
日清戦争や日露戦争の際に流行した遊びの「戦争ごっこ」では、日本側の立場になった子どもが北条時宗の役になりたがる場合が多かったようです。それはなぜだと考えられますか。
どちらも、単なる知識だけでなく、歴史上の出来事の背景や影響について思考し、論理的に記述することが求められています。知識を関連付けて多角的に考える力が必要とされているのです。
新女子御三家の社会論述問題は、知識と思考力の両方が問われる良問揃いで、明大明治中の受験対策としても非常に有効。単なる暗記ではなく、知識を関連付けて考える力を養うトレーニングになります。
また、明大明治中の過去問分析からもわかるように、論述問題では設問文をしっかり読み解くことがポイントです。
「なぜ」と問われていれば理由の説明が必要であり、文末は「~から」という形に。 「元寇によって」とあれば、元寇後の時代のことが問われていると判断できる。 「将軍と御家人の関係が崩れた」という部分に着目し、「御恩と奉公の関係」のどちらが崩れたのかを考える。
こうした問題の読み解き方は、新女子御三家の過去問演習で自然に身につけることができるでしょう。
さらに、どちらの学校でも社会の時事問題への言及が見られるのも特徴です。日頃からニュースや新聞に触れ、知識と結びつけて背景を考える習慣をつけておくことも重要だと言えます。
受験勉強は、知識の詰め込みになりがちですが、思考力や表現力を磨く訓練も欠かせません。その意味で、新女子御三家の社会論述問題は、明大明治中の受験生にとって格好の教材なのです。ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。知識を関連付ける力と論理的思考力が身についたとき、合格への扉はぐっと近づくはずです。
【問い】
なぜ、元寇によって将軍と御家人の関係が崩れたのか、80字以内で説明しなさい。
【講評】
典型題であるため、要素を欠かしてはいけない。
この問題を見てから、解答の作成をするまでのアタマの使い方・同時に思い出しておかなければいけない事柄を解説する。
※同じ問題が出ることは少ないため、過去問の復習時には周辺知識を合わせて解説しておく必要がある。
まず、論述の採点は、キーワード(やそれに付随する表現)それぞれに配点があり、そのうちいくつが含まれているかによって作成する。
【問題文解説】
・「なぜ」・・・理由を説明する必要がある。文末が「~から(だから)」になるように。アタリマエかもしれないが、試験当日の緊張感の中でも、やりきる必要がある。
・「元寇によって」・・・時代は鎌倉時代。8代執権北条時宗の時代だとわかる。また、「元寇によって」から、元寇後のことが問われていることがわかる。この時点である程度検討がついている受験生は、非常に良い勉強ができている証拠。
・「将軍と御家人の関係が崩れた」・・・元寇では鎌倉幕府が勝利した、ということだけで終わらせてはいけない。それよりも、結果が重要である。
考えるにあたって、「関係が崩れた」というところに着目する。そもそも「関係」とは何であっただろうか?
鎌倉時代の将軍と御家人の「関係」と言えば、御恩と奉公の関係(*)ですよね。
(*)…将軍が御家人の領地を認めたり、手柄に応じて新たに領地を与えたりする「御恩」と、戦いが起きたときには将軍のもとに駆け付けて戦力になったり、普段は鎌倉の警護をしたりする「奉公」のことを言います。
それが、「崩れた」わけです。
「御恩」または「奉公」どちらかが崩れたと言い換えられますよね。
【解答の作成】
さて、ここからはある程度の知識が無ければ解けないところです。
今回、「崩れた」のは、「御恩」です。
次に、「御家人が幕府に不満をもった」こと。
→それはなぜか?
→それは、「奉公」をしたのにもかかわらず、「御恩」がなかったからです。
【解答例】
元寇は防衛戦であり,...1点
幕府は新たな領地を得ておらず,...2点
金や命をかけて奉公した御家人に対して,...2点
御恩として土地を十分に与えることができなかったから。 ...3点
【ファイナルチェックテスト(元寇編)】
<きっかけ>
元の皇帝「 」は、元に従うよう日本に度々使いを送りましたが、執権「 」は従わず。
<元寇>
・1274年...「 」の役
→「 」の兵を従えた元軍が博多湾沿岸に攻め込む。元の戦法に苦戦したが、まもなく元は撤退。
→この様子は、御家人「 」が、「 」ために(目的)、「 」という絵巻物に描かせた。
・1281年...「 」の役
→博多湾沿岸。文禄の役の後にしかれた石塁に阻まれているうちに、暴風雨。3度目の計画もされていたが、中止。
<その後>
・御家人たちは幕府に不満を持つように...(今回の問題)
・御家人の生活は苦しくなり、1297年、幕府は御家人の借金を取り消すため 「 」を出すことに。
【ファイナルチェックテスト(元寇編)解答】
<きっかけ>
元の皇帝フビライ=ハンは、元に従うよう日本に度々使いを送りましたが、執権北条時宗は従わず。
<元寇>
・1274年... 文禄の役
→高麗の兵を従えた元軍が博多湾沿岸に攻め込む。元の戦法に苦戦したが、まもなく元は撤退。
→この様子は、御家人竹崎季長が、恩賞を得るために、『蒙古襲来絵詞』という絵巻物に描かせた。
・1281年...弘安の役
→博多湾沿岸。文禄の役の後にしかれた石塁に阻まれているうちに、暴風雨。3度目の計画もされていたが、中止。
<その後>
・御家人たちは幕府に不満を持つように...(今回の問題)
・御家人の生活は苦しくなり、1297年、幕府は御家人の借金を取り消すため(永仁の)徳政令を出すことに。
====以上、入試問題にチャレンジ!でした====
さて、このような問題のためにトレーニングするには、適切な教材選びが重要です。市販の一般的な問題集では、各校の出題傾向に合わせた対策を立てるのは難しいでしょう。
そこで、(豊島岡女子・吉祥女子・鷗友学園)で出題された論述問題と解説、攻略ポイントを提供し、受験生の対策を強力にサポートします。
本教材の特長は以下の通りです:
思考力・判断力・表現力を鍛える論述問題対策に特化
各学校の出題傾向に合わせた効果的な対策が可能
問題・解答・解説がセットになっており、自宅学習から塾や学校の指導まで幅広く活用可能
段階的な学習プランを提案し、効率的な学習を支援
教材を通じて、受験生の皆さんは各校の論述問題に対する具体的な対策方法を理解し、実際の入試に向けた自信を持つことができるでしょう。過去の出題例とその解説を学ぶことで、問題へのアプローチ方法を身につけ、着実に実力を伸ばすことができます。
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