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ミュージカル: 「オペラ座の怪人」より、"The Music of the Night"聞き比べ(海外版)

「レ・ミゼラブル」ロングラン公演が終わってしまったので、コロナ中の中断を除くと、今のところ一番ロングランしているミュージカルといえば、「オペラ座の怪人」です。
ガストン・ルルーの原作なのですが、どっちかっていうとミュージカルのために練り直して、天才作曲家 ロイド・ウェーバー卿が作曲したミュージカルです。自身で映画も作られまして、世界で大ヒットしました。
ウェーバー卿は、長年の作曲の功績で貴族に列せられました。要は、たとえば、ビートルズが貴族に列せられたのと同じかんじです。たしか6つほど劇場もお持ちです。

さて、その「オペラ座の怪人」の曲の中でも、一番の名曲がこの”The Music of the Night" です。
劇中で、若いヒロインに、醜い中年男のファントムが心のたけを歌い上げるメイン歌曲です。「夜の調べ」ですが、ファントムは醜くて明るいところには出てきません。それで夜の美しさをヒロインのクリスティーヌに歌いかけるのです。最高に優しく、美しい曲調です。一般にはテノール歌手が歌いますが、このハイトーンをバリトン歌手が歌うとまたそれはそれで魅力的なのです。だいたいファントム俳優の8-9割はテノールです。

ミュージカルは、英国からスタートして米国、日本、オーストラリア、カナダ、シンガポール、マレーシアなどと世界巡回もしていました。主役の俳優さんは何十人も、いえ世界だと100人以上かもしれません。
だいたい、その国で中年のトップ男優が仕留めています。

ですので、ちょっと中でもこの人一押しという方をリストアップしていきます。独断と偏見ですが、そもそもトップミュージカル俳優しかオーディションに残りませんので、全員一流です。
ただ、最初にやった俳優さんが基本なので、それを越えらえるか、越えられないかが勝負にもなるし、あ、変わった歌い方してる・・・っていうのも聞き比べでいいと思います。

(1)  初演俳優のマイケル・クロフォード氏です。1000回以上、出演されました。英国では勲章ももらっておられる、最高ランクのミュージカル俳優です。

(2) ジェラルド・バトラー 映画の主役です。
(実は有名だけど、あまりうまくはない。ただ演技はうまいので、好きな人は多い。ただ、真っ先にジェラルド・バトラーをあげるファンがいたら、申し訳ないが、劇場で他のいい俳優さんを見てないと思います。) まあ、女性向けのハンサムですけどね。ちなみに「300」のスパルタの王様もやってます(笑) いやー、俳優さんは見た目もすごい変えられるなあ!!

(3)  ラミン・カラムルー氏 英国では最年少でファントムをやった方です。大人気です。日本にも来日されました。DVDにもなっています。


私はあまりファンでもないので、塩対応をしているかもしれないが、こっちの歌はすごいです。なんと、日本語で「エリザベート」をうたっておられるのです。ほとんど訛りないです。日本人と変わりがない。すごい。この努力はありえない!! さすが、苦労人だ!! ついでに、まあ、ソニーミュージック所属なせいか、親日家なのだ。なんかインタビューで、「日本に何度も来れてうれしい」っていっておられました。リップサービスであってもうれしいです。

(4) IL DIVOメンバーだった、Carlos Marinさん、シングルで歌われています。歌手なので、演劇にはでておられませんで、コンサート用です。バリトンが渋くてロマンチックですね! あああー、つい最近お亡くなりになりました。残念です。楽しい人だったのに!!

(5) John Owen-Jones氏 英国の俳優さんです。ミドルエイジに大人気。歌うまおじさんです(笑)。日本にも来日されているので、ファンは多いと思います。きれいな歌い方です。

(6) マテ・カマラス氏です。のどを痛めてしまったので、歌手はやめられてしまったのですが、「エリザベート」の死神 トート役で有名です。4か国で演じられるのはこの人くらいかなと思います。コンサート用の歌ですが、とてもきれいなので、ご紹介します。ハンサムです。大事なことなので、2回いいます。ハンサムです。個人の感想です(笑)。

こっちのほうが有名だと思います。

日本語うまーい。全幕、日本語で演じられる外国人ってまずいないので、すごいです。他に、英語、ドイツ語が話せますから、母国語とあわせて4か国語が話せます。素晴らしいです。


(7) Jonathan Roxmouth ジョナサン・ロクスマウス氏
最近のワールドツァーのファントムはこの方です。澄んだ声だと思います。

(8) Anthony Warlow氏です。英国の俳優さんですが、ちょっと年上です。さすがに、おじさんていうより、実は出演されてから10年くらいたっているので、おじいさんですが、歌うまです。CD買いました(笑)。

(9)  Peter Jöback氏 けっこう下のほうの紹介になってしまったが、この人は穴場の一押しです(笑)。北欧の方なので、あまり日本では有名ではないですが、ここではひげのおっさんですが、ハンサムです。大事なことなので、2回いいます。ハンサムです。個人の感想です(笑)。
声の伸びが素晴らしいと思います。CD売ってるので買いました!!

(10) ノーム・ルイス氏です。ファントム上演以来、初の黒人俳優です。歌うまです。がたいでかいです(笑)。でも歌は繊細だと思います。素晴らしいです。それなりにアメリカでは厳しいのに、這い上がって来たのは素晴らしいので、その努力に敬意を表したいと思います。うまいです。大事なので、2回言います。うまいです。あきらかに実力です。

(11) クリス・マン氏 この人も最近のグランドツァーで出てくる俳優さんです。
(うーんと、ブロードウェイとロンドンの劇場以外の巡回の俳優さんは、どうも1ランク下の人が出るんだよねえ・・・。もちろん2,3年歌いこんでから、劇場で主役する方もいるのですが・・・。)でもこの人は、お笑い動画が面白いの(笑)

息子に手をやくクリスさん。イクメンであるw

(12) Ben Lewis氏 ロンドンのファントム。
録音状態が非常に悪いのですが、私の一押しの本命です。
実は続編の”Love Never Die”のファントム役をやってから、1の本編のファントムをやったという珍しい方だ(両方やる俳優さんはあまりいない)。

こっちのほうが歌がはっきり聞こえるので、こちらで堪能いただきたいです。しかも、この人あきらかに性格がよい。ちょっとシャイかもしれない。

全編はYotubeの有料版で見ることができます。→要するにこのリンクは、布教である(笑) 

DVDもブルーレイも売っている。なんと今ならAmazonで千円以下だ!!


まだ、来日したことはない。ああ、残念。だれか、日本の興行主、ベンさんを連れてきてくれーーーー!!!

ハンサムです。大事なことなので、2回いいます。ハンサムです。個人の感想です(笑)。
なんで、世の中ハンサム男優が不細工でもてないおっさんの役をせんといかんのかのー。仕事だからね(笑)。主役だからね。

(13) ジェームズ・バーバー氏 歌うま。実はバリトンである。バリトンでテノールの歌を歌うのはかなりきついが、素晴らしい。
CD買いました(笑)。ハンサムです。大事なことなので、2回いいます。ハンサムです。個人の感想です(笑)。
ああ、しかし、この人めちゃ残念なのだが、もうおじさん(55歳くらい???)なのと、新興宗教とかにはまってるのだ。トム・クルーズとかと同じなのだ・・・。まあ、日本でいうと、公明党とか幸福実現党おかかえ歌手みたいなものなのだ。気にしない人は気にしないが、私はちょっと気にする。
あと、ここではちょっと書けないが、刑罰を食らったことがあるのだ。麻薬以外で。なので、2つ失点があるとちょっとファンになるのは厳しいことに気づいたのだった。→なので、英語のサイトとかを見るとけっこう荒らしコメントがついていて、ちょっと嫌なのだ。
でもダークな演技がうまいのである(笑)。なんというか、リアル刑務所に入ってしまったというファントムさんなので、非常にリアルなのかもしれない・・・。あまり気にしない方はぜひCD買ってあげてね。

でも、たぶん歌うまさについては、この中でTOP3だと思います。余談だが、奥さんが美人でよい。娘さんが2人いる。なんで、自分に似たイケメン息子を作っておかないのだ!??(笑)

この人もぜひ日本に興行で連れてきていただきたいのであるが、犯罪歴があるので、入管で通してくれるかどうか微妙なのですわ・・・。悲しいのおー。
これは「ラブ・ネバ―・ダイ」からだが、まだ公演には出たことがない。この演目はそこまで人気でないので、再演回数が少ないのです。しかし、何百回もやった役の歌と、コンサートのために歌う歌とでは、どうも練りこみ方が違うようだ。この人なら、もっとうまく歌えると思うが、ちょっとコンサート用なんだなあ・・・。難しいなあ、プロ歌手って。

(14) Paul Stanley氏。なーーーーーなんとおおおおー、大御所ロックバンド KISSのポール・スタンレー氏だああ!! まさかのすごい出演だ。しかも、大御所だからって、関係ない! オーディションで勝ち残って獲得したのだ! しかし、さしものポールさんでも、空きポストがなかったのか、ロンドンでなく、トロントでのファントムさんなのです。すっごいやりたかったらしいです。
わかる。音楽好きなら、歌うまいなら、絶対歌ってみたい曲だ。
まして、劇場で何か月か出演できたら、もうそれだけで、人生の記念なのだ!!
まさかのポールさんのファントムを聞けて、ファンは喜ぶべしですううううううーー! →ファンです(笑) 生きててよかったですー!!


ということで、絶対に歌うまなファントムさんだけを集めてみました。
楽しんでくださったら、幸いです。

おまけ
なんで、マイケル・クロフォードさんがファントムになったかの、オーディション秘話が本人によって語られます。めちゃ、かわいい話なので、ぜひ見てください。英語ですが、アップロードした人が字幕を用意してくれています。ちなみに、英語の勉強にもいいです。なぜかというとマイケルさんは、ここで上流階級の英語を話しておられます。トイレのところを違う単語で使われていますので、ちょっと聞き取ってみてください。


日本国内編はこちら。


AI,脳科学、生物学、心理学など幅広く研究しております。 貴重なサポートは、文献の購入などにあてさせていただきます。 これからも、科学的事実を皆様に役立つようにシェアしていきたいと思います。 ありがとうございます!!